UVケアはしたいけど敏感肌だから市販のUVケア用品では肌が荒れてしまうとお困りの方へ。
公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)と日本アロマコーディネーター協会(JAA)の検定資格を保持しております私から、精油を使ったスキンケア用品の作り方や使用方法などをお送りしていきます。
今回は敏感肌でも安心して使用できるローションの作り方をご紹介します。
【アロマクラフトの基本】スキンケア用品を手作りするにあたって注意したいこと
精油を使用したスキンケア用品を楽しく作って使用していただくためにも、先に記載します。
やってはいけないことを知らないとご自身の体に影響を与えたり、法律に違反することになりかねません。
これから記載することを知った上でアロマセラピーを楽しんでいただけたらと思います。
ご自身の体を守るために注意したいこと
①精油は絶対に飲まないでください
精油は日本では「雑貨」です。
精油はいい香りのするただの液体のように見えますが、その液体の中には様々な成分が含まれています。大量に摂取すると体内の大切な臓器(肝臓など)に悪影響を及ぼす成分もあります。そのため、精油は絶対に飲まないでください。
②精油を直接皮膚に塗らないでください
先に記載した通り、精油は大量に一度に使用すると危険です。
そのため皮膚に塗る時にも直接使用することはしません。
度数の高いアルコール(ウォッカや無水エタノール)や化粧用品コーナーや医薬品として販売されている植物オイルで希釈してから使用します。
③清潔な道具で作成、保管すること
これは手作りのスキンケアに関わらず、なんかちょっと曇っていたり、汚れている容器に入った化粧水や乳液は使いたくないですよね。
気持ちよく使うためにも手作りスキンケアに使用する道具は洗って消毒したきれいなものを使用しましょう。
④妊娠中には使用を控えましょう
精油によっては妊娠中でも使用できるものもありますが、エストロゲンに作用する精油など、母体や胎児に影響がある成分が含まれている精油もあります。
もしどうしても精油を使用したい場合は、専門家の方に相談してから使用してください。
法律に違反しないために注意したいこと
①精油を使用した手作りのスキンケア用品は売ったり、あげたりしないでください
シャンプーやボディーソープ、化粧品と言った肌に直接触れるものを販売するときには販売許可が必要です。許可なく販売すると医薬品医療機器等法(旧薬事法)に違反します。
ご自身で作ったスキンケア用品はご自身で使用しましょう。
また、友達にプレゼントするのもいけません。もし自分には合っていたスキンケア用品が、友達には合わないこともあります。自分があげた手作りのスキンケア用品が原因で友達が発疹を起こすなどの不調を引き起こすこともあるかもしれません。そうなるとお互いに気まずいですよね。
そうならないためにも、直接肌に触れるスキンケア用品のプレゼントはしないでください。
と、少し長くなりましたが、以上のことに注意しながら、アロマクラフトを楽しんでいきましょう。
【アロマクラフトレシピ】敏感肌にも安心な手作りアロマローション50㏄
今回作るのは、精油の濃度を1%にした、全身に塗ることができるローションです。
通常、ローションを作る時は植物オイルを使用しませんが、乾燥肌の方も使えるように、今回はマカデミアナッツオイルを使用します。
重度の敏感肌の方は、もう少し濃度を薄くしたレシピも記載しますので、そちらで作ってみてください。いずれもアレルギーテストを行ってから使用し、合わない場合は使用しないでください。
使用する植物オイルに精油を1滴垂らしてよくかき混ぜたものを前腕部の内側(掌を上にした状態の内側辺り)に少量塗り、10分ほど置き、異常が発生しないか確認する方法です。
まずは、材料と作り方を記載していきます。
<精油1%濃度のローションの作り方>
<材料>
- 度数の強いアルコール(今回は50℃のウォッカを使用しました)5cc
- マカデミアナッツオイル5cc
- ミネラルウォーター(精製水でも可)40cc
- ラベンダー精油6滴
- シダーウッド精油2滴
- パチュリー精油2滴
- ネームシールもしくは小さ目の付箋
- セロハンテープ
<道具>
- 50cc~100ccのビーカー
- メスシリンダー(できればガラスの物がいいですが、プラスチック製でも可)
- 撹拌する物(基本的にガラス棒)・・・もし用意できないときはよく振りながら作ります。
- 50cc~100ccの遮光瓶(ドロッパー付きだと尚可)
<作り方>
- メスシリンダーでアルコールを5㏄測り、ビーカーに入れます。
- 各精油を入れ、よく混ぜます。
- マカデミアナッツオイルをメスシリンダーで5cc測り、ビーカーに入れてよく混ぜます。
- ミネラルウォーターを入れさらによく混ぜ、遮光瓶に入れます。
- ネームシールや付箋に作った日の日付を書いて瓶に貼り、セロハンテープで止めます。
以上で出来上がりです。
なんだか理科のような感じですが、手作りのスキンケア用品を作る時にも計測は大事です。
今回使用したマカデミアナッツオイルの一番期待される効果はアンチエイジング効果です。
また、日焼けした肌のケアにもおすすめです。
パチュリー精油の香りはかなり好みの分かれる香りです。もし2滴で多いようでしたら1滴にして、全く受け付けない場合は、ラベンダー精油を増やすとよいでしょう。使用する前によく振ってからご使用ください。
また、乾燥がひどい場合はマカデミアナッツオイルを10ccに、アルコールが肌に合わない場合は使用せず、マカデミアナッツオイルとミネラルウォーターだけで作ることもできます。
しかしこの場合はさらに、よく振って使用するようにしてください。
そしてもうひとつ、精油0.5%濃度のほうの材料も記載します。肌がとても弱い方や生理中などに参考になさってください。
柑橘系精油を使ったスキンケア用品とか塗った後はUVケア必須なのです。
<精油0.5%濃度のローションの作り方>
<材料>
- マカデミアナッツオイル10cc
- ミネラルウォーター(精製水でも可)40cc
- ラベンダー精油4滴
- パチュリー精油1滴
作り方は上記と同じです。こちらではアルコールは入れていませんが、さっぱり感はもうちょっと欲しい場合は3ccぐらい足して、アレルギーテストを行ってみてください。
最初はきつく感じる精油の香りも時間が経つと変わってきます。
まとめ
今回は敏感な肌に優しい精油をチョイスしましたが、皆に人気のあるラベンダーの香りも産地にもよりますし、好みでももちろん、ちょっとツンとした感じを受ける方や、ちょっとにおいがきついなあと感じる方もいらっしゃると思います。
その場合は精油を少なくしてもいいですが、そのままのレシピで作っても、時間が経ってくると熟成して香りがまろやかになってくるので面白いです。
手作りスキンケアの楽しさは自分好みにアレンジすることができるところです。ぜひよい香りの囲まれながら、きれいな肌を目指しましょう。
※手作りしたローションはできれば冷蔵庫に保管して、早めにご使用ください。
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