暑い時期の辛いことの1つと言えば虫刺されです。
蚊はもちろん、ブヨも強烈に痒くてひどい時には大きく腫れてしまうこともあります。
そんな虫刺されもアロマセラピーにはとても有効にケアできる方法があります。
今回は蜜蝋と精油を使用して、虫に刺された後の痒みと腫れを優しくケアできるアロマ軟膏を作りたいと思います。
最近よく耳にする蜜蝋とは?
蜜蝋は、ミツバチが巣を作る時に分泌するワックスです。
保湿、抗炎症、殺菌作用などがあり、蜜蝋だけでも上質なクリームや軟膏はもちろん、キャンドルも作ることができます。
蜜蝋は優しい甘い香りがする未精製の物と、精製した物が販売されています。
未精製の物は香りの他に精製した物に比べてよい成分が多く残っています。
蜜蝋の成分も有効に利用したい場合には未精製の物をお勧めします。
精製した物は、蜜蝋にも肌に合わない方やアレルギーがある方が、蜜蝋を使用したいけど難しく、保湿のためにほんのちょっとだけ使いたいという場合や、クラフトを作る時に蜜蝋の香りや色に邪魔されたくない場合などに使用されます。
蜜蝋は固形でペレット状にして販売されていることが多いです。
使用する際には湯せんやレンジで溶かして、一度液状にしてから加工していきます。
痒みと腫れを抑えて、虫刺されの跡がなるべく残らないケア
虫に刺された時、痒くて腫れてしまうのもつらいですが、赤黒い感じに刺された部分の跡が残るのも気になりますよね。
腫れを抑えるのも、跡が残らないようにするのも、掻かないのが一番ですが、なかなか難しいです。
今回作る軟膏は痒みをなるべく抑えることと、刺されたところが炎症を起こして熱を持つと痒みも発生しやすくなるので、炎症を抑える精油を使用します。
そして、どうしても寝ている間などに掻いてしまう事もあると思いますので、虫刺されの跡が残らないことを助ける精油も使用して作っていきたいと思います。
アロマ軟膏に使用する虫刺されの不快感を軽減させるために有効な精油
精油が持っている作用で、それぞれの症状に対応するには、痒みを抑える止痒作用、痒み対策にも有効で炎症を抑える抗炎症作用や消炎作用、傷跡を残さないように傷がついた皮膚の修正を助ける瘢痕形成作用などが有効です。
1つの精油でどの作用も期待できるものもありますが、ブレンドして、香りも楽しめる軟膏を作りましょう。
<虫刺されに有効な作用を持つ精油の一例>
【消炎作用のある精油】
- クラリセージ
- ティーツリー
- パチュリー
- ペパーミント
- ベンゾイン
- ミルラ
- ユーカリ
- ラベンダー
【止痒作用のある精油】
- ティーツリー
- レモン
【瘢痕形成作用のある精油】
- サイプレス
- ゼラニウム
- ティーツリー
- パチュリー
- フランキンセンス
- ユーカリ
- ラベンダー
ここでご紹介した作用以外では、ペパーミントは局部を冷やすことでかゆみを抑える作用もあります。
今回使用するのは、ティーツリー、ラベンダー、レモンの3つにします。
中でもティーツリーはさすがオーストラリアで古くから薬草として使用されていただけあって、虫刺されのケアに必要な作用をすべて持っています。
暖かい国では体に害を与える虫が発生することも多いのでしょう。
- ティーツリー精油
- ラベンダー精油
- レモン精油
<レモン精油に関して>
レモン精油は光毒性があります。
日中使用した時には日に当たらないようにUVケアを必ずしましょう。
また、敏感肌には刺激が強い場合があります。
気になる方は精油レモンの量を半分にして、アレルギーテスト(パッチテスト)を行って様子を見てください。
では、虫刺され対策のアロマ軟膏、早速作っていきましょう。
虫刺されと虫刺されの跡のケアにとっても助かるアロマ軟膏の作り方
今回作る量は30gにしてみます。蜜蝋は入れすぎると固くなるので植物オイルと合わせて固さを調節します。
植物オイルが少ないと軟膏のような固さに、多めだとクリーム寄りの固さになります。
お好みに応じて固さを調節して下さい。
<材料>(1.5%濃度)
- 蜜蝋 5g
- スイートアーモンドオイル 25ml
- ティーツリー精油 3滴
- ラベンダー精油 4滴
- レモン精油 2滴
<道具>
- ビーカー(50mlの物だとメモリが細かいので使いやすいです)
- ココットのような耐熱性の小さな器
- 電子スケール又は計量スプーン
- 竹串
- 軍手や鍋掴み
- 50~60ml入れることができるクリーム用のジャー
<作り方>
- 蜜蝋を電子スケールの場合で5g、計量スプーンは5㏄入るもので1杯分を耐熱容器に入れて電子レンジで溶かします。
- 最初は2分温めてみて、その後溶け具合を見ながら1分ずつ加熱していき、完全に蜜蝋が液体になるまで溶かします。
- この間、スイートアーモンドオイル25mlをビーカーで測って置きます。
- 蜜蝋が解けたらジャーに入れ、スイートアーモンドオイルと精油をそれぞれ入れます。
- 粗熱が取れて蜜蝋が少し固まってくるまで竹串でよく混ぜます。(竹串はささくれがないか確認しておいてください)
- ほぼ温かさを感じなくなったら蓋をして、蓋に作った日の日付を書いた付箋やマステなどを貼って、セロハンテープで止めて出来上がりです。
蜜蝋で作ったアロマ軟膏は保存が利く
オイルだけ、もしくは水を使用して作ったものに比べると、蜜蝋のようなワックスを使用したものは長く保存することができます。
しかし暑い時期には念のため、冷蔵庫などの涼しいところに保管してください。
また、精油は医薬品ではないので過信せず、腫れが収まらない、ひどくなってきた等の異常があれば病院に相談するようにしてください。
上手にアロマセラピーを利用しながら虫の多い季節を乗り切っていきたいですね。
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