境界性パーソナリティ障害の原因と症状、接し方について







境界性パーソナリティ障害は、境界性人格障害とも呼ばれています。

気軽に「ボーダー」とも呼ばれることがよくありますが、決して症状が軽い訳ではなく、本人や周りの人たちはとても辛い思いをしています。

 

今回はそんな境界性パーソナリティ障害について、その原因と症状、大切な人が境界性パーソナリティ障害にかかってしまった場合の接し方などについてご紹介したいと思います。

 

境界性パーソナリティ障害とは

 

境界性パーソナリティ障害の方は、主に感情やそれに伴う行動をコントロールすることがとても苦手な状態にあります。

精神病と神経症の狭間にある症状のためその境界を示す言葉が「境界性」となります。

 

しかし、症状は決して軽い訳ではなく、自傷行為を行ったり、不安定な心の状態のために人間関係を複雑化してしまう傾向にあります。

そのため、本人はとても生き辛い日々を過ごすことになり、周りを振り回してしまうことに後悔や苦しみを感じることになります。

 

周囲の人たちに関しては、境界性パーソナリティ障害の方には付かず離れずのちょうどいい距離感を守ることが大切です。そうしないとかなり振り回されて疲れてしまうことになります。

 

診断の基準となるポイントは2つあります。

  1. 思考感情人との関わり方衝動の制御、この4つのうち少なくとも2つにおいて、柔軟性がない状態でとても不安定であること
  2. 社会的生活、通常の人間関係において大きな支障を抱えていること

 

この2つが診断の基準になります。

 

境界性パーソナリティ障害の原因

 

境界性パーソナリティ障害の原因として一般的に多く言われているのは、統計乳幼期の母子との関係が不十分であったことや、学校での虐待やイジメがあったことなどです。

境界性パーソナリティ障害に関係してくると言われている脳内のホルモン物質『ドーパミン系、セロトニン系』の発達異常と関係がある。という仮説や遺伝子的要素、先天性的要素が関係しているとも言われています。

 

境界性パーソナリティ障害の主な症状

 

アイデンティティの混乱

自分のことが自分でよくわからなくなる。

「さっきまではこう思っていたのに」

「こう!と決めていたのに」

少し時間が経った後には、全く真逆や別の考えになってしまう。

 

見捨てられるような不安感

境界性パーソナリティ障害の方は恋愛や家族、友人、会社全てに対して、自分が見捨てられるのではないかという不安を抱きながら過ごしています。

その不安のために感情のセーブがきかず、好意が突然怒りに変わったり、相手に過剰な依存をしてしまうといった傾向があります。

 

わざと大袈裟気にする、人を引きつける為の自傷行為

薬物乱用リストカットギャンブル過度な飲酒性的自傷などをしては、助けてくれる相手に甘え、そうして自分を気にしてくれることを愛情だと信じてしまいます。

またその愛情を試すかのように自傷行為を繰り返すという悪循環に入っていきます。

 

自信の存在感を感じられない

自分がわざと気をひく為に行った行為に対して、その相手がまともに受け取ったり、応答や行動してもらえない時、見捨てられるような感覚を覚えた時には、自分の生まれてきた価値は無いのだと、極端な考え方になってしまいます。

その為、強い悲しみ、闇の中に引きずり落とされるような絶望感が生まれてしまい、死んでしまいたいと考える時間も増えてきます。

 

 

境界性パーソナリティ障害の社会的、人間関係などの問題

 

恋人とは特に感情や行動、言動の変化が過剰な為に、相手が振り回される事に疲れてしまい、その後の恋愛関係がうまくいかなくなることが多いと言われています。

 

また、仕事関係や友人関係にある間柄ではとても面倒な性格の人だと思われてしまい、いつの間にか自分の周りに助けてくれる人が少なくなっていくことがあります。

しかし、境界性パーソナリティ障害の本人はその現実を相手のせいにしてしまう傾向にあるので、腹を立てて怒りを表してしまう。という行為を繰り返します。

 

感情が不安定である為、後々に上記のように恋人や友人に怒りを表してしまった事に対して、「なんてことをしてしまったのだろう」「なんてことを言ってしまったのだろう」と悩んだりします。

その悩みの結果、抑うつ状態におちいってしまったり、頭痛や吐き気、倦怠感などの肉体的に辛くなるような症状に悩まされたりします。

 

微熱、筋肉痛、食欲不振、過食、などの症状も現れることがあり、科学、医学的観点の現状ではうつ病との判断も付けにくくい。という研究者や医師はとても多くなってきています。

 

境界性パーソナリティ障害を合併症として考える点も数多くある

 

うつ病、失恋、大切なものへの喪失感が元になる症状を訴える患者の声に対し、臨床の場では医師の考えひとつで境界例とされてしまう場合もあります。

患者の伝え方ひとつで、うつ病が元なのかパーソナリティ障害が元なのか、もしくはPTSDなどの過去に傷ついた記憶を原因とした愛情不足なのか、実際に診断名をパーソナリティ障害と決定することはとても難しいといえます。

 

大切な人が境界性パーソナリティ障害になってしまったら

 

恋愛関係の場合は、少し間違えたらストーカーになってしまったり、

いつの時でも連絡が取れないと、「もう自分のことは嫌いなんだ」などとすぐに悲観的に考えたりするようになります。

 

『いつもちゃんとそばに居るから大丈夫だよ』と常に伝えていることで穏やかな気持ちに落ち着いて行くことがあります。

 

治療については、抗うつ薬などの薬物療法、またはカウンセラーによるしっかりとした行動療法、認知療法をお勧めします。

しかし本人や周りの人が他人任せしているだけでは、決して良くはなりません。

本人が症状に向き合う事、境界性パーソナリティ障害であると自覚することから治療は始まります。

 

まとめ

 

病気としての症状を抱えながら、病気としては扱われることのないパーソナリティ障害。

決して性格のせいではなく、ホルモンの乱れや心の混乱からの苦しみを味わっています。

 

大切に思っている気持ちを伝えつつ、患者本人には臨床心理士とのカウンセリングをお勧めします。

何かおかしいと思ったら、まず早めに医師はカウンセラー、または福祉相談窓口などに相談することをお勧めします。












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