暑くてたくさん汗を掻く今の時期、さっぱりと汗を拭いて、しかも臭いを軽減したり涼しさを感じられたり、たくさん浴びた太陽の熱を少しでも取り除けるアイテムがあったら嬉しいですよね。
今回は、気持ちもお肌も暑さに負けないように、スッキリサッパリなアロマローションの作り方をご紹介したいと思います。
夏の暑さ対策や日焼けケアにおススメの精油の特徴と禁忌事項
猛暑日前後の暑い日が続くと、摂取した水分をあちこちに運んで汗を出して体全体を冷却させ、血液がドロドロにならないように体内循環を最大限に行なうなど、体内もフル回転です。
気が付いていないかもしれませんが、気温や天気から受けるストレスと言うのは実は心身共にとても大きいダメージを受けています。
よく、すごく暑くて水分も取っているけど、なんだか頭が回らないということもありますよね。
そこで今回は体を冷却する作用のある精油や、頭をスッキリとさせてくれる精油を中心にブレンドしていきます。
ペパーミント精油
ペパーミント精油の夏に嬉しい作用として、冷却作用、防虫作用、抗炎症作用が挙げられます。
火照った体を冷やすほか、虫刺されの後のケアにも使用できる夏に心強い精油の1つです。
また、精神的に作用する物としては気力を取り戻してくれたり、頭脳明晰作用が期待されます。
暑くて頭が回らない時、やる気が出ない時にも嬉しい作用ですね。
反面、ペパーミント精油をはじめ、スーッとした香りを感じる精油には、体に強い作用をもたらすものもあり、禁忌事項も他の精油に比べると多めです。
涼しくなりたいからと、たくさんの量を一度に使用すると、逆に悪影響を及ぼす可能性があるため注意して使用したい精油の1つです。
<ペパーミント精油の使用を控えたい方、禁忌事項>
- まず婦人科系として、月経の際血液量が多い方や、妊娠中、授乳中はペパーミント精油の通経作用や母乳を出にくくさせる作用が働くため、使用を控えましょう。授乳中に使用するということは、乳幼児への影響も大きいです。大人にも強い刺激があるペパーミント精油は乳幼児に使用するのも控えましょう。
- 敏感肌には刺激が強い場合があります。アレルギーテストを行い、赤くなったり発疹が出るなどの反応があった場合には使用できません。もし異常がみられない場合でも、低濃度で使用しましょう。
- ペパーミント精油には低血圧の方にはプラスに働く作用(血管を収縮する、心臓の働きを強くする)があるため、血圧の高い方は使用を控えましょう。
- ペパーミント精油には怒りやヒステリーになった気持ちをクールダウンさせてくれる作用があります。その作用は、てんかんの発作を誘発する原因になる場合もあります。てんかんの方も使用を控えましょう。
そして、もう一度記載しますが、上記に当てはまらない方でも、低い濃度で使用するようにしましょう。
ペパーミントのガムを噛んだだけでも、口の中がピリッとしますよね。
精油はその成分がギュッと濃縮されています。ということは逆に、よい働きをしてくれる作用も精油1滴でも十分に発揮してくれるということです。
心配な場合はアレルギーテストを行いながら、使いすぎることのないように気を付けましょう。
ティーツリー精油
ティーツリー精油もすっきりとした香りで暑さでぼーっとなっている頭の働きを助けてくれる作用があります。
また、炎症を抑える作用は日焼けの後のケアにも最適です。
かゆみも抑えてくれるので虫刺されのケアにもいいです。
ティーツリー精油は比較的幅広い方に使用できる精油ですが、肌が敏感な方には刺激が強いです。
アレルギーテストを行い、濃度を低くして使用しましょう。
サイプレス精油
夏の暑いときには多くの人が汗を掻きやすくなりますが、特に汗をたくさん掻くという方に嬉しい制汗作用があるサイプレス精油。
同時にデオドラント作用もあるため、サイプレス精油も夏に使用したい精油の1つです。
また、暑くてイライラした時に心を落ち着かせてくれます。
ただ、サイプレスも敏感な肌には刺激が強い場合があります。
使用する前にアレルギーテストを行いましょう。
婦人科系(特にエストロゲン)に作用する成分もあります。妊娠中などには使用を控えましょう。
と、なんだか、使ってはいけない要素がたくさんあるなあ・・・と感じると思いますが、今回は顔にも使用できるように低濃度で作ります。
上記症状の心配がない方がスプレーしたり、汗を掻いた時にちょっと体を拭く、パックに使うなど、希釈したものを適量、使用する分には問題ありません。
ぜひ暑い夏を乗り切る一つのアイテムに、今回のアロマローションを作ってみましょう。
暑さ対策にバッチリな万能アロマローション(1%濃度)の作り方
今回はちょっと多めに200ml作ってみます。いろんな使い道があるので、持ち運び用にも分けてみたりしてたっぷり使用しましょう。
濃度は1%で作ります。
お肌の弱い方は精油の量を半分以下にして作ってください。
精油を半分より若干少なめにした場合の滴数を()内に記載します。
<材料>
- 無水アルコール 20ml
- マカダミアナッツオイル 10ml
- 精製水又はミネラルウォーター 170ml
- ペパーミント精油 5滴(2滴)
- ティートリー精油 13滴(6滴)
- サイプレス精油 22滴(10滴)
<道具>
- 200mlのビーカー
- メスシリンダー
- 撹拌棒(ない場合は計量スプーンの一番小さいスプーンを使います)
- 200ml分の入れ物(できれば遮光瓶が理想ですが、化粧用の入れ物でも大丈夫です)
- ネームシールや付箋
- セロハンテープ
<作り方>
- メスシリンダーで無水アルコールを20ml測り、ビーカーに入れます。
- 材料に記載した滴数の精油をビーカーに入れ、無水アルコールとよく混ぜます。
- マカダミアナッツオイルを10ml測り、ビーカーに入れて混ぜます。
- 精製水、もしくはミネラルウォーターをビーカーに入れてよく混ぜ、瓶に移し替えます。
- ネームシールや付箋に作った日の日付を書き、瓶に貼り、セロハンテープで止めて出来上がりです。
小分けする場合は、スプレータイプのボトル、ドロッパーの付いたボトルなど入れ物にも種類があると用途が広がります。
簡単に作れて、手軽に使えるおすすめのアロマローション
どの材料も測って混ぜるだけという、とても簡単に作れるアロマローションは、体の色んな部分に使用できるので、暑い中の運転中や帰宅後のクールダウン、汗をたくさん掻いた時など広い場面で活用できます。
是非こちらのアロマローションを手作りして、暑い季節の水分やミネラルの補給と合わせて使用してみてください。
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