オール電化の賃貸物件も最近よく見かけるようになってきました。
一人暮らしを始める人にとってオール電化の物件は良いのでしょうか。また、節約といった面ではどうでしょうか。
オール電化物件とオール電化でない賃貸物件を比較してメリットやデメリットなどを考えてみました。
まずオール電化の賃貸物件とは?
キッチンのガスコンロがIHヒーターになっている物件は増えてきていますが、それに加えてガスを一切使用せず、全てが電気になっている物件をオール電化物件と呼びます。
オール電化の賃貸というのは、キッチンがIHになっているだけでなく、台所や洗面所で使うお湯、お風呂のお湯などの給湯設備も全て電気でまかなわれています。
オール電化では、エコキュートと呼ばれる電気の給湯機や電気温水器でお湯が供給されます。一切ガスを使わない生活です。
マンションにオール電化タイプが増えてきていることで一人暮らしでもオール電化マンションに住む人が多くなっていると言えるでしょう。
オール電化を希望する理由としては、エコであることや安全であるといったことが挙げられます。
オール電化の賃貸のメリット、デメリットは?
オール電化の賃貸の主なメリットやデメリットをガスと電気を併用した賃貸物件と比較しながらご紹介したいと思います。
オール電化のメリット
- 火を使うことによる火災の心配が減る(自分だけでなく借りる家全体でも火災の心配が少なくなる)
火災が起きる原因の中でガスコンロによる火災が20%近くにもなります。ガスコンロの消し忘れによって火が他に燃え移ったり、熱が他に移ったりして火災が起こります。
- 火を焚かないので一酸化炭素中毒の心配や換気の心配がない
- 地球に優しいエコな暮らしができる
- キッチンがIHヒーターになるとガスコンロに比べてフラットなので掃除が楽になる
- ガス料金と電気料金の2つを払わずに電気料金だけになってスッキリする
オール電化のデメリット
- 停電した時にキッチンとお風呂のお湯などの全てが使えなくなる(ガスと併用している賃貸の場合は停電でもガスが使えて料理などができる)
- オール電化の場合は料金が高い昼間に電気を使うと割高になる
オール電化では夜間の時間帯を利用してお湯を沸かし、それを溜めて保温しているものを昼間に使う仕組みになっています。
電気料金の安い夜間にお湯を沸かしていることで電気代を節約しているシステムです。
従ってその予め溜めている分のお湯を使い切ってしまったら、電気代の高い昼間にお湯を沸かすことになり、割高になってしまいます。
昼間の電気代は一番安い夜間の3倍近くの料金になることもあります。
オール電化の賃貸では一人暮らしだと電気代は平均どの位?
オール電化の賃貸は、一人暮らしだと実際にどの位かかるのでしょうか。
一人暮らしをしている人を見てみますと、ガス代がいらなくなる分、実際にはその分高い電気代を払っています。
夏5,000~6,000円、冬7,000~8,000円ほどの人が多いようです。
ガスを併用して使っている人の場合には、電気代3,000~4,000円、ガス代3,000円~5,000円ですので、電気代、ガス代を足した金額よりは使い方次第ですが、平均では少し安くなることになります。
しかし節約して電気を使うという意識がないと、思ったより料金は変わらないということですね。
また、ガスの中でも都市ガスより高い料金のプロパンガスを使っている人の場合にはオール電化の方が確実に安いと言えます。
オール電化の賃貸で節約する方法
オール電化賃貸物件の場合に電気代を節約するにはどうしたらいいのでしょうか。
電気代の節約のためには、料金が安い時間帯を意識する必要があります。
電気代は時間帯によって大きく使用料金が変わりますので、安い夜間の時間帯に電気を使うことで料金を下げることができます。
・電気代が一番安い夜間は23:00~7:00
・電気代が一番高い昼間は10:00~17:00
給湯のお湯は基本的に夜間電力を使って沸かしたものを使っていますが、その他にも電気を使う家電はいろいろあります。
節約の為には料理や掃除、洗濯なども電気代が高い昼間を避けるのがおすすめです。
具体的には10:00~17:00までの時間は電気を使うのはなるべく控えると良いでしょう。
洗濯や炊飯、料理などをなるべく電気代が安い23:00~7:00にするのが節約のコツです。
- ご飯を一度に焚く場合などは、炊飯器を23:00~7:00までの間で焚き、炊けたお米は冷凍保存する。
- 料理も朝の分の準備を夜にしておく、特に長く煮込んだりするものは夜もしくは早朝に行う。
など、夜間の電気料金が安い時間帯を上手く使うようにしましょう。
ただ、洗濯や掃除などについては、夜間の23:00~早朝7:00に行うと、周りへの音が漏れますので難しい問題もあります。
音が響いて難しい場合は、とにかく電気代が一番高い10:00~17:00までの時間帯は電気を使った家事は控える方法で少しでも節約しましょう。
お風呂は週一回などにして、それ以外はシャワーに手早く入るようにして電気代を抑えている人もいます。
この方法は、オール電化だけでなくガスの場合でもできる節約方法です。
まとめ
いかがでしょうか。
オール電化の賃貸は一人暮らしにとってコンロによる火災の心配が減って安心安全です。
また、火を使わなくてすみますので、夏でも調理によって部屋が暑くならなくてすみます。
コンロの掃除の手間も減り、一人暮らしにも住みやすくておすすめです。
節約という面では、昼によく電気を使う人などは電気代が気になる人もいるでしょう。
料金の安い時間帯にできるだけ工夫して電気を使うことで節約しましょう。
昼間の電気代は高いという意識を持つだけでも少しずつ節約になります。
電気代だけに統一されることで何を節約したらいいのかも自分でよくわかりますので、オール電化の賃貸物件であれば節約もしやすくなるでしょう。
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