2006年の第1作目の公開から始まり、2014年に全3部作としてシリーズを終えた「ナイト ミュージアム」。
ほのぼのとした笑いがくり返されるこのシリーズは、新たなファミリー映画の定番として人気を博しました。
博物館が舞台ということで、歴史の勉強にもなるこのシリーズを紹介します。
映画「ナイト ミュージアム」シリーズって?
「ナイト ミュージアム」は、全部で3作続いたコメディ映画シリーズです。
「博物館に保管されている古代エジプトの不思議な石版の力で、夜になると展示物に命が宿って動き出す」という奇妙なストーリーが展開されるこのシリーズ。
歴史上の偉人から剥製の絶滅動物たち、さらには化石や絵、石像までもが
勝手に動き出してはそれぞれ自由に振る舞って大騒動を巻き起こすという、賑やかで笑えるコメディ映画です。
コメディ界の大御所:ベン・スティラー主演
「ナイト ミュージアム」シリーズの主演を務めたのは、ハリウッドを代表するコメディ俳優、ベン・スティラーです。
両親共にコメディ俳優という家系に生まれた彼は、90年代から知名度を上げていき、コメディに特化した俳優・監督として人気を博します。
「ミート・ザ・ペアレンツ」や「メリーに首ったけ」、「ペントハウス」など、コメディ映画好きなら知らない人はいないほどの大スターです。
2013年には冴えないサラリーマンが旅を経て自分の殻を破っていく感動のヒューマンドラマ「LIFE!」で主演を務めたので、その顔を見たことがある人も多いのではないでしょうか。
「ナイト ミュージアム」では基本的にはツッコミ役でありながらどこかコミカルなおとぼけキャラを演じて、シリーズの顔として作品を盛り上げています。
「ナイト ミュージアム」のシリーズ一覧
全部で3作公開された「ナイト ミュージアム」
それぞれの作品を、シリーズ順に見ていきましょう。
ナイト ミュージアム

記念すべき1作目が、2006年に公開された「ナイト ミュージアム」です。
もう公開されてから10年以上が経っているなんて驚きですね。
本作ではベン・スティラー演じる地味な中年男・ラリーが博物館の夜間警備員として働き始めることからストーリーが始まります。
舞台となる博物館に保管されていた古代エジプトの石版。
その石版には不思議な力があり、夜中になると展示物が動き出すのでした。
第1作目となる本作では、シリーズお馴染みのキャラとなるルーズベルト大統領(蝋人形)やデクスター(猿の模型)、その他大勢の展示物たちとラリーの出会いが描かれます。
どの展示物も自由でやんちゃで、彼らが破天荒に暴れる様は爆笑の連続です。
南北戦争の兵士のマネキン同士が勝手に戦争を始めたり、西部開拓時代のカウボーイたちが領地を開拓するために展示スペースを破壊しようとするなど、誰もが歴史上の自分の行動に基づいて動き回ります。
展示物たちが毎晩ひたすら好き勝手に過ごしているのをラリーがリーダーとなってまとめていく様子、その過程でラリーが成長していく様子など、冴えない男の成長物語としての側面もあります。
アメリカ大陸発見の歴史や西部開拓の雰囲気、南北戦争やアジアのフン族の暮らしなど、笑いの中にも歴史の知識が散りばめられていて、見ているうちに勉強になる映画です。
ナイト ミュージアム2

2009年に公開された続編「ナイト ミュージアム2」では、舞台がアメリカ最大級の博物館・スミソニアン博物館に移ります。
石版ごと展示物たちが運び込まれたことでスミソニアン博物館の膨大な展示物・保管物たちが動き回り、さらにはそこに保管されていた古代エジプトの王族・カームンラーが石版の力で世界征服をもくろんだことから、1作目を上回る大騒動が巻き起こります。
既に夜間警備員を辞めて実業家として成功していた主人公・ラリーは世界の危機を救うため、石版とともにスミソニアンに運び込まれたシリーズお馴染みの展示物たち、さらにはスミソニアン在住の展示物たちと力を合わせてカームンラーに立ち向かいます。
舞台がスミソニアン博物館に移ったことで展示物のバリエーションが大幅に増えて、歴史の勉強としてもさらにボリュームのあるストーリーになっています。
特に敵キャラとしてナポレオンとイワン雷帝、アル・カポネ、ダースベイダーにセサミストリートのオスカーまでもが並ぶ様は爆笑必至です。
さらに後半では、有名なリンカーン大統領の石像までもが歩き出します。
間違いなくこの映画でしか見られないシュールな光景です。
ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密

シリーズ最終作となったのが、2014年公開の「ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密」です。
本作では、遂に魔法の石版が発見された経緯や、その石版の秘密が明らかになります。
舞台はイギリスの大英博物館へと移り、イギリスの英雄的な騎士ランスロットや魔法の石版を作った本人である古代エジプト王などが本作のゲストキャラクターとして登場します。
ちなみに本作の準主役であるランスロットを演じたのは、実写版「美女と野獣」で野獣の役を務めたダン・スティーブンスです。「美女と野獣」に出てきたクールなイケメンと同一人物とは思えないくらいコミカルで破天荒なキャラクターを演じているので、必見ですよ。
ラストにはラリーと展示物たちの別れなども描かれる、ちょっぴり切ないシリーズ完結作となっています。
まとめ
ひたすら笑えるコメディ映画でありながら、歴史の勉強にもなる「ナイト ミュージアム」シリーズ。
頭を空っぽにしてただ笑いたいときには、この作品を選んで間違いありません。
また、シンプルな笑いがテンポよくくり広げられるので、子どもと一緒に楽しむのにも向いているシリーズです。
この映画を家族で一緒に見ていたら、いつの間にか子どもが歴史に興味を持って自分から勉強し始めていた…なんてこともあるかもしれません。
面白いだけでなく「勉強になるコメディ映画」のこのシリーズ。
ぜひ、家族皆で鑑賞してみてください。
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