こんにちは。ボードゲーム愛好歴20年のシグルンです。
今回ご紹介するのは『おススメの陣取り(エリアマジョリティ)ボードゲーム10選 1995年~2017年版』です。
陣取りゲームはリバーシや囲碁などの目にする機会が多いテーブルゲームからどんな感じのゲームか、イメージが掴みやすい部類のゲームでしょう。
陣取り(エリアマジョリティ)というジャンル
自分のコマをマスやスペースに配置して、他のプレイヤーよりも多く置き切る事を目的とします。
運要素はなく、基本的に戦略が全てのゲームです。
アブストラクトゲームは陣取り要素を含むものが殆どになるのではないでしょうか。
代表作は、今はパズル要素も含むフランス生まれの『ブロックス(2000年)』になるでしょうか。
『ブロックス』は
”同じ色のブロックの角を接するように新たなブロックを置く”
というシンプルルールの陣取りゲームで、2人用や更に難易度を上げたトライゴン等のバリエーションもあります。
エルグランデ
1996年ドイツ年間ゲーム大賞受賞。
2015年に20周年記念版が出ました。
9つのエリアに分けられたスペインを舞台に、プレイヤーは大公となり各地に騎士を送り込んで影響力を競います。
イビサ島に置かれているタワーの使い方がキモであり『エルグランデ』の面白い所で、騎士がいくつ投入されているかが見えないので記憶力が必要になります。
更にタワーに入れた騎士を別エリアに移動させることも可能で、このアクションによって順位及び勝利点が変わってくる可能性がある傑作ゲームです。
発売年:1995年
プレイ人数:2~5人
プレイ時間:60~120分
レーベンヘルツ
1997年ドイツゲーム賞1位。
自分の領地を拡大するため領地を囲い込んだり他国へ侵攻したりするゲームです。
囲い込んだ部分の、平地以外は地形に応じて得点が入っていきます。
侵攻は他プレイヤーの領土が隣接した場合、配置した騎士の数で簡単に解決します。
ただ騎士の配置には条件があり、なかなか思うように進められないもどかしさや、パワーカードの使い所で、シンプルな陣取りに奥行きが出ている名作です。
発売年:1997年
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:90分
メディナ
2001年ドイツゲーム賞2位。
モロッコを舞台とし、砂漠の都市メディナを再建していくゲームです。
建物コマの上には、各プレイヤーを表す色の屋根を乗せて、建物に隣接するようヤギ小屋や城壁を配置して、人コマは線状になるよう並べて得点を得ていきます。
ルールはシンプルで、出来上がった街並みがとても見映えするので、初心者キラーにもおススメのゲームです。
発売年:2001年
プレイ人数:3~4人
プレイ時間:60分
ハンザ
14世紀のハンザ都市の盟主の座を掛けて奮闘します。
バルト海に面する都市に商館を建てて交易品を獲得し、更にそれを使って次の商館を…という流れで進むのであまり陣取りゲームという感じではないかもしれません。
勝利点に繋がる要素が多いので、自由度と戦略性が高く且つ悩ましいゲームです。
バルト海を渡る交易船の動きを見て進め方の作戦を練れるのでやりがいのある、プレイに慣れた頃に遊んでほしい秀作ゲームです。
発売年:2004年
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:60分
フィヨルド
フィヨルドに囲まれた大陸で領地を獲得していくゲームです。
前半戦と後半戦に分かれていて、前半戦はタイルに描かれた地形の絵柄が合うように配置し、良い場所だと思った草原タイルに家を建てていきます。
地形タイルを並べ終えたら家コマからマーカーを草原部分に置いていき自分の領土を拡大していきます。
家コマを置く場所とタイル配置をよく選定する必要がありますが、タイルのめくり運も絡むので、運と戦略のバランスが良いゲームです。
発売年:2005年
プレイ人数:2人
プレイ時間:30分
【タイルプレイスメント】
マラケシュ
2008年ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート。
モロッコの都市マラケシュを舞台に、自分の絨毯を他プレイヤーに踏ませて利用料を払ってもらえるように敷いていくゲームです。
1つしかない市場のオーナーコマを動かし、コマがじゅうたんを踏んだ分、絨毯の持ち主に通行料を支払わなければなりません。
進め方はシンプルですが、コマの向きと自分の陣地拡大の戦略がダイス運に翻弄される手軽で奥深いゲームです。
発売年:2007年
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:30分
パトリツィア
イタリアの各都市に二カ所ずつ塔建設予定地があり、そこへ自分の塔コマを置いていくゲームです。
各地域で置けるコマ数が決まっていている上配られるカードによってコマを置く場所が制限されます。
ゲーム全体を見て他プレイヤーの狙いを探り、自分が得点を得るためにどの地域にどのタイミングでコマを置くかの戦略が熱いゲームです。
発売年:2007年
プレイ人数:2~5人
プレイ時間:50分
スペクタクラム
村から村へと渡り歩くサーカス団の中から人気があるそうな団を支援してお金を稼ぐゲームです。
サーカス団の人気=株価を操作して人気上昇中のサーカス団にはどんどん出資し、落ち目のサーカス団からは資金を引きあげて資産を肥やしていきます。
どの辺で出資を止めて売却するか、どの辺で見極めをつけて支援するかが悩ましいクニツィアらしいゲームです。
発売年:2012年
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:30~45分
マングロービア
ポリネシアの族長候補として、建物などを建設して繁栄していくゲームです。
島に小屋をたくさん建てるために、ワーカー(皿)を置いて取るアクションを決め、小屋を建てるための必要条件が描かれたカードはドラフトで…と盛りだくさんの要素と悩ましさがあるゲームで、濃密なゲームタイムを楽しめます。
発売年:2014年
プレイ人数:2~5人
プレイ時間:75分
【ワーカープレイスメント】
【ドラフト】
バロニィ
プレイヤーは地方の領主となって領地を拡大しつつ他領主と爵位を争います。
『宝石の煌めき』をデザインしたマーク・アンドレらしくルールは分かり易く出来ており、騎士を使って村や要塞、都市を築いていきます。
獲得した資源を支払う事で爵位を上げられ、いずれかが公爵になればゲーム終了です。
テーマとアブストラクトがよく融合していて、見映えがの良いボードも秀逸なゲームです。
発売年:2015年
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:45分
【アブストラクト】
まとめ
いかがでしたか?
シンプルな陣取りゲームに様々な要素を加え、悩ましさと面白さが増しているボードゲームが数多くあります。
通常公開情報で運要素がないタイプのゲームですが、ボードゲームによっては運要素が入り、陣取りが苦手な方でも取っつき易いものがありますので是非遊んでみて下さい。
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