2001年に公開された戦争映画「ブラックホーク・ダウン」
豪華キャストが出演して戦場の過酷さをこれでもかと描いたこの作品は、戦争映画の歴史に残る衝撃作として話題になりました。
そんな名作「ブラックホーク・ダウン」の内容や見どころを紹介します。
「ブラックホーク・ダウン」とは?
・2002年公開の戦争映画
「ブラックホーク・ダウン」は、2001年に公開されたアメリカの戦争映画です。

【ストーリー】
1993年、泥沼化する内戦を鎮圧するためソマリアに兵士を派遣したアメリカ。だが、なかなか収束しない内戦に焦り始めたアメリカ政府は、10月3日、ついに敵対するアイディード政権の本拠地に対し、特殊部隊による奇襲攻撃を決行。作戦は1時間弱で終了するはずだった。しかし、敵の思わぬ逆襲に遭い、戦闘ヘリコプター“ブラックホーク”が撃墜される事態となり、兵士たちは敵陣の最前線で孤立してしまう…。
監督を務めたのはリドリー・スコット。「エイリアン」1作目や「グラディエーター」、「ブレードランナー」などの作品を手がけたことで知られる名監督です。
歴史映画からファンタジー、ハードSFまで、娯楽性と芸術性のバランスのとれた作品作りが特徴のリドリー・スコットですが、こんな激しい戦争映画まで作れるのだから驚きですね。
ソマリア内戦への介入で、民兵の将軍を捕らえるために米軍の様々な部隊が合同で行なう作戦が描かれる本作では、小さな誤算が積み重なって泥沼の市街戦へと突入していく戦闘の激しさ・悲惨さが生々しく描かれます。
実際の戦闘をもとに映画化
ソマリア内戦を舞台にした「ブラックホーク・ダウン」
作中でくり広げられるソマリア民兵将軍奪取作戦は実際に行なわれたものです。
作戦の中で米軍が被る被害は、戦死した隊員の名前も含めて事実に基づいています。
凄惨な戦闘の光景が現実にくり広げられたもので、作中で名前を呼ばれる兵士たちが実際に亡くなった。
そう考えると、映画とはいえとても無心では観られません。
ノンフィクションの出来事が描かれるからこそ、より戦争の悲惨さをリアリティをもって観客である私たちに伝えてくれます。
後にスターとなった俳優が多く出演
「ブラックホーク・ダウン」には、2001年当時はまだ無名〜駆け出しながら後に有名になった俳優が多く出演しています。
主人公のポジションを務めたジョシュ・ハートネットは本作で大きな注目を集めて、今ではハリウッドを代表する演技派イケメン俳優として知られています。
また、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズなどで知られるオーランド・ブルームも本作に出演しています。
あまり目立つ役柄ではなく、後に彼が若い世代に人気の大スターになるとは誰も予想しなかったのではないでしょうか。

さらに、「マッドマックス 怒りのデスロード」で主演を務めたトム・ハーディも本作に出演しました。
まだ20代だった当時は今のような渋くてダンディなイメージではなく、どこに彼が出演しているのか見るだけで探し出すのは難しいでしょう。
その他のキャストもトム・サイズモアやユアン・マクレガー、エリック・バナやユエン・ブレムナーなどベテラン実力派が多く並んでいます。
特に、トム・サイズモアは戦争映画の「プライベート・ライアン」でもベテラン兵士を演じたので、本作のキャラクターと重ねて観た人も多いのではないでしょうか。
「ブラックホーク・ダウン」の見どころは?

「ブラックホーク・ダウン」の最大の見どころは、ここまでにも書いたように圧倒的な迫力の戦闘シーンです。
土煙の舞う市街地に銃弾が飛び交い、あちらこちらで爆発が起こる真っ只中を走るカメラワークは、観ているこっちまで戦場のど真ん中に飛び込んだのかと錯覚させるほどの臨場感に満ちています。
作中で描かれる作戦は少数の精鋭部隊で実行されましたが、戦闘ヘリのブラックホークが墜落(ダウン)したことで撤退の段取りが狂い、地上の部隊は敵地のど真ん中で孤立することになります。
津波のように押し寄せる民兵があらゆる方向から撃ってくる戦場の状況は、まさに「地獄」と呼べる凄惨なものです。
「自分なら絶対この場にはいたくない」と思わされます。
映画では容赦ない流血描写が続き、手足がちぎれたり人体が真っ二つになるようなグロテスクなシーンも多々あります。
戦争をそのまま切り取って映画として仕上げたような戦闘シーンはあまりにもリアル過ぎて、下手をするとトラウマになりかねない惨たらしさです。
しかし、「戦争とはこういうものなんだ」と、映画だからこそできる映像技術を駆使した手法で私たちに戦争の現実を教えてくれます。
まとめ

公開から15年以上が経った今でも、その圧倒的なリアリティで歴史的な名作として知られる「ブラックホーク・ダウン」
映画の内容に対しては「戦争の悲惨さを伝える名作」という評価もある一方、米軍側の目線で描かれる物語について「アメリカのプロパガンダだ」という批判もあります。
確かに、アメリカ側からソマリア内戦を描いたこの映画では、米軍側の事情や被害がピックアップされています。
そのような作りに対して「アメリカの都合を描いた映画」という評価もできるでしょう。
しかし、その凄惨すぎる戦闘描写が戦場の現実を知らしめるものとして多くの人の心に響いて来たのも確かです。
この作品を観てもなお戦争に行きたいと思う人はほとんどいないでしょう。
それほどのインパクトがこの作品にはあります。
そんな映画「ブラックホーク・ダウン」は、間違いなく一度は観ておいて損はない作品です。
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