毎年のことですが夏は暑い日が続きますね。
夏の神社仏閣巡りは、雅な服装での参拝は難しい季節です。
麦わら帽子を被り、首にタオルを巻いて行かなければならないかもしれません。
皆さまも夏の神社巡り中の熱中症にはお気を付けください。
今回は古都京都で『涼』を感じられるお寺を3つ、ご紹介したいと思います。
天龍寺

京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町、各線嵐山駅から15分ほどの場所にあるのが天龍寺です。
天龍寺は今まで8回もの火災に遭い、復興と再建を繰り返してきました。
現在は世界遺産に登録されています。
参拝受付が天龍寺内の3ヶ所で行われているんですが、そのうちの一つ『天龍寺北門』が絶景への入り口になります。
天龍寺北門から外に出るとこれ以上ないほどに立派な『竹林』が100mほど続きます。
背の高いたくさんの竹の隙間から降り注ぐ太陽と日陰になっている竹林内を抜ける風が涼しく、人工的な涼しさとは全然違う自然の心地良さがあります。
ここはCMに使われていたこともあり、非常に有名なパワースポットになっています。
『天龍寺北門』から『野宮神社』までのパワースポットコースが人気で、人力車で走ってもらうと約30分ほどになります。
お兄さんの話もユーモアがあってとても楽しい解説が聞けるので、機会があればぜひ人力車でのお散歩をお勧めします。

人力車のお値段ですが『1キロ約10分、2000円~3000円』が相場です。
天龍寺に行かれた際は是非、人力車でお散歩されることをお勧め致します。
非日常の体験というのは素晴らしいものです。
絶景の先の『野宮神社』は悪縁を切り、良縁を結ぶと言われている神社です。
源氏物語の舞台にもなっている恋愛に強い神社ですので、女性の参拝客が多いそうです。
野宮神社の近くには『清水寺』もあります。
西芳寺(さいほうじ)

西芳寺は、京都市西京区松尾神ヶ谷町にある『苔寺』と呼ばれるお寺です。
竹林の綺麗な天龍寺から二駅ほどのところにあります。
苔というと、育てるのも難しく日頃目にする機会は少ない植物ですよね。
山や川などの近くにたまに苔の生えた岩があったりしますが、そんなものではありません。
庭園全体が苔むしていて、何か不思議な力で別の世界へ飛ばされてしまったような錯覚に陥るほど一面が美しく苔に覆われています。
世界文化遺産にも登録されていて、今では自由に参拝できるお寺ではなくなっています。
往復はがきを送ることで、拝観の申し込みができますので返信を待ってください。
拝観料は1人3000円と少し高めですが、住職さんの法話や般若心経の唱和と写経、そして写経に願い事を書いたものを本尊に永久奉納していただけるとのことで祈祷料などが含まれているのだそうです。
苔寺庭園見学のみは出来ませんので、般若心経の写経参加は必須です。
せっかくの機会ですので、貴重な体験をしてみるのも良いのではないでしょうか。
拝観料を収める際に一緒に御朱印帳を渡しておくと、帰りまでに御朱印をいただけます。
御朱印としては珍しく、見開きで書いていただけますので苔寺に写経を収めたということでいただいておくのもいいかもしれません。
お値段は500円。
デザインもかっこいいです。
西芳寺参拝係(〒615-8286 京都市西京区松尾神ヶ谷町56)へ往復ハガキにて、希望日・人数・代表者の住所・氏名を明記して、希望日の1週間前までに届くように申し込むこと。
また庭園のみの拝観は行っていない。写経などの宗教行事に参加が必要。
開催時間・営業時間
申込時に指定される(詳細は返信ハガキでお知らせ)
料金
冥加料 3,000円~
お問い合わせ
西芳寺(苔寺)電話番号: 075-391-3631
華厳寺(けごんじ)

京都市西京区松室地家町、苔寺である西芳寺の近くにある『鈴虫寺』として親しまれているお寺が華厳寺です。
夏の終わりから秋にかけて、夜に『リーン、リーン』と鳴くのが鈴虫です。
しかしこの鈴虫寺では一年中鈴虫の鳴き声を聞くことができます。
時期をずらして育成しているそうで、温度調節や繁殖の手伝いをされているそうです。大変そうです…。
鈴虫寺の参拝者は住職さんの法話を聞くことができます。
この『鈴虫寺の住職さんの法話』というのは非常に人気で、広い和室があっという間に参拝者でいっぱいになります。
お茶とお茶菓子をいただきながら、時々笑い声の漏れる楽しくてためになるお話を聞きます。
お茶菓子は特製だそうで、とても美味しいです。
住職さんの前には鈴虫が山ほど入った箱がいくつも置いてあり、涼しげな鳴き声を聞くことができます。
鈴虫寺にある有名なものといえば『わらじを履いたお地蔵さん』です。
普通お地蔵さんを含め仏さまは裸足ですが、日本で唯一わらじを履いているお地蔵さんが鈴虫寺にはいます。
人々のお願い事を聞いて、それぞれのところへお願い事を叶えるために歩いて来てくれるからなのだそうです。

そのため、わらじを履いたお地蔵さんにお願いごとをするときには住所と氏名をしっかり伝えます。
遠いところ歩いて来てくれるので、しっかりお願いしておきましょう。
遅くなってもきっと来てくれるので、お願いがかなった時にはきちんとお礼参りに行きたいと思います。
まとめ
『涼』を感じるお寺、いかがだったでしょうか?
嵐山近辺はやっぱり自然が綺麗です。
暑い時期はクーラーのきいた場所を求めがちですが、自然の中にいると不思議と暑さが和らぎます。
土が日光を吸収し、木が日差しを遮ってくれます。
お寺も神社も敷地内は何故か不思議な力のおかげで涼しいので、今回ご紹介したお寺はかなりの涼しさなのではないかと思います。
京都は神社仏閣が集中した地域ですので、苔寺の拝観日が決まればその日のうちに鈴虫寺も天龍寺も野宮神社も清水寺も一緒に回れそうですね。
ただ京都は道が狭く、観光客も非常に多いです。
神社やお寺には駐車場が無いこともあり、コインパーキングは割高です。
なので、車での寺社巡りは避けて電車やバスなどの公共交通機関を使うのをお勧めします。
余裕のある方はタクシーで連れて行ってもらうのもいいかもしれませんね。
お年寄りだけでなく、若い方も熱中症で亡くなっているというニュースを耳にします。
水分と塩分を摂りつつ、無理のない神社仏閣巡りができるといいですね。
熱中症に気を付けて、夏の神社巡りを楽しんで下さい。
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