仕事で上司が部下に怒る場面はよくあります。
部下自身に原因があるなど正当な理由があり、冷静に指導をする形で怒るのなら、特に問題はありません。
しかし現実には、感情的になって理不尽な理由で八つ当たりでもするように怒るパワハラ上司もいます。
そういう上司に対しまともに相手にすると、上司をさらに怒らせてしまい、部下もストレスがたまる一方です。
そうならないように、感情的になって理不尽な理由ですぐ怒るパワハラ上司への対処に困っている人に向けて、うまく対処する3つの方法をご紹介します。
自分の気持ちの持ち方と上司への接し方を変えるだけで、だいぶ楽になりますので、ぜひ試してみてください。
1.普段から上司を怒らせないように仕向けて行く

上司が怒り始めてから、うまく対処しようとすることも必要です。しかし、出来ればそれ以前に、そもそも怒られない方法を考えて実践するのが望ましいです。
そこで、普段から上司への接し方に注意して、怒ること自体を防ぐことが大切です。
そのためにも、日頃から上司の様子を観察しておき、上司がどういう人に対しどんな場面で怒るのかを見極め、それを避けるようにしましょう。
例えば、普通の上司なら許容範囲でも、その上司は報告などに異様に厳しくて、少しでも遅れると怒るとします。
それなら、常に先手を打って早めに小さなことでも耳に入れるようにしましょう。
あるいは、特に相手や場面に関係なく、自分が上司として認められないと気が済まない人もいます。
その場合は、折に触れて上司への感謝や敬意を示しておくと、上司も怒るどころか気分がよくなります。
パワハラ上司に媚びを売る必要はまったくありません。
あくまで上司が理不尽に感情的に怒ること、それにより自分がストレスをためることを防ぐために、大人の知恵としてそうした対処の方法をとるように心掛けましょう。
2.怒られているときでも、それ以上上司を刺激しないようにする

以上の方法を普段から心掛けても、上司が理不尽な理由で感情的に怒るのを完全に防ぐことは難しいでしょう。
いざ怒り始めたときにも、何とかして対処する必要があります。
その際、自分も感情を爆発させると売り言葉に買い言葉でエスカレートするため、冷静に対処しなければなりません。
かといって、理屈一辺倒で論破すれば、上司は悔しくなってさらに感情的に怒るため、かえって逆効果です。
そこで、まずは気持ちを落ち着け、自分に非がある場合はその点を率直に謝罪します。
一方で、上司や他人に非があっても、怒られている最中はそれには触れません。
その後も、上司の話の腰を折らずに最後まで言い切らせ、すっきりさせます。
そうやって、いずれ上司が落ち着きを取り戻した段階で、問題の原因や今後の改善策などを簡潔に述べます。
このように、感情にも理屈にも流されず、中途半端に言い訳もせず、上司に感情を出し切らせましょう。
理不尽で意味不明な理由で上司に怒られるのは大変ストレスになりますが、その場で上司を論破しても上司の感情は余計に炎上して、さらに感情的に怒ってしまいますので、意味がありません。
それどころか、その上司に嫌われて今後さらに理不尽な理由で八つ当たりされる危険性さえあります。
無駄に刺激するのはやめて、ここは「グッとこらえる」ということを意識しましょう。
こうした方法で対処すれば、必要以上に刺激せずに済み、その場を無難に切り抜けられます。
3.自分の精神面がダメージを受けないように防御する

上記のように、上司が怒っているときは、話を途中で遮らないほうが望ましいでしょう。
ただ、感情的に長時間怒ることに耐えるのは、なかなか大変です。
罵倒されたりすれば、精神的なダメージも大きくなります。
そこで、それにうまく対処するために、自分の内面をうまくコントロールする必要があります。
その一つの方法として、自分を客観視することをお勧めします。
例えば、舞台で「怒る上司と怒られる部下の場面」が演じられていて、それを自分が観客として見ていると想定します。
そうすれば、いい意味で他人事のようにとらえられて、精神的に受けるショックも和らぐでしょう。
その他の方法として、「世の中にはいろいろな人がいて、理性的な人もいるし、感情に流される人もいる。この上司は後者のタイプだな」などと考えます。
そのように当たり前のことに気づければ、必要以上に傷つかずに済むでしょう。
いずれにしても、自分が置かれている状況や上司のことを客観的に受け止めることが大切です。
このような方法を通じて、感情的に怒る上司に過剰反応しないよう心がけましょう。
普段も怒られているときも上司を刺激せず、自分の精神面も防御する

理不尽な理由で感情的に怒るパワハラまがいの上司がいること自体は仕方がないので、普段から出来る限り怒らせないように仕向けましょう。
上司が怒るポイントを把握して、それを避けるように行動しましょう。
それでも、感情的に怒ること自体を防ぐのは困難なので、そうなったときの対処の方法も欠かせません。
感情や理屈で反抗しようとせず、上司の怒りを鎮めるように、冷静に対処することが大切です。
その際、怒られる自分が精神的にダメージを受けないように、うまく防御することも忘れてはなりません。
その状況を客観視したり、いろいろな人がいて当たり前だと思ったりして、過剰に反応しないよう注意しましょう。
こうした方法を通じて、出来るだけ上司を刺激しないように、普段も怒られているときも注意しましょう。
そうすれば、自分の精神的なショックも和らぎ、出来る限り平穏に仕事ができるでしょう。
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