今回は、とてもシンプルで軽いボードゲーム『ボタン』を紹介します。
カラフルなボタンが描かれたボードで遊ぶゲームで、1回30分弱という比較的短い時間で遊べます。
この『ボタン』というゲームは一見運だけのゲームのように見えますが、実はちょっとしたコツもあるので、その辺りも含めてご紹介します。
『ボタン』ゲームの準備・流れ
プレイヤーは各々、個人ボードとプレイヤーカラーの書かれたカードを受け取ります。
オンライン版では画像の左上の部分がプレイヤーカラーで、その他の部分が個人ボードです。
赤のプレイヤーカラーカードを持っているプレイヤーがスタートプレイヤーとなります。
上の画像の場合は赤と黄色を持っているので、スタートプレイヤーです。
手番のプレイヤーは、個人ボードに乗っていないダイスを全部振ります(全部で白のダイスが1個、黒のダイスが5個あります)。
この時にダイスを振りたくない場合、「離脱」を宣言することで、黒ダイスを個人ボードに1個置き、ラウンドから離脱出来ます。
白いダイスが個人ボードの縦、黒いダイスが個人ボードの横の列に対応しており、ダイスを振ったプレイヤーはひとつの黒ダイスの目を選び、白いダイスの目との交点に透明なボタンを置きます。
例えば、白のダイスの3と黒のダイスの5を選ぶ場合、下画像の星マークをつけた場所です。
また、手番ではないプレイヤーは、手番プレイヤーの振ったダイスのうち、金色のダイス目(白いダイスと、黒いダイスのひとつはダイス目が金色になっています)のみを適用できます(しなくても構いません)。
ただし、既に置いてあるボタンに隣接した場所にはボタンは置けません。斜めには置けます。
手番のプレイヤーが、ダイスのどの目でもボタンを置けない場合、そのプレイヤーは「バースト」となり、置いた全てのボタンを自分の個人ボードから除外します。
この場合も、離脱と同様黒ダイスを自分の個人ボードの上に置きます。
つまり、いかなる場合でも人が減る度に黒ダイスが減るので、選択肢は狭まっていくことになります。
徐々に選択肢が狭まり、個人ボードが埋まる程にバーストの危険性は高まっていくので、いかにボタンを置きつつ離脱するかが重要になります。
この手番を繰り返して「全員が離脱」、もしくは「全員がバースト」したらラウンド終了で、離脱を宣言していたプレイヤーは1星+同じ色のボタン3個にボタンを置いていた場合は1色につき1星(プレイヤーカラーと同じ色ならば2星)を得ます。
得た星はこのラウンド終了時に配置されていたボタンの場所に置きます。
この時点で、星が「縦横1列に5個連続して配置」されているか、「12個以上星が配置」されているプレイヤーが居るならば、そのプレイヤーが勝利します。
該当プレイヤーが複数いるなら、より星の数が多い方が勝利です(それも同じ場合、引き分けです)。
勝利したプレイヤーがいなければ、次のラウンドに進みます。
次ラウンドに進む場合は、全てのプレイヤーは自分のプレイヤーカラーのカードを隣のプレイヤーに回し、個人ボード上にボタンが残っているならば、全て取り除きます。
星は次のラウンドにも引き継げますが、星の上にはボタンが置けません(隣接する場所には置けます)。
そのため、星を稼げば稼ぐほど、バーストの確率も高くなっていってしまいます。
バーストしても星がボードから取り除かれることはありませんが、出来る限り星の数を少なく(=縦横1列の勝利条件で)勝つことを目指したほうが良いでしょう。
『ボタン』の戦略
『ボタン』は殆ど運頼みのゲームですが、一応戦略性はあります。
星を入手できる条件がポイントで、ボタンをどれだけ置いて離脱しても、条件を満たしていなければ1つしか星を得る事ができないのです。
つまり、勝つためのコツは『バーストしないように慎重にプレイ』するのではなく、『最低限のボタン配置でどれだけ星を稼げるか』にあります。
特に他のプレイヤーの金色のダイス目は、そこにしか置けない上にバーストの確率も高くなるので、どうしても避けてしまいがちですが、この目を上手く使うことで、他プレイヤーよりボタンを先に置き、先に離脱するのが逆に最も安全なプレイ方法と言えます。
誰かがバーストしたり離脱すると、その度に選択肢は狭まってしまいますし、自分の色に3つボタンを置くだけで星が3つ獲得出来るので、出来る限り効率の良い置き方を考えましょう。
最低星5個で勝利が可能なので、星3つを上手く同じ列に置ければ勝利は目前です。
まとめ
『ボタン』は運の要素が強い分、初心者プレイヤーでも気軽に遊べるゲームです。
ビンゴゲームを遊ぶような感覚もありつつ、どこまで離脱せずにいけるかというチキンレース的な側面も楽しめます。
あまり頭を使うゲームではないので、重いゲームをやった後にちょっと息抜きで遊びたい時や、あまりボードゲームをやらない友人と遊ぶ時に良いと思います。
残念なことに日本語版は取り扱いが少なく、通販サイトでも在庫が無いときが殆どなのですが、もしショップなどで見かけたら手にとってみてください。
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