アロマセラピーを簡単に楽しむことができるサシェ。日本で言う「匂い袋」ですが、その形態は様々あります。
今回はそのうちの1つ、『アロマワックスバー』を手作りする方法をご紹介したいと思います。
アロマワックスバーに使用するワックスはろうそくにも使われている、パラフィンワックスを使用します。
真夏の暑い時期には特に溶けてしまうので、何か専用の器に置いておく必要がありますが、アロマワックスバーのデザインに合わせて、器もお気に入りのものにするとバッチリです。
香りも見た目も楽しめるアロマワックスバーを手作りしてみましょう。
パラフィンワックスはどうやって手に入れるの?
今回使用するパラフィンワックスは、実は普段から家にあります。
お仏壇や神棚があるお宅では必ず常備しているろうそくが実はパラフィンワックスです。
今では100円ショップでも購入することができて、簡単に手に入れることができます。ただ、お仏壇や神棚に使用しているろうそくを使う場合は、ご家族の方に使ってもいいか確認してから使用しましょう。
もし一度試しに作ってみて、これからも続けて作っていきたい時にはkg単位でインターネットで購入すると割安です。
大手ショッピングモールサイトでも購入することができます。
アロマワックスバーに使用する精油について
アロマワックスバーやキャンドルなどに精油を使用する際には、通常よりもかなり高い濃度で使用します。
精油メーカーにも様々あり、精油の香りだけでなくブランドによっても価格に違いがあります。
ただ、価格が低くてもきちんとアロマセラピーの協会から認定を受けている精油もあります。
アロマセラピーの各協会にはアロマセラピーの専門家がいるので、価格が低くても安心して使用できます。
アロマワックスバーに使用する場合は、低価格だけど安心して使用できる精油を選んで使用しましょう。
ちなみに私がおすすめの精油メーカーさんは株式会社インセントさんです。
公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)の認定を受けています。
様々なメーカーを使用してきた私ですが、やはり手軽に精油を楽しめるのは一番の要素です。他のメーカーさんの精油も使用しながら、インセントさんの精油を中心に使用しています。
アロマワックスバーを作る際の注意点
前述の通り、精油をたくさん使用します。
例えば90gのパラフィンワックスに対して精油30滴以上は使用します。
しかも1つの精油を使用するのもいいですが、多種類の精油をブレンドしたものを使用することもあります。
そのため、香りと言うよりは「臭い」になり、部屋中、ドアを開けていると家中が臭くなります。
アロマワックスバーを製作している時はそのような強いニオイが出る為、気分が悪くなることがあります。
私はそれでクラリセージの精油が苦手になりました。
ドアは締めて、窓を開け、よく換気をしながら作業をして、気分が悪くなったら部屋を出るというように、具合が悪くならないように気を付けてアロマワックスバーを作りましょう。
また、パラフィンワックスを溶かす際には熱や火を使います。火事や火傷、熱中症などにも十分注意しましょう。
パラフィンワックスを溶かすために便利な道具
今は火ではなく熱を使用してワックスを溶かすことができるのでとても便利になりました。パラフィンワックスを溶かす方法として、
- ホットプレートにお鍋を乗せ、その上でワックスを溶かす方法
- ホットプレートの代わりに卓上IHコンロを使用する方法
- 電気コンロにフライパンを乗せ、更にワックスを溶かすための耐熱の容器を置く方法
があります。
たくさん作る場合はホットプレートを使用した方法が合っていますし、出来るだけコストを抑えたい時や、あるものを利用したい時には電気コンロを使用した方法がいいでしょう。
もちろん、どれも食事用とは分けて使用しましょう。
アロマワックスバーの作り方
まずは、一度にたくさん作ろうとせずに、まず試しに1つ作ってみて、慣れてきたらたくさん作っていくようにしましょう。
<用意する物>
- パラフィンワックス(ろうそくを使う際には溶かしながら糸を取り出します。)
- ワックスを溶かす道具
- 調理用の温度計
- カッター
- 割りばし(溶けたワックスと染料や精油を混ぜるため)
- 軍手
- 好きな型(今回はお弁当に使うシリコン製のおかず入れを使用します)
- ワックス用の染料(クレヨンでも色付け可能です)
- お好みの精油
色付け用のクレヨン(例)
ワックスバーの形をつくる型(例)
ワックスバーをのせる皿(例)
※もし用意できたらほしい物※
- デジタルクッキングスケール
- 紙コップ
- ワックスの上に置いて装飾する物(小さな貝殻など)
<作り方>
- まずはワックスを溶かすための鍋を置くための入れ物(ホットプレート、卓上IHコンロ、電気コンロ)を熱します。
- ワックスを溶かすための鍋にワックスを入れて溶かします。測り方は、デジタルクッキングスケールがあれば一番いいのですが、もしない時には型にワックスを入れてみて、それを鍋に入れて溶かします。この時、温度計を入れて90度を超えないように気を付けながら溶かします。なぜかと言うと、あまり高温になると、せっかくのワックスが揮発(水で言う蒸発)してしまう上に、揮発したワックスに火が付く可能性もあるためです。
- ワックスが溶けて完全に液状になったら、染料やクレヨンを入れます。少しの量で充分色が付きます。たくさん入れないように少しずつ、カッターで削りながら入れて混ぜていきます。特にクレヨンは入れすぎると出来上がりがベタベタになってしまいます。
- 好きな精油を今回は3.5%ぐらいの濃度にしたいので、例えば30gのワックスを溶かした場合、20滴入れて混ぜます。ワックスを入れた鍋の外にこぼれないように注意することと、なかなか精油が出てこないからと、精油の瓶を振らないように気を付けてください。
- 装飾するときに使用するワックスの分を残して、溶けたワックスを型に流します。火傷をしないように軍手をはめて作業してください。
- 本体になるワックスが固まったら、残しておいたワックスを流し、装飾する物を上に乗せます。
- 装飾品が取れないように固まったら、型から外して出来上がりです。
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ちょっと本格的なアロマクラフトにぜひ挑戦してみましょう
熱を使うので注意が必要ですが、きれいな作品が出来上がるととても嬉しいです。
香りもワックスと溶け合うと少し角が取れます。
玄関やお手洗いなどに置いて、香りと色や形を楽しめるアロマワックスバー、ぜひ作ってみてください。
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