全国各地にたくさん存在しているゲームセンター、一度も行ったことがないという人はあまりいないのではないでしょうか。
最近ではショッピングモールの中であったり、ファミリー向けのゲームセンターも増えました。
そんななか、未だにぼったくりゲームセンターが無くなっていないのも事実です。
大切なお金を搾取されない為に、知っておきたいことをまとめました。
目次
『景品は粗品だけ』お財布を守るために知っておきたい風営法
ゲームセンターには法律が関わっています。
それは『風営法』という法律で、その中に『遊戯の結果に応じて賞品を提供してはならない』というのがあります。
どういう事かといえば、UFOキャッチャーなどのクレーンゲームに100円玉を入れて機械を操作して遊ぶことで、景品をゲットさせるということ。
実はこれが法律違反になります。
ですが、これだけ全国的に広まったゲームセンター全部が法律違反かといえばそうでもないんです。
景品の無いクレーンゲームなんて魅力はありませんし、誰も遊びません。
そうするとゲームセンターで働いている人は路頭に迷うことになります。
ということで、警察庁と話を付けた結果『粗品レベルの景品なら景品にしてもいい』とお許しをもらったわけです。
ここで重要なのは、粗品レベルの景品ならOKということです。
やはり基準は必要なので、ゲーセン業界団体は『景品にするのは市場価格で800円相当のもの』にしようと決めました。
全国チェーンで有名な名前の大きなゲームセンターは安心ですが、団体に加入していない小さな店ではその取り決めが守られていないことがあります。
『二次交換』別の景品に交換するのも違法
「この箱や人形を落としたら、ブース内の景品と交換出来ます。」そんな謳い文句を聞いたことがあるでしょうか?これは『二次交換』といって法律違反になります。
手作りの箱だったり、使い古して色褪せた人形だったり、アルミの灰皿だったり、落とすものは何でもあります。
ピンポン玉をたこ焼き機の色の付いたところに入れさせるものや、くじが機械に入っているものもあります。
よく見かけますが、全部二次交換になります。
黒いカプセルなどで景品が見えなくなっているものもありますが、これもNGです。
危険なゲームセンターの見分け方
景品としてお店においてあるものがレアなフィギュアや人気の携帯ゲーム機などの高額な景品である場合は気を付けてください。
ゲームセンターも商売です。
お店にもよりますが、原価の数倍は最低でも機械に落としてもらわないといけません。
「オークションで3万で出ているフィギュアがこの糸を切るだけで手に入る」だとか、店員さんはお仕事なので言葉巧みに誘惑してきます。
しかし冷静になってください、古い筐体であっても機械は賢いです。
ぴったりに止めてもズレるようになっていたり、50回に1回しか強く掴まない設定になっている可能性があります。
酷い話ですが「次は上手くいくかもしれない、今のは自分が上手く出来なかっただけだ」と頑張るお客さんを隣りに張り付いて励ます店員さんは、お客さんのことをカモだとしか思っていません。
お金が無くなって帰ろうとするお客さんにATMが近くにあるなんて言う店員さんもいるくらいです。
慣れたので良心はもう痛まないと聞きました。
話の合う店員さんに「寂しい」と言われてもクールに立ち去ることをお勧めします。
そして店内が綺麗に清掃されていないことも特徴のひとつです。
景品が乱雑に積み上げられていたり、クレーンゲームのガラスに表からテープでPOPや装飾品などを貼り付けていて汚かったり、大手イラストサイトからの無断転載イラストを使用したグッズを景品にしたりしています。
お客さんに楽しく遊んでもらう環境づくりの大切さを知らないために、入りづらい店舗になっている場合が多く見られます。
レンタルビデオ店や商店街などにぽつんと置いてある小さな機械にゲーム機が景品として入っているのを見かけることがありますが、同様です。宝くじのような夢があるといえばそうかもしれません。
安心なゲームセンターの見分け方
おすすめしたいのは、誰でも聞いたことのある名前のお店です。
大手アミューズメント施設であれば景品の内容は安心できるのではないでしょうか。
店員さんに付きまとわれることもありませんし、いつまでも景品が取れずにいるとアドバイスしてくれたりサービスしてくれることもあるかもしれません。
基本的にはクレーンゲームで遊ぶことによってドキドキハラハラした結果、景品を取って笑顔で「ありがとう」と言って帰ってもらうのが理想のお店です。
景品が取れるかどうかはプレイヤーのスキル次第で、100円や200円で取れない!悪質だ!というのはまた違います。
きちんとした会社が運営しているお店では景品率というものが設定されていますので、景品を取られすぎてもいけませんし取られなすぎてもいけない決まりになっているのです。
景品率というのは、売り上げに対しての原価のパーセンテージのことです。原価率と言われることもあります。
これは会社ごとに違いますし、社外秘ですので従業員以外は知ることが出来ません。
景品ごとに、この景品率をもとに割り出した予算がついています。
店員さんがすごく助けてくれるようになったら、この秘密の予算以上のお金が入ったというわけです。
景品率管理を行っているおかげで、散財した挙句手ぶらで帰る羽目になるということはなく、信頼できるといっても過言ではないと思います。
景品獲得後の交換が出来ないと言われるのは『二次交換』が法律で禁止されているからです。
意地悪で言っているわけではありませんし、必ず注意書きがあるので確認してみてください。
悪質ゲームセンターの法律の抜け道
ゲームセンターの数が多いせいなのか、意外と目にする機会の多い不当景品を取り扱うお店。
なぜ営業停止にならないのかという疑問が出てくるかと思います。
ずる賢い人間はいるもので、上手い抜け道があるそうです。
限りなく黒に近いグレーという扱いになるので、詐欺まがいの接客に遭って所持金を全部失ったとしても、警察からお店への厳重注意で済む場合が多いのが現状です。
まとめ
『危ないものには近付かない』これに尽きます。
上手い話には裏があります。
アルバイトの子であれば風営法のことなど知らない可能性もあります。
自分の財布は自分で守るしかありません。
『高額景品を置いていないか』『二次交換に該当する仕掛けが無いか』『公式グッズのみを取り扱っているか』この3つに注意して、ゲームセンターを選ぶのがポイントです。
魅力的な景品があったとしても、一呼吸置いて市場価格を確認してみましょう。
明らかに高額だと分かったならば立ち去るのがベストです。
取れるかどうか分からないゲームで何千円も溶かして手ぶらで帰るより、素直に買った方が確実に手に入ります。
健全なゲームセンターであってもムキにならず、予算を決めて挑みましょう。
景品を獲得して持って帰ってもらうお店ではなく、ゲームで遊ぶお店なのですから。
(Author:仁科はる)
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