どこまでも爽やかなギターロックを奏でるバンド、サイダーガール。
そのバンド名の通り、まるでサイダーのような爽快感のある曲を次々に発表しています。
そんな、今注目の彼らの音楽を紹介します。
「サイダーガール」とは
2014年結成のロックバンド
サイダーガールは、2014年5月に結成したロックバンドです。
インディーズで4枚のミニアルバムを制作するなどハイペースに活動し、2017年7月にシングル「エバーグリーン」でメジャーデビューを果たしたばかりです。
今最も期待の若手バンドのひとつとして、大きな注目を集めています。
インターネット上で活動していたメンバーが集結
サイダーガールのメンバーは、もともとそれぞれが主に「ニコニコ動画」などインターネット上で独自に音楽活動をしていました。
最近では米津玄師やヒトリエ、CIVILIANなど同人音楽の場から活動をスタートさせるアーティストが増えてきましたが、彼らサイダーガールもそんなアーティストのうちのひとつです。
彼らがどんな活動をしていたのか、少し見てみましょう。
Yurin(ボーカル・ギター)
サイダーガールのフロントマン、Yurin。
以前は歌い手「ゆりん」として、ニコニコ動画で「歌ってみた動画」を投稿していました。
少しかすれたようなハスキーさと少年のような軽やかさを併せ持った歌声が特徴的ですね。
邦ロック系の音楽と相性の良さそうな声質は、ボカロ音楽の歌い手としてもバンドのボーカルとしても魅力があります。
知(ギター)
ギターの知(とも)も、ニコニコ動画を中心に音楽活動をしていました。
「ラムネ(村人P)」として活動していた彼は、ボカロPとしても人気を誇っていました。
ギターロックを主軸とした音楽性は、今のサイダーガールにも通じるところがありますね。
サイダーガールの音楽を軽快で涼しい響きで彩る、バンドの中心人物的な存在です。
フジムラ(ベース)
ベースを務めるフジムラも、「もっふーP」としてボカロP活動をしていました。
彼の曲もギターロック色が強く、そのままサイダーガールにもそのセンスが活かされています。
ボカロ音楽界の黄金メンバーが集結したバンド「サイダーガール」
こうしてメンバーの経歴をふり返ると3人とも確かな実力と実績があって、突如音楽界に表れたサイダーガールがハイペースな活動で人気を獲得していったのも納得ですね。
それぞれがしっかりと音楽活動を経験して知名度を高めていたからこそ、バンドが一気にスタートダッシュを切ることができたのでしょう。
3人とも作詞作曲をできるというのも、早いペースで多彩な楽曲をつくることができるのでバンドとしては大きな強みになりますね。
ひたすら爽やかな音楽性が特徴
そんな豪華メンバーが集結したサイダーガールですが、その音楽の魅力はなんといってもやはり「突き抜けるような爽やかさ」です。
「青春」が実体を伴って鼓膜に響いてくるような曲の数々は、聴いているとまるで風が吹き抜けていくような爽快さを感じます。
彼らの代表曲を聴いて、その音楽性を体感してみましょう。
ドラマチック
2015年6月に公開された「ドラマチック」
サイダーガールとしては活動初期の楽曲ながら、その爽快さは紛れもなく彼らの個性としてこの頃から確立されています。
この涼しい曲調を生み出す大きな役割を担っているのは、知のギターサウンドでしょう。
疾走感と軽やかさが印象的なサウンドで、「青春っぽさ」を描いています。
オーバードライブ
サイダーガールのMVでは、どの作品でも制服姿の1人の「女の子(ガール)」がピックアップして描かれるのが特徴です。
そこにはノスタルジックで涼しい独特の色っぽさ、可憐さがあって、サイダーガールの青春を感じさせる音楽性を目に見える形に具現化しています。
この「オーバードライブ」はそんな「ガール」の魅力が特に色濃く表れた曲とMVです。両方が合わさって、ひとつの作品となっています。
メッセンジャー
「メッセンジャー」は、2017年10月18日にリリースされるサイダーガールのメジャー1stアルバム「SODA POP FANCLUB 1」に収録される曲です。
彼ららしい爽やかさはそのままに、活動開始当初と比べてもより疾走感が増しているような印象ですね。
キラキラとしたシンセサウンドも加わって、より炭酸が弾けるようなポップな爽快感があります。
主人公の「ガール」だけでなく、顔を見せないメンバーの演奏姿も見どころとなっているMVにも要注目です。
まとめ
いかがでしたか?
これ以上ないほど純度のポップロックを感じさせてくれるサイダーガール。
その音楽が作り出す爽やかな世界観は、まさに「サイダー」の炭酸がシュワシュワと音を立てるのが聞こえてくるようです。
そんな爽やかさの象徴「サイダー」と、青春のきらめきを象徴するような「ガール」というワードを組み合わせたこのバンド。
筆者個人としては、これまで「Base Ball Bear」などが担ってきた邦楽ロックの「青春担当」ともいえるポジションを継ぐバンドに思えます。
そんな新世代のバンドたちの先頭に立つと期待できる「サイダーガール」。これからの彼らの活躍が楽しみです。
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