毎月生理前になると、変に食欲が出て、眠くて、イライラして。
いつものことだからとあきらめてはいても、イライラが強いと周りと喧嘩になってしまったり、眠くて集中力が低下すると仕事に支障が出たり、辛いこともたくさんありますよね。
今回はアロマセラピーでPMSの症状を軽減できる方法をご紹介したいと思います。
PMSの私の症状と私なりの付き合い方(体験談)
私自身もPMSはあります。
主に異常に食欲が出て、普段食べない羊かんなどの甘みの強い食べ物を欲するようになります。
後はいくら寝ても眠くて、お腹も痛くなり、情緒不安定になって急に怒ったり泣いたり、考え方がネガティブになるなど、結構辛い時があります。
そういう時は「ああ、今月もきたのね」と、なるべくは欲求通りに過ごすようにしています。
食べて、寝て、イライラしたらお風呂に塩を思いっきり入れて、精油を垂らしてゆっくり浸かるなど、気持ちに正直に過ごすようにしています。
一過性のものと分かってはいるのですが、心配になるのは
「食欲が出る期間があまり長いと太るのでは?」
「こうも毎月だと仕事ができない」
と言ったようなことです。
いつ始まるのかわからない不安と言うのもあって、余計にイライラすることもあります。
そこで今回、PMSの中でも注目した症状は
- 食欲が出る
- イライラ
- 眠気(集中力低下)
の3つです。
この3つのPMSの症状は多くの人が感じている不快感ではないでしょうか。
それぞれの症状の緩和が見込まれる精油と、その精油の使用方法を記載します。
PMSの症状を改善するときに使いたい精油と使用方法
PMSになるのは、ホルモンバランスが影響を与えています。
不快な症状を緩和するとともに、ホルモンバランスを整えてくれる精油でアロマセラピーを行ってみましょう。
まずはそれぞれの症状の緩和が見込まれる精油と、ホルモンバランスを整えてくれる精油の一例をご紹介します。
食欲を抑えたい時に使用したい精油
グレープフルーツ
パチュリー
イライラするときに使用したい精油
イランイラン
カモミールローマン
クラリセージ
サイプレス
ネロリ
眠気を覚まし、集中力を上げたいときに使用したい精油
ティーツリー
ペパーミント
レモン
ホルモンバランスを整えてくれる精油
イランイラン
カモミールローマン
クラリセージ
サイプレス
ジャスミン
ゼラニウム
ティーツリー
ローズ
PMSの症状を緩和するアロマセラピーの方法
PMSの症状の中でも食欲が出る、イライラ、眠くて集中できないといった症状を緩和するために効果的なアロマセラピーの方法を記載していきます。
食欲が出る時
PMSの最中の食欲の増加は多少であればその通り答えても平気ですが、食べ過ぎると胸やけがして困ったり、眠気に拍車がかかったりしてマイナスな部分もあります。
ほんの少し、食べ過ぎを抑えたいときは、おいしそうな香りではなく、ちょっと違った香りを取り込むようにしましょう。
中でもパチュリーはとてもおすすめ。
食欲を抑制するほか、むくみ対策にもピッタリな精油です。
精油の香りの取り入れ方
精油の香りを取り入れるには芳香浴が一番簡単な方法です。
パチュリー精油の香りは嫌な臭いではないのですが、墨汁の臭いをもっと強くしたような香りなので好みが分かれる香りです。
芳香浴の方法としては以下の方法があります
ティッシュに1~3滴垂らし、そばに置いておくだけで芳香浴になります。
アロマスプレーを作り、部屋、枕元などにシュッとスプレーするとしばらく香りが漂います。
もう少し長く香りを楽しみたい時は練り香水や香油を作って体にちょっと塗って、フレグランスとして楽しむ方法もあります。
この中で、簡単に作ることができる、パチュリー精油のアロマスプレーを作ってみましょう。
このアロマスプレーは部屋に使うルームスプレーとして使用するため、少し濃い目に作ります。
肌には直接触れないように使用してください。
パチュリー精油を使用した、濃度3%、50mlのアロマスプレーの作り方
《用意する物》
- 無水エタノール 5ml
- 精製水またはミネラルウォーター 45ml
- パチュリー精油 18滴
- スプレータイプの瓶(遮光瓶だと尚可)
- メスシリンダー
- ビーカー
- 撹拌棒
《作り方》
- 無水エタノールを5ml、メスシリンダーで測りビーカーに入れます。
- パチュリー精油を18滴垂らし、よくかき混ぜます。
- 精製水またはミネラルウォーターを45mlビーカーに入れ、再度よく混ぜます。
- 瓶に入れて出来上がりです。(できれば作った日の日付を小さな付箋などに書いて貼っておきましょう)
使用する度に瓶をよく振って使用してください。
また、パチュリー精油は時間が経つと香りが変わってきます。
なんか最初と香りが違うと感じても気にしないでください。
ただ、暑い部屋にずっと置いていたりすると酸化するので、出来れば早めに使用するようにしてください。
パチュリー精油の臭いが苦手な方は無理をせず、濃度を薄くするかグレープフルーツ精油に変えて作ってみても構いません。
グレープフルーツ精油を使用した際は精油は30滴で3%なので、それを目安に作ってみてください。
イライラする時
生理前は心の沸点が高くなって困りますね。
イライラした気持ちも集中力を低下させる原因の一つです。
それよりも周りの人や物に八つ当たりをしてしまい、自己嫌悪に陥るのは辛いですよね。
PMSの症状の一つ、イライラを緩和させるアロマセラピーの方法をご紹介します。
精油の香りの取り入れ方
食欲が出る時でも紹介した方法は会社などで今すぐにでもイライラを抑えなくてはいけない場合にとても有効です。
イライラを抑える作用が期待される精油の中から好きな香りの精油を選んで持ち歩き、ティッシュに垂らして、思いっきり吸入すると気分がリフレッシュできたり、落ち着いたりすることができます。
アロマスプレーを作って持ち歩くのもよいでしょう。
PMSでイライラしている時のアロマセラピーの方法のもう一つの方法は温めのお風呂で全身浴をすることです。
イライラを押さえつけながら過ごしていると自然と肩の周りや頭などにも力が入っているものです。
イライラして過ごしていると、だんだん頭が痛くなってくることもありますよね。
そこで1日の終わり、ベッドに入る前にゆったりと好きな香りに囲まれながら、副交感神経を刺激してあげるとイライラが改善されます。
全身浴に精油を入れる時は最大6滴までです。
ついでに天然塩や粗塩を大さじ2杯ほど入れて、よくかき混ぜて入浴すると汗がよく出てスッキリできます。
こちらの記事も参考にしてみて下さい
眠くて集中できない時
生理前になると眠くて、頭がボーっとして集中したくても難しい時がありますよね。
そういった時にはスッキリした香りを持つ精油を使ってケアをすると目が覚めてぼんやりな感じが改善されます。
芳香浴はもちろん、ヘアトニック代わりのアロマスプレーを作って、朝出かける前やお昼時間に頭にシュッとして軽く頭をマッサージをすると効果的です。
ヘアトニックアロマスプレーの作り方(0.5%濃度 5ml)
生理前の肌は敏感になっているので濃度は薄めのほうが肌には安心です。
濃度が薄めでも精油の力はきちんと発揮されます。
安全に使用できて、スッキリした気持ちになれるようなヘアトニックを作ります。
《用意する物》
- 無水エタノール 10ml
- 精製水またはミネラルウォーター 40ml
- ティートリー精油 3滴
- ペパーミント精油 2滴
- スプレータイプの瓶(遮光瓶だと尚可)
- メスシリンダー
- ビーカー
- 撹拌棒
《作り方》
- 無水エタノールを10ml、メスシリンダーで測りビーカーに入れます。
- 精油をそれぞれの滴数垂らし、よくかき混ぜます。
- 精製水またはミネラルウォーターを40mlビーカーに入れ、再度よく混ぜます。
- 瓶に入れて出来上がりです。(できれば作った日の日付を小さな付箋などに書いて貼っておきましょう)
さっぱり感を出すためにこちらのレシピは無水エタノールを倍にしました。
エタノールに肌が敏感な方は、無水エタノールを5ml以下にして、その分精製水またはミネラルウォーターを増やしてください。
辛いときのお守りに。精油やアロマスプレーをバッグに入れて出かけよう
個人差はありますが、PMSが辛い人は本当に大変です。
なかなか周りにわかってもらうことができないのも悲しいですね。
しかしセルフケアの1つにアロマセラピーを取り入れることで安心感も生まれ、PMSを悪化させる原因の一つ、不安感や嫌だなと感じる気持ちがほんの少し改善される効果も期待されます。
精油は薬品ではありませんが、いい作用をたくさん持っているのでぜひPMSの時にも活用してみましょう。
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