みなさんは伝記についてどのようなイメージをお持ちでしょうか?
ただ単に難しいそうというだけで遠ざけている方や過去にあまり関心がないという方もきっとおられることでしょう。そして伝記なんて読んでも意味がないとそうお思いの方もおられると思います。
それでも私はあえて伝記を読むことを強くおすすめします。
伝記は故人から生き方を学ぶ教科書であり、読み方を工夫すればあまり苦痛に感じることなく読める歴史書です。
本記事では私がおすすめする伝記の読み方について、そして伝記を読む意味、目的についてお伝えしていこうと思います。
※純粋に読み物としても伝記は面白いものだということは先に付け加えておきます。
私がおすすめする本のジャンルは伝記
私は読書をすることを趣味のひとつとしており、週に5冊は本を読破します。
本のジャンルもファンタジー小説からSF小説、歴史書、ITや料理などの専門書、自己啓発書に至るまで多岐に渡ります。
そういったさまざまなジャンルの本が出版されている中で、私がみなさんに最もおすすめしたいジャンルは伝記です。
“伝記とは古い伝説や伝承、または個人の事績や生涯を書き綴った本のことを指します(wikipediaより引用)”
伝記といえば難しいそうな印象からたびたび人々に遠ざけられたり、過去や歴史に関心のない方には縁のない本のジャンルだと思います。
しかし、私はそれでもあえて伝記を読むことをみなさんにおすすめします。
なぜなら、伝記はそれをよむだけでその人の生涯を知ることができ、その人の失敗や成功から自分の人生に必要なもの、やってはいけないことを学ぶのに最適な本であるからです。
事実、私はこちらのサイトで伝記から学んだ故人の生涯や事績を記事として発信しているし、自分の人生の指標や働き方などに応用しています。
おすすめする伝記の読み方で読むことを楽しくする
これからおすすめする伝記の読み方は、伝記だけでなく自己啓発書や専門書などを効率的に読むことができるので、ぜひ一度試してもらいたい読み方です。
まず最初にやっていただきたいのは「誰の人生や事績を読みたいのか」を考えてもらうことです。
これは、「どんな技術を習得したいのか」、「どんな情報を得たいのか」という専門書や自己啓発書を選択するときの練習にもつながります。
みなさんが決めた人物の伝記が決まったら、次に示す読み方で本に書いてある字を読み進めてください。
伝記の読み方の要は「読書環境」
伝記を読むときはできるだけ集中できる読書環境を整えることをおすすめします。
例えば、テレビの音や音楽があれば注意力がそちらへ向かう方はテレビやステレオの電源を切り、家の中では集中できないという方は喫茶店や車の中など場所自体を変えることも効果的です。
また、毎日電車やバスなどの公共交通機関を利用して通勤・通学している方であれば、移動時間は伝記の読書にあてるという読み方をすれば、特に時間を確保しようとしなくても一カ月に何冊かは知らず知らずのうちに伝記を読破できるはずです。
読み飛ばさずに斜め読みをする
伝記に書いてある内容にはときどきグロテスクな描写やくだらないことに一生懸命に取り組む偉人の姿が描写されています。
そういった歴史を読むことによって、やってはいけないことだったり、その時代の情勢を知ることができるのですが、自分の得たい情報でないと判断したときには読み飛ばすのではなく、斜め読みすることをおすすめします。
なぜなら、読み飛ばすことで欲しかった情報を見逃すことがないようにすることと、文章を読みながら得たい情報と不必要な情報を見極めるスイッチを養うためです。
伝記は得たい情報やゴールを明確にした読み方をするのが効果的
私が伝記を読むときは事前にどんなことを知りたいのか、それをどのように応用させるのかなどある程度読み方のテーマとなる事柄を決めてから読書するようにしています。
織田信長の伝記であれば
- 織田信長の成功例を知りたい
- 織田信長の失敗例を知りたい
- なぜ織田信長は悪の権化のように後世に語り継がれるのか
- 全国へ勢力を拡大させていったバイタリティは何だったのか
秦の始皇帝であれば
- 価値観の異なる人々を統率する方法が知りたい
- ピンチに陥ったときの心構えや行動を知りたい
などです。
全く聞いたこともない偉人の伝記を読むよりは、ある程度何をした(イメージやボヤっとしたものでも構いません)か知っている偉人の伝記を目的を持って読んでみるという読み方がオススメです。
伝記の読み方を極めることは報告書や文章を書く力につながる
伝記は取り上げられた人物が行ったことや生涯が書かれている本です。
伝記に取り上げられるような人物は一般的に有名な人物であることが多いし、伝記に書かれている文章はいつ、どんな状況で、どんな人が読んでも伝わる文章で書かれています。
つまり、人々がお金を出して購入する伝記は変な文章表現が少ないし、出版される過程でいろいろな人が目を通して伝わりづらい言葉の使い方を是正しているものなので、文章の書き方の真似をするのによい見本となります。
事実のみを簡略に書かなければならない報告書や業務連絡のメールを書く際には、伝記の書き方を真似ることが下手な言い回しを乱発するよりもたくさんの人に伝わる文章になるのです。
伝記を読んだ上で自分の人生にどのように反映させるのかを考える
伝記を読み終えた後は、その情報をどのように自分の人生に反映させるか、どのように課題となっていることへの対策につなげるのかを考えましょう。
どうつなげればよいのかわからない方は、まずは偉人の失敗例を繰り返さないこと、成功例を真似することを考えましょう。
失敗を未然に防ぐ、対策を考えることはすべて考えること、想定することが原点にあります。
先人の犯した失敗は、私たちが損をしなくても学べる大切な要素です。
その人の伝記を読んで「このような行動をしたからその人は失敗した」ということを理解しておけば、その人が払った犠牲や損失を私たちが被ることなく、やってはいけないこと、というのがわかります。
そして成功につながらないことを間接的に知ることができます。
「人は痛い目にあわなければ学ばない動物である」と言われていますが、伝記にはその人がどのような痛い目にあったのかも詳細に記しています。
私たちはそれらの情報を取り入れて自分の立場だったら、相手の立場だったらというようにいろいろな視点でその失敗例を見つめ直せば直接痛い目を味わうことなく、体系的に学べるはずです。
まとめ
私がおすすめする伝記の読み方、そして伝記を読む意味について綴らせていただきました。
伝記を読んでみると、偉人たちが課題としていたことや失敗した例、成功した例は時代を経た今でも悩みの種となっているものがあり、それをうまく切り抜けられた偉人もいれば、失敗して多くの犠牲を払う偉人もいます。
今を生きる私たちは彼、彼女たちが犯した失敗や成功例からより多くの教訓を得て、自分たちの人生や課題の対策につなげることが情報を与えてくれた先人たちの恩返しになると思います。
これから伝記を読むことに挑戦しようと思っている方や伝記を読むことの意義、意味を知ろうとしている方は、ぜひこの記事で紹介したおすすめの読み方を実践してみてください。
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