今回は、大人から子供まで誰でもすぐに一緒に遊べるゲーム『ニムト』を紹介します。
カードは全部で104枚と多めですが、その全てが数字とアイコンだけで構成されたトランプのようなカードなので、カードの効果を読んで理解するという手間もありません。
そしてプレイ人数は2人から10人という幅広い人数に対応しており、パーティ感が強いので大人数でも問題なく遊べるのが大きな魅力です。
持ち運びもとても簡単ですし、大人から子供まで一緒に遊べるおすすめのゲームです。
『ニムト』ゲームの準備
最初に104枚全てのカードをシャッフルして「山札」とし、上から4枚を表向きで縦に並べて「場」とします。(下画像参照)
各プレイヤーに山札から10枚ずつ配ります。これがプレイヤーの手札となります。
残ったカードは使わないので、どこかに置いておきましょう。
ゲームの準備はこれだけです。
カードしか使用しないゲームなので殆どトランプのようなものです。
『ニムト』ゲームの流れ
- 全てのプレイヤーが同時に手札から1枚を伏せて出します。
この時、手札から出すカードに特に制限はありません。どのカードを出しても大丈夫です。 - 全員のカードが出揃ったら、それらを同時に表向きにします。
この同時に表向きにされたカードは数字の小さい順に、以下の処理をします。(以下分かり易くする為にこの処理するカードを“処理カード”と呼びます) - 『場』に表に出ているカードの中で、それぞれの列の最も右側にあるカード(スタートは左端の4枚)の数字を確認します。
- その右端にあるカードの中で処理カードの数字より小さい数字のカード、そしてまたその中で一番数字が大きいカードの右隣に処理カードを置きます。
説明すると少し複雑になってしまうので分かりづらいかもしれませんが、実際にやってみるととても簡単です。
例えば場がこの上の画像の状態とします。
場に出ているカードの内、右側にあるのは上から81、96、54、44ですね。
例えば処理するカードが60の場合、60より少ない数字が書かれた44、54です。
そして、その中で最も数字が大きいのは54なので、『54の隣に処理カードの60を置く』、といった感じです。
注意すべきケースは、処理カードより数字が少ないカードが場の右端にない時です。(上記ルールに従って処理カードが場に出せない場合)
上の画像の例で言えば、処理するカードが44より小さい時、場にカードを出すことができません。
この時、44より小さいカードを出したプレイヤーは、どれか好きな列をひとつ選んで、その列のカードを全て受け取ります。
その後、空白になったその列に、出した(44より小さかった)カードを置きます。
このカードが、その列の次の基準になるカードとなります。
カードを受け取ると、カードの上下に書かれている牛のアイコンの数だけ自分の得点がマイナスになります。
※受け取ったカードは受け取った人の手札とすることなくゲームから取り除きます。
画像ではわかりにくいかもしれませんが、紫のカードは牛のアイコンがひとつ、赤いカードは牛のアイコンが5つ書かれており、カードの色によってアイコンの数は決まっています。
基本的に、アイコンの数が多いカードほど黄色や赤といった警告色になっているので、見た目にもカードの危険度がわかりやすくなっています。
もうひとつ、カードを受け取らなければいけないケースが、1列に6枚以上カードが並んだ時です。
この時、ちょうど6枚目のカードを置いたプレイヤーがその列に既にあった5枚のカードを受け取ります。
全てのカードの処理が終わったら、再び全てのプレイヤーが手札を裏向きに出すところに戻ります。
全員の手札がなくなった時点で、得点のマイナスが最も少ないプレイヤーが勝利です。
得点のマイナスを減らすためには
『ニムト』は得点を得るのではなく、減らないようにするタイプの珍しいゲームです。
勝つためには、「いかにカードを受け取らないか」も重要ですが、「カードを受け取りつつ、マイナスを減らす」という戦略も時には必要になります。
例えば、「1」のような非常に数字の小さいカード。
このようなカードは出せばほぼ確実(1の場合は確定)に1列を選択して受け取らなければならないので、焦ってカードの出ていない最初に出してしまいがちです。
しかし、場にカードが揃ってくると、取るとマイナスポイントが多い「危険な列」とマイナスポイントが少ない「危険ではない列」が顕著になる場合があります。
赤やオレンジのカードばかりが並んだ列と、紫や青のカードが少しあるだけの列がある場合、ここであえて数の極端に少ないカードを出すことで、全てのリスクを回避して最もマイナスの少ない列を受け取るなどの戦略をとることもできます。
また、数字から逆算することも重要になります。
場に「54」というカードがあり、自分が持っているカードが「55」なら、その列に5枚揃っていない限りは確実に安全です。
同様に、列のカードが4枚ならば「56」、3枚ならば「57」が安全、という事になります。
『ニムト』は読み合いのゲームですが、最低限のリスク回避は行えるようにしておくと、少し上手く勝てるようになるでしょう。
ちなみに、11や22、99といったゾロ目のカード、10の倍数のカード、5の倍数で10の倍数でないカード、その他のカードの順で危険度が高くなっています(ゾロ目のカードで、尚且つ5の倍数の55が最も危険です)。
まとめ
『ニムト』はボードゲーマー達で集まってやっても緊張感があって面白いゲームですし、親戚や家族など勝ち負けを気にせず遊べる人達と遊べばとても盛り上がれるゲームです。
セットもトランプサイズのカードだけと非常に軽く、どこにでも持ち運べるので、旅行に、パーティに、女子会に、気軽に持っていって遊んでみてくださいね。
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