名作ボードゲーム『アグリコラ』の概要とルール、初心者の立ち回りを紹介







今回はボードゲーマーなら誰もが知っている名作、『アグリコラ』をご紹介します。

 

『アグリコラ』は長年王座に君臨し続けた『プエルトリコ』を破るという衝撃的デビューを果たした作品で、取った賞の数は数知れず、未だに多くのボードゲーマー達が1番に名前を挙げるゲームではないでしょうか。

 

ルールはかなり重そうに見えますが、実は「ワーカープレイスメント系」のゲームとしては見た目よりずっとシンプルで、カードの効果も複雑な物は殆ど無いので、初心者でも基本さえ覚えてしまえばすぐ遊べます。

その代わりにセオリー等の戦略性はかなり深く、プレイヤーの実力差が顕著に出てしまうゲームでもあるので、そういう意味では『中~上級者向け』のゲームと言えるでしょう。

 

『アグリコラ』ゲームの目的・世界観

この『アグリコラ』ではプレイヤーは1世帯の「家族」を操作することになります。

ゲームの進行とともに家を建て、家族を増やし、最終的に最も勝利点の高い農場を作り上げたプレイヤーの勝利です。

2012年に2人プレイ用となる「牧場の動物たち」が発売されましたが、今回は通常のアグリコラのルールのみを紹介します。

 

『アグリコラ』ゲームの概要

 

『アグリコラ』は5×3のボード上に農場を発展させていくゲームです。

このボードは空いているマス1つにつき-1点のペナルティが始めからついており、プレイヤーとしては得点がマイナスの状態から始まるという変わった得点形式になっています。

初めは家が2つ、家族が2人の状態で、動物や作物が無いことによるペナルティと上記のマスペナルティを引いて-14点からのスタート。

ここから最終的には大体30点程のスコアまで伸ばしていきます。

 

このゲームの面白いところが「アクションボードは共有」なのに「アクションが共有では無い」という点。

「プエルトリコ」ではアクションが共有なので、例えば他の人が自分がやりたかったアクションを先に使ってしまっても、自分も最低限同じアクションを行うことが保証されています。

しかし『アグリコラ』ではこの保証がまったく無いため、先のプレイヤーが木材のアクションを取り続けた場合、後のプレイヤーは一切木材に触れる事ができません。

このままでは後手のプレイヤーが「何も出来ない!面白くない!」となってしまいますが、もちろん様々な救済措置が用意されています(詳細は後述)。

 

そしてなんといっても『アグリコラ』の一番の魅力はカードの多さです。

アグリコラでは全プレイヤー共通のカード(大きな進歩)が10枚、各プレイヤーに7枚ずつ配られる139枚の「小さな進歩」と169枚の「職業」の合計318枚のカードがあります。

このうち大きな進歩を除く308枚のカードは毎回ランダムに配られるので、全く同じ立ち回りになることはほとんどありません。

初めの手札が動くことも無いので、与えられた手札でどう動いていくか、という思考力が試されるゲームになっています。

 

『アグリコラ』初心者の立ち回り

 

さて、では実際にアグリコラをやってみましょう。

ある程度経験のあるプレイヤーと対戦してみれば、冒頭に述べた「プレイヤーの実力差が顕著に出る」の意味がわかると思います。

ここで、初心者でも経験者と互角に戦うための幾つかのポイントを紹介していきます。

 

1.まずは家族を増やす

ワーカープレイスメント系のゲーム全般において言えることですが、ワーカーの数を増やすのは先にやればやるほど有利になる場合が多いです。

特にアグリコラでは、ワーカーそのものに3点という大きな勝利点がついているので、少なくとも1人は増やしたいところです。欲を言えば、中盤までに2人増やせれば後半はかなり立ち回りやすくなります。

家族を増やすには家が必要なので、まずは木材5葦2をなんとかかき集めていきましょう。

 

2.先手を取る

木材、葦は家を建てるためにすべてのプレイヤーが集めに来るので、特にアクションがあまり増えない3人のプレイでは競合しやすいです。

そこで先述した「救済措置」の出番です。

アグリコラには、「小さな進歩カードを出しつつ、ファーストプレイヤーになる」というコマンドが用意されています。

もちろん小さな進歩を出しながら使えるのがベストですが、そうではない場合は思い切って先手だけを取りに行くのも大いにアリです。

特に、家族が増やせるようになる5ラウンド目からは先手がかなり有利です。

 

3.食料管理

ラウンド4、7、9、11、13、14の終わりには「収穫」が発生し、人数×2個の食料を消費しなければいけません。

この時、足りなかった食料1つにつき-3点のペナルティを受けます。

 

アグリコラのスコアにおいて-3点というのは非常に大きく、3つも貰ってしまえばほぼ負けは確定でしょう。

序盤に食料を楽に手に入れられそうなカードがあれば積極的に出していきましょう。

特に、「職業カード」は最初の1枚は食料を消費せずに出せるので、「醸造家」など簡単に食料が生み出せる職業は最初に出しておくと以降の展開が楽になります。

 

まとめ

 

今回はレジェンド級な名作ボードゲームの『アグリコラ』をご紹介しました。

『アグリコラ』は決してシンプルなルールとは言えませんが、比較的わかりやすく、それでいて奥が深いゲームです。

 

比較的時間のかかるゲームで、楽しさのあまり時間を忘れてしまいがちなので、できる限り時間のある時に触れてみてください。










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