こんにちは。ボードゲーム愛好歴20年のシグルンです。
今回は『PC・スマホで遊べるボードゲーム10選』をご紹介します。
ボードゲーム会やボードゲームカフェでたっぷり時間を取って遊ぶのは難しい、でもボードゲームがしたい!という場合や、知人を集めるのに時間や場所の都合がつかない時はデジタルゲーム版が便利です。
得点計算もツールの方で自動で行ってくれるためゲームの展開は早めですし、AIと対戦出来るようになっているゲームであればスキマ時間でもボードゲームが楽しめます。
遊び方さえわかれば言語依存が無いゲームが多いのですが、PC・スマホ版の多くは日本語対応していませんのでご注意ください。
パソコンでできるおすすめのボードゲーム
マイクロソフト版『カタン』など、スマホ版の登場で消えていったゲームもあります。
しかし世界的にボードゲーム市場が伸びているため、デジタルゲーム版が次々と出ています。
ボードゲームアリーナ
ブラウザ上でボードゲームが遊べるようになっている、ボードゲーム広場です。
毎月新しいゲームが追加されるようになっており、100種類以上のボードゲームが楽しめます。
有料ゲームもありますが、多くは無料で遊べます。
AI機能はないため、自分で卓を立てたり、もしくはプレイヤー募集している卓に入る等のマッチングを行って遊んでみてください。
エルダーサイン:オーメン
「クトゥルフの呼び声」を題材とした協力型ダイスゲームで、2011年に発売されました。
2012年に改訂版、2016年に改訂2版を重版を繰り返しているホラーアドベンチャーです。
PC版は1人でも遊べ、iPhone 版は1人でも多人数でも遊べるようになっています。
エルダーサイン:オーメン(steamオンラインダウンロードサイトへ)
東海道(Tokaido)
親日家のデザイナーA・ボザが2012年に作ったボードゲームで、京都から江戸に向かって旅をしながら、料理や景色を楽しむほのぼのとしたゲームです。
ボードゲームアリーナでも無料で遊べますが、Steam版は表示が3Dになり和を意識したBGMも追加されています。
AI機能付きで1人でも多人数でも遊べます。
日本語を含め14か国語に対応しています。
東海道(Tokaido)(steamオンラインダウンロードサイトへ)
スマホでできるおすすめのボードゲーム
ボードゲームのモバイル展開はゲーム大賞を取っているものを中心に行われております。
基本有料ですが1~2人用ボードゲームの『オニリム』などは無料で配布されています。
アルハンブラ
2003年ドイツ年間ボードゲーム大賞受賞作。
プレイヤーは建築家となり、自分の宮殿(アルハンブラ)を建てます。
職人は様々な国から呼んでいるので、それぞれ異なる通貨を使用して給金を払います(建物を購入する)。
おつりが一切出ないので4種あるお金のやり繰りと、外壁縛りによるタイルプレイスメントです。
スマホ版は絵がクォータービューで立体的なので、建物が広がっていく箱庭を堪能できます。
キングダムビルダー
2012年ドイツ年間ゲーム大賞受賞作。
家コマを置いて(自分の王国の)領土を拡大していくエリアマジョリティのボードゲームです。
プレイの度にマップと勝利条件のつく要素が変わるので、シンプルルールながら何度も楽しめるようになっています。
宝石の煌めき
2014年のドイツ年間ゲーム大賞ノミネート。
プレイヤーは商人ギルドの長となり、鉱山から宝石の原石を産出し、それをもとに資産を得て、地位や名声を得ていきます。
易しい部類の拡大再生産ゲームで、短時間で終わるリソースマネジメントを楽しめます。
発売以降じわじわと売れ続けているボードゲームです。
ル アーブル
2009年国際ゲーマーズ賞受賞作。
2009年ドイツゲーム賞2位。
プレイヤーは港を運営し、入荷される多くの資源を加工して交易しながら、海運会社を発展させていくワーカープレイスメントです。
金、船、建物などの資産を多く保有することを目指しますが、従業員を養うための食料の確保が必須です。
面白いゲームですが、特殊効果が絡んで処理が複雑なので、アナログゲームよりデジタルゲームを先にプレイして、自動処理で効果をなんとなく覚えてからボードゲームを遊ぶと良いかもしれません。
テラミスティカ
2013年ドイツゲーム大賞1位。
一筋縄ではいかないため、リプレイ性の高い領地征服ゲームです。
自分が選んだキャラクターが居心地の良い土地に変えて建物を建てていくゲームです。
2013年はこのファンタジー世界を舞台にジャイアントやハーフリングなどが土地を自分に向いた地形に変えたりしていましたが、2017年に宇宙を舞台にした派生作品『テラミスティカ:ガイアプロジェクト』が出てこちらも高評価を得ています。
日本語化されてますが、翻訳が微妙で難解なので、先に動画などでアナログゲーム版のルールを把握しておくと良いでしょう。
細かなルールは多いのですが、プレイ感はわりと軽めの秀作ゲームです。
サン ファン
2002年にドイツ年間ゲーム大賞、ドイツゲーム大賞1位を取った『プエルトリコ』の派生カードゲームです。
毎ターンどの職人(アクション)を使うのかを決め、商品を売ったり、設備を建てたりして勝利点を稼ぎます。
手軽ながら建物の効果を上手く使うためには戦略が必要となるやり応えのあるゲームです。
パッチワーク
2015年ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート。
『ル・アーブル』の作者ウヴェ・ローゼンベルクが作ったタイル配置のパズルゲームです。
プレイヤーは様々なサイズや色、ボタンが付いた布きれを購入し、パッチワークをしていきます。
パッチワークタイルを並べるボードに隙間が出来ると失点になりますし、ボタン付のタイルを多く獲得しないと懐がさみしくなる…などの兼ね合いとジレンマが絶妙です。
パズルとリソースマネジメントを融合させたゲームで、ウヴェは近年『コテージガーデン』『インディアンサマー』とタイル配置のパズルゲームに力を入れています。
不朽の名作『カタン』と『カルカソンヌ』のデジタルゲーム版
1995年に発売された『カタン』と、2000年に発売された『カルカソンヌ』は、両タイトルともドイツ年間ゲーム大賞大賞、ドイツゲーム大賞1位のW受賞を果たし、いまだに新シリーズが発売される人気ゲームです。
2002年に「モンハン」でお馴染みカプコン社による『カプコンカタン』が発売され、その後PS2版等でオンラインのゲームとして『カプコンカタン』と『カルカソンヌ』は展開していました。
しかし1990年後半にドイツで起こったボードゲームルネッサンスは、日本ではコンシューマゲームやMMOの豊作時代にあたり、日本市場ではボードゲームは殆ど浸透しなかったのです。(筆者はこの時期にボードゲームが浸透した1人なのです。)
こうして高評価を得ていながらユーザーをあまり獲得出来なかったプレイステーションオンライン版の『カプコンカタン』と『カルカソンヌ』は短命に終わりました。
2008年にもPS3版のオンラインで展開され2011年に配信終了しましたが、今はスマホアプリで手軽に遊べるようになりました。
カタン
カルカソンヌ
まとめ
会話の駆け引きをチャットツールを使用して再現する「人狼オンライン」などもありますが、やはりブラフや会話による駆け引きは対話によるところが大きいので、対話を楽しむボードゲームはデジタル化しないことが殆どです。
デジタル、アナログの得手不得手という所ですね。
デジタル版は安価で様々なゲームを体験できるツールとして、他プレイヤーの性格を考慮したうえでの戦略や心理戦を楽しみたい方にはやはり通常のボードゲームを楽しんでいただきたいですね。
ここに紹介してるほとんどのiPhoneアプリが入手出来ないのですが、どうやってダウンロードしたのでしょうか?