スマートフォンを安く利用できる格安SIMは年々利用者数が増加していますし、興味を持っている人も大勢います。
一方で大手携帯キャリアのサービスに慣れた人にとっては未知のサービスであるため、中々メインのスマートフォンを格安SIMへ乗り換える踏ん切りがつかない人も多いのも事実です。
そんな場合におすすめしたいのがいきなりメインのスマートフォンを格安SIMへ変えるのではなくタブレットやモバイルルーターなどのサブ端末を格安SIMへ乗り換える方法です。
例えばiPhoneとiPadをセットで使っている場合にはiPadのみを格安SIMへ移行してみるのです。
本記事では手持ちの一部の端末のみを格安SIMへ乗り換える場合のメリットなどについて解説していきます。
一部の端末のみを格安SIMに乗り換えるメリット
一部の端末のみを格安SIMへと移行する最も大きなメリットは低リスクで通信費の削減を図れる点にあります。
メインのスマートフォンをいきなり格安SIMへ乗り換える場合ですと、緊急時の通話やモバイルデータ通信利用時に不安が残る場合があるでしょう。
しかも、ほとんどのMVNOでは音声通話SIMには6ヶ月から12ヶ月程度の最低利用期間を設けているため、一度乗り換えをしてしまうと安易に解約できないデメリットがあります。
一方でタブレットなどのサブ端末を格安SIMへ移行する場合ですと、もしも思ったようにモバイルデータ通信ができなかったとしてもメインの端末で通信を行えば事なきを得られます。
そして、タブレットなどのサブ端末に適したプランであるデータSIMには最低利用期間が設けられていないケースがほとんどであるため、サービス内容に納得ができない場合には気軽に解約できるメリットがあります。
つまりタブレットやサブのスマートフォン、モバイルルーター等の一部の端末のみを格安SIMへ移行することはメインのスマートフォンを格安SIMへ移行する前の丁度良いお試しになるのです。
そこで運用に問題が無く、格安SIMの魅力である料金等が気に入ればメインのスマートフォンも格安SIMに移行すると良いでしょう。
iPhoneとiPadをセットで使っている場合、iPadのみを格安SIMに乗り換えて損はしない?
大手携帯キャリアではiPhoneとiPadをセットで利用した場合には予備回線であるiPadをお得に利用できるプランやサービスが充実しています。
そのため現在スマートフォンとタブレットを大手携帯キャリアでセットで利用している場合にはサブ端末であるiPadのみを格安SIMへ移行すると損をするのではないかと懸念する人も大勢いるのではないでしょう。
現在大手携帯キャリアでiPhoneとiPadをセットで使っている場合や、現在iPhoneのみを利用していてiPadを追加で契約しようとしている場合、大手携帯キャリアと契約してiPadを利用する場合と格安SIMでiPadを利用する場合にはどのくらいの違いがあるのかをシミュレーションしていきましょう。
なおプランやiPadの端末代金については2018年6月時点のものとし、シミュレーションはドコモのプランをベースとします。
料金シミュレーション①
ドコモでiPhoneとiPadをセットで利用する場合(端末代は支払済と想定)
1,836円(データプランの基本使用料)+540円(シェアオプションの基本使用料)+324円(インターネットオプションの基本使用料)=2,700円(税込み)
ドコモと契約してiPhoneとiPadをセット利用する場合、iPadの利用料金は最低でも毎月以上の支払いとなります。
利用できるデータ通信量については主回線であるiPhoneのパケットパックによって異なるので詳細の計算は難しいのですが、仮に3GBのパケットパックを主回線で契約した場合には2台合計の月額基本使用の目安ははシンプルプランを選択した場合で8,402円となります。
イオンモバイルでiPadを運用した場合(端末代は支払済の想定)
一方でイオンモバイルのデータ1GBプランへiPadの運用を移行した場合の月額基本使用は次のようになります。
518円(データ1GBプランの基本使用料のみ/税込み)
以上のようになり、ドコモと契約して運用するよりも月額2,182円の節約になります。
さらにドコモの場合はiPhoneと合せて3GBまでしか通信ができないのに対し、イオンモバイルと契約した場合にはiPhoneで3GB、iPadで1GB、合計で4GBのLTE通信ができるので利用できるデータ通信量が増加している点も大きなメリットと捉えられます。
料金シミュレーション②
ドコモと契約して追加でiPadを契約する場合
ドコモと新規契約でiPad(2018年販売モデル/32GB)を契約し、iPhoneとセットで2年間利用した場合の上乗せ費用については次のようになります。
- 月額基本使用
2,376円(端末代)+1,836円(データプラン料金)+540円(シェアオプション料金)+324円(インターネット接続料金)-1,944円(月々サポート)=3,132円(税込み)
- 2年間総額
3,132円×24ヶ月=75,168円(税込み)
iPadを別途購入し、イオンモバイルで運用した場合
一方でAppleの公式オンラインストアでiPad(2018年販売モデル/32GBモデルSIMフリー版)を購入し、イオンモバイルのデータ1GBプランで2年運用した場合の総額は次のようになります。
- 2年間総額
57,024円(端末代)+518円×24ヶ月=69,456円(税込み)
イオンモバイルを利用する場合だと、はじめに端末を自分で用意する必要がありますが、端末代を入れても2年間利用した場合には5,712円お得になることが分かりました。
しかもシミュレーション①と同様に、ドコモの場合はメインのスマホであるiPhoneと合わせて3GBまでしか通信ができないのに対し、イオンモバイルと契約した場合にはiPhoneで3GB、iPadで1GB、合計で4GBのLTE通信ができます。
そして、2年を超えて3年や4年利用し続ける場合には両者の差はさらに広がることになります。
まとめ
現在iPhoneとiPadをセットで利用している場合でも、これからiPhoneとセットでiPadを契約する場合でもiPadのみを格安SIMで利用することに大きなメリットがあることについてご理解いただけたかと思います。
iPadやモバイルルーターなどのサブ端末であれば低リスクで格安SIMを試すことができるので、格安SIMに興味がありつつもまだ試していない場合には、まずはサブ端末で気楽に格安SIMを試してみることをおすすめします。
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