芸術的で美しい絵本8選!世界の民話・寓話・物語から厳選してご紹介







民話や寓話を題材とした絵本がたくさんありますが、古くから語り継がれているこういった物語は、子どもの読むものだと思い込んでいる人も多いのではないでしょうか?

 

そんなことはありません。

もちろん、いかにも子ども向けといった絵柄のものが主流となっている場合もありますが、一方では、有名な絵本画家や人気の高い絵本作家などが、その時代ごとに絵を手がけていることも多く、大人が好むような美しい絵本がたくさん存在しているのです。

 

そこで今回は、イソップ物語やグリム童話、アンデルセン物語など、世界の名作といわれているお話の中から、絵の美しさが際立つ「芸術的絵本」を8冊厳選してみました。

今回はあらすじには特に触れず、絵に焦点をしぼって紹介していきます。

 

『イソップ寓話集 クラシックイラストレーション版』イソップ(作)、ラッセル・アッシュ / バーナード・ヒットン(編集)、秋野 翔一郎(訳)

イソップ寓話集―クラシックイラストレーション版

イソップと挿絵の歴史を紹介する前書きと共に、46のお話が収録されています。

「である調」で淡々と綴られるシンプルな文体がとても心地よく、まさにこれぞ大人が読むにふさわしい「イソップ寓話集」といった印象です。

 

過去150年間にイギリスやヨーロッパ、アメリカで出版された「イソップ寓話集」の中から精選された挿絵は、どれもとてもクラシカルで画風に富んでいます。

鑑賞度が高く、美術書に近い絵本ともいえるでしょう。

 

『イソップ物語 13のおはなし』 いまい あやの (文・絵)

イソップ物語―13のおはなし

注目の絵本作家、いまいあやのが手がけるイソップ物語の絵本です。

カレンダーのように縦にめくっていく形になっていますが、美術大学で日本画を専攻していたからこそ描き出される、余白の美しさがあります。

繊細な色使いとユニークな造形がとても印象的。優しさの漂う独創的な世界観は、見る人の心を穏やかに静めてくれます。

 

『フィッシャーが描いたグリムの昔話 メルヘンビルダー』 グリム(著)、ハンス・フィッシャー (絵)、佐々 梨代子 / 野村 泫(訳)

メルヘンビルダー―フィッシャーが描いたグリムの昔話

スイスの国民的画家として名高いハンス・フィッシャー。

デザイナー、版画家としての顔も持ち、絵本だけでなく壁画や教科書の挿絵など多方面で活躍しました。

黒い線描と色味を抑えた配色の絵は、デザイン性がとても高く、大人好みのおしゃれな印象を受けます。

訳文もセンスがよく違和感がありません。芸術性と文学が見事に融合したすばらしい作品となっています。

 

『白雪姫 (グリム童話)』グリム (著)、 バーナデット・ワッツ (絵)、 ささき たづこ (訳)

白雪姫 (グリム童話)

バーナデット・ワッツは、イギリスを代表する絵本作家。

グリム童話やアンデルセン物語の挿絵を多く手がけていて、世界中にたくさんのファンがいます。

パステルの色鮮やかな絵には、おおらかな温もりが感じられ、草花や木々、風景など、自然の描き方が特に魅力的です。

丁寧で細やかな描写と、のびのびとした力強さ。その両方が混在しているバーナデット・ワッツの絵は、眺めているだけでなんだか心がほっとします。

 

『あめふらし』  グリム兄弟 (著)、 出久根 育 (絵)、 若松 宣子 (訳)

あめふらし

今や世界的に活躍する挿絵画家、出久根育。

この『あめふらし』は、2003年、国際的権威を持つ「ブラティスラヴァ世界絵本原画展」でグランプリを受賞した作品です。

 

アンリ・ルソーを彷彿とさせるような、シュールで幻想的な絵は、一度見たら誰もが忘れられなくなります。

物語の枠を超えて描かれる強烈なファンタジー。

その世界観は、まさに芸術そのものです。

 

『シンデレラ ― または、小さなガラスのくつ』シャルル ペロー (著)、 エロール ル・カイン (絵)、中川 千尋 (訳)

シンデレラ―または、小さなガラスのくつ

エロール ル・カインは、イメージの魔術師とも呼ばれ、東洋と西洋の美術様式を融合させたような独特の形式美が特徴です。

豪華な舞台美術をそのまま切り取ったかのような緻密な美しさは、何度見ても飽きません。

ページのレイアウトもデザイン性に富んでいて、文章の周りに施された額縁模様が印象的です。

 

エロール ル・カインは1989年に47歳という若さで生涯を閉じましたが、手がけた絵本は40冊以上にものぼり、今でも世界中でその作品が愛されています。

 

『人魚ひめ (チェコの絵本シリーズ) 』ハンス・クリスチャン・アンデルセン (著)、 森下 訓子 (編集)、 ヨゼフ・パレチェク (絵)、 石川 史男 (訳)

人魚ひめ (チェコの絵本シリーズ)

絵本文化が盛んなチェコの絵本作家として人気の高いヨゼフ・パレチェク。

チェコ文化庁の「最も美しい絵本賞」に何度も選ばれたことのあるその画風は、とても色鮮やかで、パステル調のこってりとした優しい温かさがあります。

 

かつては日本でも80を超える作品が存在していましたが、そのほとんどが絶版となっていました。

それがここ数年の絵本ブームを受けてか、続々と復刻しています。

チェコならではの幻想的な色彩に、ぜひ触れてみてほしい。そんな作品です。

 

『おやゆびひめ (いわさきちひろ・名作えほん)』アンデルセン(原作)、立原 えりか (文)、 いわさき ちひろ (絵)

おやゆびひめ (いわさきちひろ・名作えほん)

日本を代表する絵本画家、いわさきちひろ。

その美しい水彩画が思う存分堪能できるのがこの『おやゆびひめ』です。

おやゆびひめの可愛らしい表情と、美しい花々。切なさの入り混じったような水彩の色味に、不思議な温もりを感じます。

その世界観は、長い年月を経ても色あせず、世代を超えて愛され続けています。

 

【まとめ】

いずれも、手もとにおいて何度も読み返したくなるような美しい絵本ばかりです。

寓話や民話のような古典的なお話は、タイトルは知っているけれど、ちゃんとした内容はよく覚えていないといった人も多いかもしれません。

ぜひこの機会にもう一度手に取り、その芸術的な世界を味わってみてください。

アート好きな人への贈り物にも、おすすめです。












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