こんにちは。ボードゲーム愛好歴20年のシグルンです。
今回は『初心者向けおススメボードゲーム10選』をご紹介します。
基本、現在も流通しているか、ボードゲームカフェなどで遊ぶ事が出来るものを中心に集めました。
また、どこの記事でもおススメに入っている超定番のボードゲームは、[鉄板ゲーム]の章でサクっと紹介しています。
定番の情報はすぐ得られるでしょうから、少し違うゲームを遊んでみたい方向けにおススメのボードゲームを10選としてご紹介していきます。
更に[番外ゲーム]の章ではおススメだけど絶版なので、有志が公共施設を借りて行うボードゲーム会の参加者にリクエストすれば、持っている方が持参してくれて遊ぶ事が出来るかもしれない…というレベルのものです。
ではさっそく初心者向けおススメボードゲーム10選いってみましょう。
初心者向けおススメボードゲーム10選
10選は、ランキングではなく難易度の低い順に紹介しております。
易しい部類でも、1番目に紹介したゲームと10番目に紹介したゲームとでは、覚えるルールの量が違います。
一応上記を目安に、遊んでみたいゲームを探していただけたらと思います。
クク
1から21までの数札で構成され、手札の数字が一番低いカードを持っている人がアウトになります。
出来ることは
①隣の人にカードの交換を申し出る
②交換しない
の2択です。
自分の前の手番の人から交換を要求された場合は、否応なく交換することになります。
しかしカードの一部…というか半数くらいには特殊効果があり、交換時に様々な効果を及ぼします。
500年前のフランスで生まれ、イタリアでは「カンビオ」と呼ばれ盛んに遊ばれたゲームです。
「交換する」だけのルールでとても手軽ですし、運ゲーなので初心者も勝てる、とっつきやすいゲームです。
1997年にFGAME版、2004年にグランペール版、2011年にすごろくや版、2013年にアークライト版が出ており、筆者はFGAME版とグランペール版を所持しています。
クク自体、日本では独自のルールが加わっていますが、すごろくや版は更に独自のルール改変をしています。
プレイ人数:5~12人(FGAME版は5~20)
プレイ時間:30分
ジャングルスピード
バッティング系のアクションゲームです。
プレイヤーは色々なシンボルが描かれたカードの束をそれぞれ手前に伏せて置きます。
一斉に自分の山札をめくり、同じシンボルが描かれたカードが場に2枚以上オープンされたら、中央に置かれたトーテムを誰よりも速く手に取ります。
シンプルルールで、子供と一緒に遊べますが、小さなお子さんは力加減をしないので、爪で引っ掻かれる場合も…。
それだけ白熱するゲームです。
似たような遊び方のゲームはいくつかあり、『ファストフード(ペタマックをつくろう)』というゲームもあります。
プレイ人数:2~10人
プレイ時間:10分
インカの黄金
遺跡を探検して財宝を見つけることで得点を争うゲームです。
出来ることは
①危険を顧みずに進む
②身の安全を考え引き返す
のどちらかです。
最初に「進む」か「戻る」かを宣言し、その後中央にある遺跡カードをめくり、何に遭遇したかを確認します。
財宝カードが出た場合、一緒に遺跡にいるプレイヤーと山分けになります。
危険カードが出た場合、1枚目は予兆なので影響はないですが、同じ危険カードの2枚目が出た場合は探索は失敗し、この探索で得た財宝は全て失います。
財宝を確保出来るのは2枚目の危険に遭う前に「戻る」を選んだ時のみです。
シンプルルールで「まだ進めるか」「もう退くべきか」という悩ましい2択を迫られる良ゲームです。
2005年に出た「ダイヤモンド」というゲームのリメイクになります。
プレイ人数:3~8人
プレイ時間:30分
マンマミーア
レシピカードに書かれたピザを多く作った者が勝ちます。
トッピング用具材にマッシュルーム、ペパロニ、オリーブ、パイナップル、サラミの5種類があり、手札からこのトッピングカードを1枚ずつ・もしくは同じ具材なら複数枚を場に積んでいきます。
手札のレシピカードに描かれている具材が場に出揃ったと思ったらレシピカードを場に重ねて出します。
必要な具材の数が場に出たかを覚える記憶力ゲームです。
手札で補完も出来るので完全な記憶力ゲームでもなく、記憶力ゲームが苦手でも問題なく遊べます。
1999年ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート。
2010年に日本語版が出ました。
プレイ人数:2~5人
プレイ時間:40分
アラカルト
厚紙を組み立てたコンロ、オモチャの鍋、プラスチックの調味料ボトルには木製の小ぶりのコマ…。
料理を作るままごとアクションゲームです。
各レシピには難易度があり、難しいレシピほど得点になります。
しかし火加減や調味が程々に難しく、なかなか上手く作れません。
特に調味は、ボトルに入ったコマを鍋の中に振り入れるのですが、全く出てこなかったり、一度に出過ぎたり…と笑いながら遊べるゲームです。
1989年版は両手鍋ですが、2010年版は片手鍋になり、ホットケーキルールが追加されました。
2010年ドイツゲーム大賞最終候補。
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:30~45分
バルバロッサ
粘土でオブジェを作り、何を作ったのかを当てるゲームです。
「カタンの開拓」を作ったクラウス・トイバー作。
相手が「いいえ」と答えるまでオブジェに対する質問が出来、ヒントから答が分かれば相手にこっそり解答を書いたメモを渡します。
正解であればオブジェに矢を射します。
すぐに分かってしまっても失点、いつまでも分からないままでも失点になるので、程よくデフォルメされた造形に仕上げる事がポイントです。
ASS版、コスモス版、コスモス・リオグランデ版は油粘土で、ニューゲームズオーダー版は小麦粘土です。
油もつかず、乾かないシリコン粘土等に差し替えると扱いやすくなります。
1988年ドイツゲーム大賞受賞。
プレイ人数:3~6人
プレイ時間:60分
サフラニート
ボードに描かれたスパイス入りのボウルにチップを投げ入れ、スパイスを売買してスパイスブレンドカードを集めるゲームです。
チップの投げ入れはアクションで、他プレイヤーのチップにはじかれ、目的のスパイスが手に入らない、なんて事も…。
このカーリングのようなアクションが効いて、ワーキャー騒ぐことが出来るのでかなり盛り上がります。
アクション以外に競りとセットコレクションも兼ね、ルールは簡単ですが考える面もあり、とてもバランス良いゲームです。
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:60分
ブループリント
4種類の建築素材を表したサイコロを、6個組み合わせて建築物を作り得点を得るゲームです。
図面通りの形に作ると得点になります。
しかしサイコロの色ごとに出目や配置位置によって得られる点もあるため、図面を無視して建築物を作る事も可能です。
得点は「勝利点カード」を貰うための順序付けに必要であって、最終的には残らず毎回リセットされてしまいます。
「勝利点カード」には、追加点が貰えるサイコロの配置法が描かれており、欲しい効果があるのならサイコロの配置で高得点を出せるように考える必要があります。
分かり易いルールとゴールで、どういう配置が点になるのかを考えるのが楽しい、短時間でもじっくり遊べるサイコロドラフトのゲームです。
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:30分
ギルドマスター
勝利点となる任務カードと交換するために職人を集めてギルドを作るゲームです。
出来ることは
①場に職人を出す
②手札の補充
③任務カードと交換
の中から2つ行えます。
同じ職人が集まってくると手番に行えるアクションに強力な追加効果を及ぼします。
「この職人のこの能力を使って、あの職人のこの能力と組み合わせて使えば…」
と言った能力コンボを使い有利に進める事が出来るので、ちょっとした戦術も必要になり、それを考えるのも楽しいゲームです。
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:30分
チケット トゥ ライド
北米大陸を舞台に、目的拠点に線路を引くゲーム。
最初に「●●と▲▲の都市を繋げると■点です」と書かれた目的地カードを持ちます。
同じ色で揃えた「列車カード」を任意の都市間のマス数分プレイして、列車コマで埋めて繋いでいき目的達成を目指します。
線路を繋げるゲームは実に多数出てます。
2007年に発売された「トランスアメリカ」は、他プレイヤーの引いた線路に相乗り可能ですが、「チケット トゥ ライド」は線路は早い者勝ちです。
どの路線を使い、そのためにどの色の列車カードを集めるか考える楽しさもあり、見た目も分かり易いおススメのゲームです。
2004年ドイツゲーム大賞受賞。
プレイ人数:2~5人
プレイ時間:60分
鉄板ゲーム
カルカソンヌ
2001年ドイツ年間ボードゲーム大賞を取り、現在でも世界選手権が行われ、様々なシリーズが発売されています。
タイル配置ゲームで、タイルに描かれた「道」「修道院」「砦」を完成させて勝利点を取っていきます。
点を取るためには各エリアに自分のコマを配置させておき、完成すると手元に戻ってくる…というコマのやりくりなどを考えつつ引いたタイルを置いてゆくゲームです。
肝は「草原」で、ここに置いたコマはゲーム終了時まで回収出来ません。
しかしコマを配置した草原に接する「完成した砦」の数で点が入るためかなり勝利点に影響が出ます。
「草原」ルールは数回変わっており、箱絵にゲーム大賞エンブレムの無い初版を持つ筆者ですと最新ルールは曖昧です。
キングドミノ
2017年7月にドイツ年間ゲーム大賞を取りました。
これから定番になっていくと予想されるゲームです。
2種一組になっているタイル…ドミノを5×5からはみ出ないよう配置し、自分の王国を作り、得点の高さを競います。
タイルには価値があり、どの価値のタイルを取るかによって次のラウンドの手番順が決まります。
短時間で終わり、手番順とタイルは運によるところもあるので手軽に遊べるゲームです。
番外ゲーム
余計な料理人
ライナー・クニツィア作のカードゲーム。
「料理人が多すぎると、スープがだめになる」ということわざにちなんだものだそう。
各自決めた素材のスープを作る(同じ色のカードを集める)のですが、一つの鍋で全員が作る(場の一箇所に全員が積み重ね合う)のです。
場に数札を出していき、数字の合計が10以上になったら、最後にカードを置いたプレイヤーが場のカードを引き取ります。
引き取ったカードの内、最初に宣言した色(素材)だけが得点になり、入っているカード(スープに不要な素材)によっては減点もします。
トリックテイクの流れを汲みながらトリックテイクと異なる部分も多い、お手軽で、プレイする色のせめぎ合いに沸く楽しいゲームです。
2002年に発売され、2009年にリメイクしました。
ロボラリー
リチャード・ガーフィールド処女作。
前進、右折、左折、後退 等が書かれたプログラムカードを各自並べ、場に出たプログラムの速度順に処理していくドタバタロボットレースゲーム。
スタートしたばかりは密集しているため、特別に他のロボットと接触せずに動けるルールになっています。
しかしそれ以降は他のロボットに押し出されたり、ボードに描かれたベルトコンベアに運ばれてしまったり…と思わぬ方向に向かうので皆で騒げるコミカルなゲームです。
1994年に発売され、1999年、2005年、2016年にリメイクしました。
まとめ
いかがでしたか?
『クク』などは一昔前は定番だったものです。
ただ、現在では遊ばれる事があまりないので、最近ボードゲームに興味を持たれた方にはかえって新鮮だと思います。
20年前に出たゲームでも、近年出たゲームでも、いずれも変わらず楽しめる というのがボードゲームの持ち味だと思います。
きっと気に入るゲームがあると思いますので、是非遊んでみて下さい。
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