登山靴の履き方に注意! 山登り初心者が気を付けることVol.7







山登りでは登山靴が非常に重要なアイテムとなります。

自分に合った形、サイズであれば疲れにくく、快適に山登りを楽しむことができます。

 

しかし、そうでない場合は足が痛くなったり、余分な力が必要で疲れやすくなったりと満足に楽しめなくなる可能性があります。

同様に、登山靴の履き方を間違えると、やはり痛くなったり疲れやすくなったりします。

平地では靴の履き方に気を使うことはほとんどありませんが、山でこれをおろそかにすると事故につながります。

 

下りでの登山靴の履き方

 

革靴にしろスニーカーにしろ、平地では靴ひもの締め方はいつも同じです。

バスケットシューズやワーキングブーツでは着脱するたびに靴ひもを解いたり結んだりしますが、そうでなければ常に結んだ状態のままです。

長時間歩くこともありませんし、上り下りの傾斜は非常に少ないからそれ以上気をを使う必要がないのです。凹凸もわずかです。

 

しかし、山では平坦であることの方がわずかです。

常に傾き、石や木の根などがあります。

そのため、足の裏や足首、ヒザ、腰にかかる負担は倍増します。

登山靴はその負担を和らげててくれるものなのですが、靴ひもの締め方が間違っていると負担を一層大きくさせることにもなりかねません。

 

では、どのような履き方をすればいいのかという話になるのですが、靴のサイズは指1本大きめというのが登山靴の基本です。

つま先で地面をトントンと軽く蹴ったとき、かかとと靴の間に指1本入るほどの隙間があれば理想的です。

 

この空間は指先=爪をガードするためのものです。

つま先が靴の内側に当たると力が加わって少しずつダメージを受けるのです。

特に、爪が伸びすぎていると痛みをともない、満足に歩けなくなってしまいます。

そこで、つま先をトントン蹴るのとは逆に、かかとでトントンと蹴ります。

そうすればかかとと靴が密着し、つま先に余裕ができます。この状態で靴ひもを締めます。

 

靴の中で足が移動しては意味がありません。せっかく確保したつま先の空間がなくなってしまいますから。

これが山を下るときの基本的な締め方です。

つま先下がりの傾斜をずっと歩くのですから体重は常に前にかかります。締め方が甘いとつま先は靴に当たってしまいます。

 

 

上りでの登山靴の履き方

 

つま先に空間を確保するのは主に下りの場合の登山靴の履き方です。

上りではつま先にそれほど気を使う必要はありません。

上り=つま先上がりの傾斜ですから体重は後ろにかかり、かかとと登山靴が密着しやすくなるためです。

 

その代わり、下りと違って足首がある程度動きやすくしておく方がいいでしょう。

特に、初心者はこういう履き方をした方が足首にかかる負担は少なくなります。

足底全体を地面に接して体を前に倒すと、自然に足首を深く曲げなくてはなりません。

このとき、山の経験が少ない初心者は足首の使い方に慣れてなく、足首をガッチリと固める締め方をしていると余分に力が入って疲れやすくなります。

登山靴が新しい場合もこの傾向が強く、靴の上部と足首がこすれて痛みを感じます。

 

これを防ぐには、フックの一番上まで締めず、二段目、または三段目で締めるという結び方をします。

 

上りでは二番目のフックで結ぶ

登山靴の靴ひもを通す部分を見てください。

靴によって若干差はありますが、下の方はひもを通すDの形をしたリングが4〜6個あります。そして、その上にひもを引っ掛けるフックがあります。

基本としてはフックをみっつとも引っ掛けて足首をがっちり固定しますが、前述したように足首がこすれる場合は二段目のフックで結びます。

それでも痛いときは三段目で結びます。

とはいえ、二段目で痛みが解消できないときは三段目で結んでもあまり効果はなく、足首がぐらついて捻挫しやすくなりますからお勧めはしません。

 

靴がなじんでくれば、または山登りに慣れてくればフックの一番上で結んでも痛くはなくなるはずです。

 

登山靴のひもを締めるときは全開状態からスタート

 

登山靴のメンテナンスについて。

山から帰ってきたら汚れ、ホコリを落としますが、その後は靴ひもをできるだけ緩めて精一杯広げ、風通しのいいところで陰干しします。

内部に溜まった湿気を乾かすためです。

 

そして、次の山行(さんこうと読んでください)ではこの状態で足を入れ、下の方からきっちりと締めていきます。

面倒だからと上の方だけ締める人をたまに見かけますが、山に慣れているベテランなら問題はないにしても、初心者が真似をするのは禁物です。

靴の中で足が泳いでいると痛みが発生し、疲れやすくなります。

最初は締めすぎかなと感じるほど強く締めてみてください。

 

 

休憩時には登山靴の締め方を調整しましょう

 

歩き始めてしばらくすると靴ひもはなじみ、緩んできます。

そのまま歩き続けるのはNGですから、ここで締め直します。

山頂でお弁当を食べるときは靴を脱ぎ、足を開放しておきます。

 

そして、休憩が終われば下り用の結び方をして再び締め上げます。

1日の行程の後半にかかるとむくみ、足のサイズが大きくなる可能性があるのです。

上り初めと同じ締め方をしていたのではきつすぎると感じることが往々にしてあります。

 

このように、靴ひもは1日のうちで何度も締めたり緩めたりを繰り返します。

自分の足の状態、登山道の傾斜に合わせるためです。

多少面倒でもこまめにこれを繰り返すと足がケアされ、引いてはそれが疲れにくさにつながるのです。

 

しかし、一方では靴ひもに大きな負担がかかります。

締めたり緩めたりを何度も繰り返すのですから切れやすくなります。

必ず予備を持参してください。

冬山では折れることもあります。

もうおわかりでしょう。

靴ひもで締めない状態ではまともに登ったり下ったりできないのです。

靴と同様、靴ひもも大切なものだと思ってください。

 

 

登山時の緩まない靴紐の結び方

 

歩いている途中で靴ひもが解けると事故につながる恐れがあります。

自分で踏みつけると前のめりになり、転倒するのです。

枝に引っかかっても転倒します。

 

平地での転倒ならよほど運が悪くない限り大事故にはつながりません。

しかし、山では崖を転落する可能性があります。

靴ひもの緩みが命を落とすこともあるのです。

それを避けるには緩まない結び方、解けない結び方をする必要があります。

といって、何度も結んだり解いたりを繰り返す山登りではそんなに手間をかけることはできません。

できるだけ手早くすませたいところです。

 

ベテランが取っているのはこんな方法です。

まず緩まない結び方ですが、上部三か所のフックを引っ掛けるとき、上から下に回します。

通常、靴ひもは下から締めていきますからフックは下から上に回すのが自然です。

それを逆にすることで靴ひも同士の摩擦が生じ、解けにくくなります。これなら手間はかかりません。

 

もうひとつの解けない結び方はいろいろありますが、一番簡単なのは蝶結びしたあと、蝶の羽同士をもう一度結ぶことです。

解くときちょっと注意する必要がありますが、こうするだけで驚くほど解けにくくなります。一度試してみてください。

 

それと、もうひとつ注意点があります。

靴ひもが長すぎる場合です。

長いものをカットするのを嫌がる人は少なくありません。

将来的に必要になるかもしれないという可能性を心配しているのです。

 

しかし、登山靴に関してこの心配は逆に作用します。

長すぎる靴ひもは危険を招きますので、ここは思い切ってカットしてください。

切り落とした部分はライターで炙っておくとその部分が溶けて、それ以上ほつれるのを防いでくれます。

 

 

まとめ

 

山と平地では状況が大きく異なります。

その異なる状況に登山者は対応しなければなりません。

大げさな言い方ですが、山ではちょっとしたミスが大きな事故につながりかねないのです。

念を入れすぎることはないのです。

 

登山靴の履き方、靴ひもの結び方も同様です。

ミスを起こすと疲れやすくなります。

体力に余裕があれば難なくクリアできても、そうでないときは大事に至る可能性があります。

そのような事態は避けるに越したことはありません。

次回記事:山登り初心者が気を付けることVol.8 登山靴のメンテナンス












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