転職は会社への裏切り行為?転職を伝える前にチェックしたい3つのポイント







現在は終身雇用制度も崩壊し、転職者が増え続けています。

しかし、いざ転職しようと決意しても「会社への裏切り行為になるんじゃないか」と考えたり、「転職意志を伝えて周りから冷たくされたらどうしよう」など、転職をすることに対して負い目や引け目を感じてしまっている人も多いではないでしょうか。

では、本当に転職は裏切り行為なのでしょうか。

今回は転職とは裏切り行為なのか、についてご紹介していきたいと思います。

 

転職=裏切り行為なの?

転職したいと上司に伝えたら怒られた、という経験がある人も多いかと思います。

また上司から「この裏切り者!」と心無いセリフを吐かれた人もいるかも知れません。

では、なぜ転職=裏切り者とされてしまうのでしょうか。

それは会社側の立場に立って考えてみると、少し分かるかも知れません。

 

まず会社側はあなたを採用し、あなたを一人前にするために多くの出資をしています。

求人を出すには広告費が掛かりますよね。

どのような広告にするか、広告会社との打ち合わせや必要であれば写真撮りなどを行います。

そして面接を行い、数多くの応募者の中から誰が適任なのかを社内で選考し、その結果選ばれたのがあなただったわけです。

そしてかつて新人だったあなたを指導するのにも他の先輩社員、上司の時間が割かれていたはずです。

 

このように考えると、あなた一人を採用し教育するためにどれだけの人間が動いていたかが良く分かると思います。

つまり、あなたと会社側では感覚が違うわけです。

 

特に直属の上司などは誰が適任なのか、誰を自分の部下に置くべきか、選考段階で一番悩んでいたはずです。

そのため、転職を申し出たあなたに対して「裏切り者」と思う感覚が強くなってしまうのでしょう。

 

しかし、転職は裏切り行為ではありません。

仮に転職者をすべて「裏切り者」と位置付けてしまえば、日本中のほとんどの会社員が裏切り者となってしまうでしょう。

また社内に転職者がいる場合、会社は裏切り者を引き入れたことになりますよね。

これでは話の筋も通りません。

そのため、転職を裏切り行為と位置づけるのは間違っていると言えます。

 

転職を伝えるタイミングは?

では、転職はどのタイミングで伝えるのが良いのでしょうか。

転職先が決まってからが良いのか、転職を決心してからが良いのか、悩むと思います。

 

もし転職する意志が固まっているのであれば、前者を選択する方が良いでしょう。

その理由は2つあります。

 

1つ目の理由は

後者の場合、引き止められる可能性があるからです。

上司に転職する旨を相談すれば「不満があるなら出来る限り改善する」など、あなたの考えを譲歩してくれるでしょう。

そうなると、一度決めた決心が揺らいでしまいますし、何よりズルズルと会社に残り続けることになってしまいます。

相手の譲歩に対して動じない心があれば別ですが、やはり気持ちの面で揺らいでしまうでしょう。

2つ目の理由は

安全を手に入れられるからです。

もし仮に転職先が決まる前に上司に転職したい旨を伝えたとしましょう。

その際にもし「裏切り者!」などと言われてしまったら、それ以降会社に居づらくなってしまいますよね。

そうなると有給も取りにくくなり、周囲からも冷たい視線を浴びせられるなど、一つもあなたにとってのメリットが無いのです。

そのため、転職先を決めてから内定を伝えた方がメンタル面、そして金銭面でも安心というわけです。

 

本当に必要なのは「何が大切なのか」を見極めること

あなたにとって大切なのは「裏切り者」扱いされないための退職方法なのでしょうか。

違いますよね。

転職することによって「理想とする生活を手に入れること」のはずです。

そのため、転職が裏切り行為なのかどうかなんて関係ないのです。

自分の理想のために自分が決めた道を進む、ただこれだけを考えて良いです。

 

転職を決意すれば周囲から罵声を浴びせられたり、心無い言葉を言われることもあるでしょう。

しかし、大切なのは周囲ではなく自分自身です。

これだけはしっかりと理解しておきましょう。

そうすれば、周囲からの罵声や批判など気にもならないはずです。

 

まとめ

 

  • 転職は裏切り行為ではない。
  • 転職を伝えるタイミングは転職先が決まった後。
  • 大切なのは自分がこれからどう生きていきたいのか。

 

転職を裏切り行為だと言ってくる人もいるでしょう。

冷たい視線も浴びることもあるかも知れません。

しかし本当に大切なのは他人の言葉ではなく、自分自身がこれからどうしたいのか?、です。

周囲の意見に流されず、自分の意見や考えを貫き通しましょう。

 

最後になりますが、ここで日本人に関する面白いデータをご紹介します。

アメリカのPR会社エデルマンが世界28か国、約3万人3000人以上を対象に「あなたはあなたが働いている会社を信頼していますか?」という調査を行った結果、「信頼している」と答えた日本人の割合は40%だった、という結果が出ています。

これは調査した全28か国中で最下位の結果です。(調査機関2015年10月13日~2015年11月16年にかけて実施)

つまり、日本人の2人に1人以上は会社を信頼していないわけです。

この結果を踏まえて、転職とは裏切り行為となるのか、周囲の人間があなたの対して本当に裏切り者だと思っているのか、いま一度考えてみてください。

きっと、心が楽になるはずです。










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