こんにちは。ボードゲーム愛好歴20年のシグルンです。
今回ご紹介するのは短時間、小さ目コンポーネントで、手軽でしっかりしたゲームを楽しめる『ブルゴーニュカードゲーム』です。
元の『ブルゴーニュ』はサイコロ(以下ダイス)を使用し、その目から色々戦略を立てていくゲームでした。
『ブルゴーニュカードゲーム』はカード1枚にダイスの目の要素とカードの効果をまとめた、どちらの役割も果たせるよう作られたコンパクトなボードゲームになっています。
ゲームの世界観
15世紀のロワール渓谷を舞台に、各プレイヤーは影響力のある君主となり、産業や交易により資産を増やしていくことを目指します。
この時代は騎士文化が花開き、ロワール川流域は重要都市も多かったためたくさんの城が築かれ「フランスの庭園」と呼ばれました。
15世紀ですとブルゴーニュ公国というものもありましたが、フランス東部にあった公領なのでこのゲームはに関係がないようです。
ロワール川流域の有力氏族になるボードゲームです。
ゲームの概要
ダイスを使用して自分の領地の資産を増やしていくことを競い合うボードゲーム『ブルゴーニュ』のカードゲーム版です。
ステファン・フェルトの作品で、『アメリゴ』、『倉庫の街』、『アクアスフィア』等評価が高く、悩ましい手番選択を迫られるゲームを作る事を得意とする、人気のゲームデザイナーです。
2011年に発表された『ブルゴーニュ』は、Borad Game Geekでも上位に入っている人気ゲームとなります。
カードの種類とゲームの準備
カードゲームですので、多くの枚数と種類があります。
簡単にカードの種類を説明します。
◆プレイヤーカード…各プレイヤー1枚ずつ、自分の前に並べます。
現在どのアクションや商品カードが、どのスペースにあるのかを示すものです。
【計画】…場に置かれたアクションカードを1枚取り、このカードの下に並べます。(どの産業に注力するのか決めます)
【資産】…計画カードの下に置いたカードを1枚移動出来ます。(選択した産業から収穫を得ます)
【倉庫】…最初にこのカードの下に商品、動物、銀を1枚ずつ置きます。(『資産』にあるカードを”出荷”し『倉庫』に入れることで勝利点へと変わります)
【商品】…『船』のアクションカードで得られます。
【動物】…『牧場』のアクションカードで得られます。
【労働者】…『知識』のアクションカードで得られます。
【銀】…『鉱山』のアクションカードで得られます。
【表示】…ダイス目が1~6まで描かれているカード。対応したダイス目のアクションカードを並べるために使用します。
◆アクションカード…『資産』に置くことで以下のカード毎のボーナスを得られます。
【城】…ただちに『計画』にある他のカードを『資産』に移動します。
【鉱山】…山から銀を2枚引いて自分の『倉庫』に置きます。
【修道院】…他の種類のカードの代用として使用出来ます。
【知識】…山から労働者を引いて自分の『倉庫』に置きます。
【船】…『資産』に置いた時に商品カードの山から1枚引き、自分の『倉庫』に置きます。
【牧場】…『資産』に置いた時に動物カードの山から1枚引き、自分の『倉庫』に置きます。
【建物】…『資産』に置いた時に建物ごとの効果を得ます。
【ボーナス】…同じ種類のアクションカードを3枚揃えると先着順で獲得出来ます。
【ラウンド】…今何ラウンド目か表示するためのカード。
【勝利点】…獲得した勝利点を表示します。
ゲームの準備
1.各プレイヤーに計画、資産、倉庫カードを1枚ずつ配布し、自分の前の場に並べる。
2.商品、動物、銀カードを1枚ずつ引き倉庫カードの下に置く。
3.商品カードの残りは2つの山に分け、場の端に置く。動物カードも同様に2つの山に分け、場の端に置く。
4.銀、労働者カードはそれぞれ山にして、場の端に置く。
5.手番順によるバランス調整。
- スタートプレイヤーはスタートプレイヤーマーカーを自分の場に置く。
- 二番手以後のプレイヤーは労働者カードを山から1枚引き倉庫に置く。
- 最後の手番プレイヤーは労働者カードを山から2枚引き倉庫に置く。
6.アクションカードはよく切り、一つの山にして裏向きに置く。
7.各プレイヤーはアクションカードを6枚引き、内容を見ずに伏せたまま自分の前に置く。
8.表示カードは昇順に並べる。
9.ボーナス1.、ボーナス全カードは表示カードの上に降順にして置く。
10.勝利点カードは山にして、場の端に置く。
11.ラウンドカードは昇順に山にして、場の端に置く。
12.プレイ人数に応じ決められたアクションカードの枚数を表示カードの隣に表向きに並べる。
ゲームの進め方
ゲームは5ラウンド、各ラウンドは6ターン構成になっています。
1.プレイヤーは自分のアクションカードの山から2枚引き、カードに描かれたダイス部分だけ注視。(手札として持っているカードはダイスの目として扱います。)
2.2枚のうち1枚を表向きにして共通の捨て札置き場に置く。
3.手元に残したカードのダイス目に従い、アクションを一つ実施。
- 産業計画…表示カードの隣に並べたアクションカードを1枚取り、「計画」カードの下に置く。
使用する手札のダイス目と同じ数目のカードを確保。 - 産出…「計画」カードの下に置いたアクションカードを「資産」に移動。
使用する手札のダイス目とアクションカードに描かれたダイス目が一致していることが条件。 - 出荷…ダイス目に対応する商品カード全てを「倉庫」から「資産」に移動。
使用する手札のダイス目と同じ数目が描かれた商品カードを出荷。 - 雇用…手持ちの労働者カードを2枚にする。
- 収入…銀1枚を獲得。ダイス目は関係しない。
- 労働者や銀を勝利ポイントに変換。ダイス目は関係しない。
※③の後で労働者カードを山に戻す事により、アクションカードのダイス目を+1もしくは-1出来ます。
※手番に1回だけ銀を3つ「支払う」戻す事により、山からアクションカードを3枚「買う」ことが可能です。
③まで終えたら次のプレイヤーに手番が移ります。
これを6巡しゲーム終了になります。
まとめ
カードゲームですが、ボードゲーム版と同じくダイス目により欲しいものを確保して、ダイス目によりその能力を使用する”ダイスゲーム”に仕上がっています。
カードの種類が多い為、多少複雑ですが面白さは折り紙付きです。
カードの組み合わせによく考え、よく悩む歯応えのあるゲームですが、1時間弱で遊べるようになっているためとても遊びやすいおススメのボードゲームです。
プレイ人数:1~4人
プレイ時間:20~45分
状況:発売中
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