「条件が良かったから入社したのに、ブラック企業だった・・・」
こんなセリフをあなたも一度は耳にした事があるのではないでしょうか。
日本には多くのブラック企業が存在しています。しかし、ブラック企業の定義とはそもそも何なのでしょうか。
今回はブラック企業の見極め方についてご紹介していきます。
転職で失敗しないためにも、転職活動の際にはしっかりと求人の各項目を確認しましょう。
残業代が給料に含まれていないか
求人を選定する上で最も注意しなければいけないのが、給与額面に残業代が含まれているかどうかです。
残業代が含まれている場合には絶対に残業想定時間を確認しなくてはいけません。
残業想定時間とは、その給与内に予め組み込まれている残業時間のことです。
例えば給与の額面が30万円だったとしても、残業想定時間が20時間と設定されていたら一か月20時間以内の残業では残業代は支給されないという事になります。
もちろん規定の20時間を超える残業が発生した場合には、残業代は支給される仕組みとなっています。
この残業想定時間は一律ではないため、企業によって全く異なります。
ブラック企業を見極めるためには、この残業想定時間がキーポイントとなるでしょう。
初任給から30万円と設定されていても、60時間の残業時間が含まれていたら決して優良企業とは言えません。
60時間の残業は、一か月21日勤務で計算すると毎日約3時間です。
もちろん残業が無い日もあるでしょうが、基本的には毎日3時間の残業が発生すると考えて良いでしょう。
悪く言えば、それ以上の残業を強いられる可能性もあります。
仮に残業を必要としない日であっても、「給料に残業代が含まれているから帰りづらい」という場面も発生するでしょう。
そのため、給与額面に残業代が含まれていない求人を探すことをおすすめします。
試用期間は何か月に設定されているか
転職の場合でも試用期間が存在します。
一般的な試用期間は1か月~3ヶ月となっています。
しかし、稀に6ヶ月以上の使用期間を設けている企業も存在します。
なぜ試用期間を長期化させているのか、それは国からもらえる助成金の関係によるものです。
基本的に使用期間中は正社員ではなく、契約社員といった形式での採用となります。
そして6ヶ月以上自社に勤務した契約社員を正社員へ転換することで、国から企業へ助成金が支払われる仕組みとなっています。
そのため、使用期間が6ヶ月に設定されているわけです。
ここで最も注意したい点があります。
このように国からの助成金をもらおうとしている企業は、経営状況が芳しくないことがほとんどです。
もちろん、経営状況に問題のない会社もあるでしょう。
しかし、助成金をお目当てにしている企業を儲かっているとはとても言えません。
そのため、求人を選ぶ際には使用期間の長さもポイントとなります。
企業の口コミはどうなっているか
現在はインターネットが普及しているため、企業の口コミを探しやすくなりました。
企業口コミサイトとして最も有名なのが「転職会議」です。
転職会議では実際にその企業で働いている人の口コミや、退職した人の口コミを閲覧することが出来ます。
転職会議では企業のHPに掲載されているようなお世辞や綺麗な言い回しは無く、社員さんのリアルな感想が匿名で記載されています。
そのため、気になった企業があった場合は目を通しておくと、その企業をイメージしやすくなります。
転職会議は無料登録することで閲覧可能です。
転職で失敗したくないと思っているのであれば、必ず目を通しておきたいサイトです。
しかし、中小企業の場合は転職会議に掲載されていないこともあります。
そんな時には、実際に企業を見に行くのも良いかと思います。
実際の建物を見るだけでも、イメージしやすくなるはずです。
頻繁に求人を出していないか
ブラック企業かどうか、頻繁に求人を出しているどうかで見極めることが出来ます。
例えば先月も求人を出していた企業が、同じ職種でまた求人を出している場合には注意が必要です。
なぜなら短期間で何度も求人を出している企業はブラック企業である可能性が高いからです。
短期間で求人を何度も出すというのは、短期間で何度も人が辞めているということ。
もちろん業績が伸びたことによる人員増加の場合もあるでしょう。
しかし、人員増加の場合には同時に複数人の採用枠を儲けるはずです。
一方、何度も同じ求人を出し続けている企業は採用枠が1名のままとなっています。
これは人が入っては辞め、入っては辞めを繰り返している証拠です。
確かに採用者側に問題があるという可能性も考えられますが、しかし、短期間でそう何度も人が辞めて行くでしょうか。
このように、短期間で何度も同じ求人を出している企業はブラックである可能性が高いと言えます。
まとめ
転職でブラック企業に就職しないためには、求人票を隅々まで確認する必要があります。
多くの人は給与の額面や福利厚生だけに捉われがちです。
確かに給与は福利厚生は大切な要素の一つです。
しかし、どんなに良い条件だったとしてもすぐに辞めてしまっては何の意味も成しません。
ブラック企業を見極めるには、冷静に企業を判断する観察力が必要とされます。
コメントを残す