今回はAntoine Boza氏の代表作『7wonders(世界の七不思議)』をご紹介します。
Antoine Boza氏はボードゲーム業界では有名なヒットメーカーですが、氏の作品の中でも最も人気のあるゲームがこちらです。
やはりBoza氏作品とあってルールは単純明快で初心者でも簡単に入り込めて、それでいて奥が深いです。
つい最近『BoardGameArena(以下BGA)』にも追加されましたので、より手軽にオンライン上で遊ぶことも出来ました。
「世界の七不思議」ゲームの概要
「ドラフト」といえばカード系のボードゲームでは多く採用されている、決まったカードのプールから順番にカードを取っていくシステムですが、「世界の七不思議」は最初から最後までドラフトをし続けるので、いわばドラフトがゲームの全てとなっています。
ただ少し違う点は、カードを取得するには決められた資源が必要ということです(不要なものもあります)。
そのため、ドラフトでカードを取りながら自分の資源を確保していき、その資源を再び使ってより良いカードを手に入れていく・・・というのがゲーム全体の流れです。
「世界の七不思議」ゲームの準備
オンライン以外でプレイする場合は、初めに、山札を用意します。
カードは世代Ⅰ~Ⅲに分かれており、世代ごとに裏面が違います(世代Ⅰのカードならば裏面に大きくⅠの文字か書かれています)。
山札の枚数は各世代プレイ人数×7枚ずつで、世代Ⅲのみ紫色の『ギルドカード』を2枚混ぜ込みます。
ギルドカードは特殊な勝利点を与えるカードで、これが毎回ランダムに混ざることでゲーム展開に多様性が生まれます。
この山札は山札といってもゲームが開始すればすぐ配ってしまうので、世代ごとの『手札』と考えたほうがわかりやすいでしょう。
山札が出来たら、各プレイヤーは『プレイヤーボード』を受け取ります。
オンラインで遊ぶ場合は、基本的にここからのスタートです。
「世界の七不思議」ゲームの流れ

プレイヤーボード
ボードはそれぞれ決めても良いですし、シャッフル等でランダムにしてもいいでしょう。
オンライン環境では、この辺りの処理も自動でやってくれるので便利ですが、ボードを全てから選ぶ、という事は基本的にできません。
プレイヤーボードの見方は追って説明しますが、左上が初期資源、という事だけ覚えておいてください。
画像のプレイヤーボードの場合、最初は羊皮紙を持っていることになります。
プレイヤーボードを受け取ったら、各プレイヤーは3コインを受け取りゲーム開始です。
ちなみに、このゲームではプレイヤーの数だけ手札をつくって回すため、『スタートプレイヤー』という概念は存在しません。
常に自分のターンであり相手のターンなので、『待ち時間』が少ないという点もこのゲームの良いところですね。
ゲームが始まったら、まず世代Ⅰの山札を各プレイヤーに均等に配ります。

手札
それぞれのプレイヤーはこの手札から欲しいカードを取っていくのですが、左上にアイコンが書かれているカードはコストが必要です。
画像では、左から3番目に書かれている石材/木材の資源カードはコストが必要です。
茶色のカードは純粋に資源を生み出すだけのカードですが、この石材/木材の資源カードは石材と木材を生み出せる序盤としては強力なカードなので、入手にはコインを1つ消費しなければいけない仕組みになっています。
資源カードをコストとするカードも勿論あります。
資源をコストとするカードの場合、自分がその資源を持っていない場合でも、資源1つにつき2コインを支払うことで他プレイヤーから購入することが出来ます。
購入を持ちかけられたプレイヤーは拒否することが出来ませんが、購入されることにデメリットはありません。
むしろ、コインが貰えるだけなので拒否する理由は殆ど無いでしょう。
また、コインはカードを取得する代わりに捨てることで手に入れる事もできます(コインを3つ入手できます)。
さらにもう一つ、カードを取得する代わりに行える動作があります。
それがゲームタイトルにもなっている『七不思議の建造』です。
全てのターンでカードを取得する代わりにプレイヤーボードの下部に差し込むことで『七不思議の建造』が出来ます。
ここで今一度先ほどのプレイヤーボードを見てください。

プレイヤーボード
下部には3つのカードが置けそうな枠がありますね。
この枠が七不思議の建造枠で、ここに1枚ずつカードを差して、左から順に(最初から真ん中や右の建造枠に建造することは出来ません)七不思議を建造していく事ができるのです。
例えば一番左の枠ですが、これは石材を2つ消費して建造するもので、勝利点とコインを4ずつ入手できます。
このようにボードに応じて様々な報酬が用意されていますが、勝利するために必ず必要なわけではないというのも大きなポイントです。
最後にもうひとつ、このゲームにおける重要なポイントが『軍事力』です。
各世代の終わりに、軍事力を左右のプレイヤーと比較し、勝利したプレイヤーは後の世代ほど大きな勝利点が得られます。
4人プレイヤーの場合は対面のプレイヤーとは戦わない、というのも面白いところです。
ここまでわかれば、あとはカードを回して行くだけです。
第Ⅰ、第Ⅲ世代では左隣、第Ⅱ世代では右隣のプレイヤーにカードを渡します。
手札が最後の一枚になった瞬間に世代は終了し、最後の一枚は捨て札とします。
まとめ

『世界の七不思議』は未だに世界的に人気のあるゲームで、やってみるとすぐにその面白さがわかると思います。
BGAでも多数部屋が立っているので、まずはオンラインから始めてみてはいかがでしょうか。
コメントを残す