色々あって面白い!タロット占いに関連した6つのカード占いを紹介!







一般的に「タロット占い」と呼ばれる占いでは、ウェイト版タロットカードというものが使用されており、最も知名度の高いカード占いと言えるでしょう。

 

しかし、最初に作られたのは今ではあまり一般的ではありませんが、マルセイユ版タロットカードです。

そのマルセイユ版タロットカードをもとにウェイト版タロットカードが作られたと言われています。

 

その他、エンジェルタロットカードトートタロットカードは、ウェイト版タロットカードをもとに創作されたものです。

また、タロットカードと類似したものにオラクルカードがありますが、これらは全く別の占いに分類されます。

 

今回は、古くからタロットカードと呼ばれるもの、新しく創作されたもの、タロット占いと類似したカード占いについて解説します。

 

1.マルセイユ版タロットカード

元々は、ヨーロッパでカードゲームとして遊ばれていたタロットカードが、何らかの要因により占いに使われるようになり、当時のパリで製作されたデッキ(タロットカードのセット)がマルセイユ版タロットカードの起源とされています。

 

マルセイユ版タロットは様々な変化を遂げ、英国ではこれまでのタロットにカバラの要素を加える考えが生まれました。

カバラとは
ユダヤ教の伝統に基づいた創造論、終末論、メシア論を伴う神秘主義思想である。独特の宇宙観を持っていることから、しばしば仏教における密教との類似性を指摘されることがある。しかし、これはもっぱら積極的な教義開示を行わないという類似性であって、教義や起源等の類似性のことではない。

 

 

ウェイト版タロットカードの誕生

マルセイユ版タロットは様々な変化を遂げることとなります。

今では最も一般的となったウェイト版タロットカードも、マルセイユ版タロットカードをもとに作られたものです。

このウェイト版タロットカードというのはアーサー・エドワード・ウェイトという人物がデザインしたタロットカードで、これまでのタロットカードにウェイトが所属していた魔術結社「黄金の夜明け団(ゴールデン・ドーン)」の解釈に基づいた鮮やかなイラストを追加したものです。

そして、大アルカナをヘブライ文字に対応させるために「Ⅷ.力」と「ⅩⅠ.正義」のカード番号を入れ替えました。
(マルセイユ版タロットのカード番号8は「正義」、11は「力」ですが、ウェイト版でのカード番号8は「力」、11は「正義」となっている)

 

そしてウェイトがデザインしたタロットカードは1909年ライダー社から発売されることになりました。それ故にウェイト版タロットカードは別名ライダー版タロットカードとも呼ばれます。

これが現在のウェイト版タロットカードであり、今では最もポピュラーなデッキと呼ばれています。

 

 

2.エンジェルタロットカード

数々のオラクルカードを考案したドリーン・バーチュー博士らが本来のタロットカードの大アルカナのネガティブな意味を持つカードをポジティブな意味合いに変えるなど、アレンジを加えた創作タロットカードです。

 

枚数や構成はタロットカードと同じですが、小アルカナの4つのスートの名称が四大元素に基づく呼び名に変更され、大アルカナのネガティブな意味を持つカードの意味合いや名称も、ポジティブなものに変更されています。

 

正位置や逆位置を区別しないので、従来のタロットカードより、親しみやすいかもしれません。

 

 

3.トートタロット

1900年代に入り、イギリスのオカルティストであるアレイスター・クロウリーが中心となり、古くから存在するタロットに大きなアレンジを加えて作成しました。

現在では「魔術師のタロットカード」と呼ばれています。

 

このデッキは、多くのタロット愛好家や占い師に支持されており、従来のタロットカードと大きく異なる点は、大アルカナを「アテュ」、小アルカナを「スモールカード」としているところです。

 

また、大アルカナ22枚のうち、「力」を「調整」、「運命の輪」を「運命」とするなど、6枚のカードの名称が変更され、従来の人物カードを「騎士・女王・王子・王女」に変更するなど、独自の解釈が加えられています。

 

 

4.イーチンタロット

ヨーロッパで作られたタロットカードとは異なり、中国の易占いの起源である周易(しゅうえき)の大成卦(だいせいか)をカードに描いたもので、作られた時期は分かっていません。

 

イーチンタロットは64枚のカードから構成されていますが、大アルカナや小アルカナ、正位置や逆位置といった区別はなく、シャッフルやスプレッドの方法も、ヨーロッパ発祥のタロットカードとは異なります。

易占いにもとづいて図柄が描かれているので、易占いを学んでいない方には難易度が高く、ヨーロッパのタロットカードとは全くの別物です。

 

 

5,オラクルカード

1999年にドリーン・バーチューが考案した「Healing WithThe Angel Oracle Cards」が有名ですが、1995年にアビンカ・ウォーターズによって作られた「The Angel Oracle」が起源とされています。

 

タロットカードと類似したところがたくさんありますが、タロットカードは相手の気持ちや運勢を占うことに適しており、オラクルは今悩んでいることに対するメッセージを受け取りたい時に使われ、天使や妖精と繋がることを目的としたカードです。

 

また、タロットカードのように複数のカードを並べてリーディングするのではなく、1枚のカードに書かれたメッセージを読み取るのが特徴です。

オラクルカードにネガティブな意味はなく、全てポジティブなメッセージであり、タロットは当たり外れを重要視しますが、オラクルはアドバイスを受け取るもので、当たり外れを気にする必要はありません。

 

 

6.ルノルマンカード

17世紀にフランスで活躍した女性占い師マドモアゼル・ルノルマンの叡智をもとにして作られ、占う人の内部を可視化すると言われる36枚のカードで構成されています。

 

女性が占う時は「淑女」のカードを抜き、男性が占う時は「紳士」のカードを抜いて占うルールがあり、人生を変えたいという強い思いがないのなら、占いをやめておくように警告する意見もあるのが、このカード占いの特徴です。

このカードに現れるものは自分の本心や本音、眠っている才能など、という点がタロットカードやオラクルカードとは大きく異なります。

 

 

 

いかがでしたか。

今回はタロットカードから創作されたカード占いや、タロットカードとは違った悩みの解決方法を教えてくれる、カード占いについてお伝えしてきました。

 

オラクルカードは作者により、絵柄も受け取ることのできるメッセージも異なりますので、タロット占いとは違った楽しみ方ができますし、ルノルマンカードなら、自分の気持ちを知り、自分らしい人生を生きるヒントが得られるでしょう。

 

タロット占いを使いこなせるようになった方は、他のカード占いにも挑戦してみると、新しい気づきがあるかもしれませんよ。










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