慢性腰痛になってしまったら?原因と症状、治療法を徹底解説!







日本人の90%が、一度は経験する腰痛!

腰痛は再発率が高く、その10%は「慢性腰痛」になるといわれています。

ちなみに発症からの期間が、3ヵ月以上の腰痛を慢性腰痛と呼びます。

 

なぜ、腰痛は治りにくい疾患なのでしょう?

脚に痛みやしびれなどが無い腰痛の85%は、正確な診断が困難との現実が理由かもしれません。

慢性腰痛でお悩みのかたへ、考えられる原因と症状、経験的に有効だった治療法などをご紹介していきます。

 

慢性腰痛の原因は、日常生活や仕事以外にもある?

日常生活の動作や姿勢、家事や仕事で腰に負荷をかけ続けると、腰を支える組織が疲れて傷つき、いつまでたっても回復せずに痛み続けてしまいます。

原因を排除し、治療に取り組まないでいると、徐々に症状は悪化し、慢性腰痛になってしまうのです。

また、長引く腰痛の原因が、加齢変性や内臓性、心因性の場合は、どうしても治りにくいケースが多いです。

 

腰痛の原因は主に

  1. 骨・関節・筋肉
  2. 神経(腫瘍)
  3. 血管(大動脈瘤)
  4. 内臓(泌尿器・婦人科・消化器)
  5. 心因性

に分類されます。

その中で、明らかな原因のある腰痛は、腫瘍、感染、外傷、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、脊椎すべり症などで、腰痛全体の15%です。

原因が不明な腰痛の場合、治療はどうしても対症療法になってしまうので、根治せずに慢性化しやすいのでしょう。

 

慢性腰痛にはいくつかの原因がかさなり、さまざまな症状がみられる

慢性腰痛の症状は、鋭く激しい痛みは無く、腰の張りや疲労感、重く鈍い痛みや、しびれのような響く痛みが続くのが特徴です。

起床時や動き始めが一番つらく、動いているうちに徐々に楽になります。また、夕方になると痛みが強くなるケースもあります。

さまざまな治療を試すも、その場限りで改善せず、良くなったり悪くなったりを繰り返すことが多いようです。

 

後述の仙腸関節が原因の慢性腰痛では、椅子に長時間座れない、上向きに寝るのがつらい、痛いほうを下にすると痛くて眠れないなどの特徴がみられます。

心因性の場合、痛む部位や強さが日々変化したり、動作痛が少なくて、頭痛や肩こり、吐き気やめまいなどの不定愁訴を伴うことも。

また、検査で異常がみられず、治療効果があらわれにくい場合も多いです。

 

慢性腰痛の病院での治療は、保存療法

慢性腰痛の治療には、まず手術以外の保存療法が選択されます。

保存療法(ほぞんりょうほう)とは、整形外科疾患の範疇では人体を傷付けず、つまり出血させずに治療する方法の総称である。出血させて治療する観血的療法とは反対である。

温熱療法・電気治療・運動療法・牽引などの理学療法や、装具療法(コルセット)が症状に応じて施されます。

 

薬物療法として、消炎鎮痛剤・血流改善薬・筋弛緩剤・抗うつ薬、抗てんかん薬、抗不安薬・ビタミン剤などを処方します。

西洋薬が苦手な患者さんや効果が見られない場合は、漢方薬の

  • 当帰四逆加呉茱萸賞生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
  • 芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
  • 牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
  • 八味地黄丸(はちみじおうがん)

などが検討されることもあるでしょう。

東洋医学にもとづく、はり灸やマッサージが有効な場合もあります。

 

麻酔科やペインクリニックでは、神経ブロック療法として、トリガーポイントブロック・硬膜外ブロック・神経根ブロック・交感神経ブロックの注射が受けられます。

心因性の腰痛には、間違った思い込みに気付かせ、行動を変えていく認知行動療法が適用されます。

 

仙腸関節障害による慢性腰痛の対策は?

上半身の重みを支える骨盤の中の関節「仙腸関節」に生じた捻挫をこじらせると、慢性腰痛になる場合があります。

腰に負担をかける生活習慣が原因となります。

長時間立ち座り時の不良姿勢や中腰での作業、繰り返しの動作やスポーツなどがきっかけです。

椅子に長時間座ったり、あおむけ寝や歩き始めがつらく、痛い箇所をはっきりと指させます。

 

軽症の場合、ゴムバンドを骨盤に巻くと楽になり、腰を回すフラフープ運動が再発予防に有効です。

生ゴム素材のバンドは、多少蒸れますがフィット感は一番よいでしょう。

痛みが強かったり長引く症例には、仙腸関節ブロック(仙腸関節に局所麻酔剤を注射)を行います。

 

また、AKA(関節運動学的アプローチ)博田法(はかたほう)という手技療法も、効果が期待できます。

仙腸関節を操作する、全く痛くない手技です。

詳しくは、AKAのホームページを参考にしてください。治療が受けられる病院も紹介されていますよ。

※日本関節運動学的アプローチ(AKA)医学会の公式サイト
http://www.aka-japan.gr.jp/indexippann.html

 

心因性腰痛の対策は、気づきと趣味

慢性腰痛患者の80%に、抑うつ状態が認められるといわれています。

長期間のストレスや不安は、痛みを伝える信号を抑制する働きを弱くします。

自律神経が過敏になり、わずかな症状でも痛みを強く感じるようになると、痛みにとらわれたり、必要以上に恐怖心を抱き、症状をより強く感じるようになってしまいます。

また、つらいからと家にこもりがちになると、さらに痛みに過敏になる悪循環におちいる場合も。

家庭や職場でのストレスや不安などが腰痛を引きおこし、痛みに対する恐怖心が腰痛を慢性化させるのでしょう。

 

多少痛みが残っても日常生活に支障はないと気づかせ、なるべくプラス思考にもっていきます。

また、医師や病院、治療効果に過度に期待しすぎないように導きます。

性格や性分が多分に関与しているため、短期間での治癒は望めませんが、まずはストレスの原因を排除できるか検討します。

わずかでも解消できれば、上出来と思うようにしましょう。

 

楽しい、心地よいと感じられる趣味を見つけてください。

無理せず、好きなことに打ち込めれば、なによりです。

趣味がなければ、出来るだけリラックスできる方法をさがしてみましょう。

 

慢性腰痛に効くおすすめの体操は、たった30秒!

腰椎の間にあるクッション「椎間板」の中心にある、髄核のズレが原因の慢性腰痛を改善する体操です。

松平 浩先生の「これだけ体操」が有名ですが、今回はお茶の水整形外科院長 銅冶英雄(どうやひでお)先生の提唱する「腰痛改善体操」をご紹介します。

家の壁を使って簡単に出来ます。

 

壁反らし体操(体を後ろに反らすと、痛みが楽になる人)

壁から1歩離れて、足を肩幅に開き、壁に向い手をつきます。

肘を伸ばしたまま、腰をゆっくりと反らしていきます。

3秒間保持し、元の状態に戻ります。

10回1セット、1日5セットを目標にしましょう。

 

壁おじぎ体操(体を前かがみにすると、痛みが楽になる人)

壁に背を向けて1歩離れ、骨盤を壁につけて、腰に手をあてます。

おへそを覗き込むように、上半身を前に曲げていきます。

3秒間保持し、元の状態に戻ります。

10回1セット、1日5セットを目標にしましょう。

 

1ヵ月間続けることで、慢性腰痛の改善が期待できます。

腰に痛みや脚にしびれを感じたら、無理しないで体操を中止してください。

 

慢性腰痛の改善には、とにかく姿勢が大事です!

日常生活での姿勢に気をつけ、腰への負担を減らすことが、慢性腰痛の治療と予防になります。

ソファーや座椅子、脚を投げ出す長座位やあぐら座りは、腰の椎間板に大きな負担がかかるので、長時間続けないでください。

自動車の運転席に寄りかかったり、前傾姿勢で自転車をこぐのも、腰にはつらい姿勢です。

 

重心のアンバランスも腰痛の原因になります。

椅子で脚を組んだり、片側の肩に荷物をかけたり、片足重心で長時間立っていると、腰椎や骨盤がゆがんで、腰痛が慢性化してしまいますので、注意してください。

 

中腰になる時や下の物を拾う時は、腰を曲げず背中をまっすぐにして、股関節から体を曲げるようにしましょう。

おなかに軽く力を入れて曲げると、かなり腰への負担を軽減することができますよ。

 

まとめ

慢性腰痛の多くは、腰への負担の増加と筋力の低下がきっかけとなり、老若男女に発生します。

デスクワークや重労働などの仕事が原因の場合は、職場環境の改善が困難なので、慢性化しやすいです。

また、加齢変性が基盤にあると、元に戻すことが難しく、慢性腰痛に移行してしまいます。

さらに、ストレスや内臓疾患がかかわると、症状が複雑になり、痛みが軽減しても根治はしづらいでしょう。

でも、落胆しないでください。専門医の指導下で、日常生活に配慮すれば、痛みのコントロールは可能なのです。

 

「姿勢・体操・心の持ち方」 これが、慢性腰痛を改善する3つのポイントです。

悪い姿勢は、腰への大きな負担となります。気がついたら、姿勢を正してみてください。

最初は少し辛いですが、それが正しい姿勢を保つための筋肉を、鍛えることになっているのです。

 

毎日続けられる、簡単で時間のかからない体操がおすすめです。

今回ご紹介した「腰痛改善体操」や「これだけ体操」は、ストレスなく継続できる体操ですよ。

 

治療に取り組んだ結果として、多少の痛みが残っても大丈夫なのです。

 

どうか上手に慢性腰痛とつきあって、前向きに日常生活を送ってください。












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