こんにちは。ボードゲーム愛好歴20年のシグルンです。
今回ご紹介するのは『おススメの協力型ボードゲーム10選 1987年~2017年版』です。
以前は『プレイヤーvsプレイヤー』で勝敗を決めるゲームが多かったのですが、近年は『プレイヤーvsゲーム』という構図のボードゲームも増えてきました。
勝利するには難易度が程よくシビアに出来ていて、ムダな手を打つことがほぼ出来ません。
ゲームルールや”協力”というジャンル的には初心者の方でも遊びやすいのですが、真剣にクリアを考えてプレイすると、ムダ打ち出来ないシビアさは中級者以上に向いていると筆者は捉えています。
目次
協力型ボードゲームというジャンル
ゲームで用意された難易度や勝利条件に向かってプレイヤー全員が協力し合って、全員が勝利するか敗北するかの2極のゲームです。
代表作は、世界に蔓延する兆しがある感染症を食い止めるために対策チームの一員として奮闘する『パンデミック(2008年)』です。
多数のシリーズや派生版が出ていますが、いずれも高い評価を得ています。
エルドリッチホラー


『アーカムホラー』のリニューアル版で、全世界を舞台にした「クトゥルフ神話」ベースのゲームです。
世界各地に起こる異変やモンスターをプレイヤー達は協力し合って解決していきます。
「クトゥルフ神話」の元の小説の設定を活かしていて”モンスター等を目撃した場合に正気を保っていられるか”や”星辰の位置”が再現されていてクエスト達成への難易度も高く、雰囲気満載のゲームです。
トークンやタイル、カード等のコンポーネントが多く、準備にも時間がかかるゲームですがプレイ自体はシンプルで、BGG(BoardGameGeek)のソロプレイランキングの上位に位置するゲームです。
発売年:2013(1987)年
プレイ人数:1~8人
プレイ時間:120~240分
禁断の島

2011年ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート。
水没していく島を舞台に、島から4つの財宝を集めて脱出を目指すゲームです。
並べられた24枚のタイルを島とみなし、プレイヤーは同じ財宝カードを他のプレイヤーにも協力してもらって4枚集め、財宝を受け取れる場所に移動して財宝を入手します。
上下左右のタイルに移動したり、沈み始めた地域の水抜きをしたり、他のプレイヤーに財宝カードを渡したりして水没するより早くヘリポートを目指します。
『パンデミック』のデザイナーが作ったゲームなのでゲーム自体は『パンデミック』と大体同じルールですが、簡略化されて短時間で遊べるようになっています。
発売年:2010年
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:30分
エルダーサイン


こちらの『エルダーサイン』も「クトゥルフ神話」ベースのゲームで、プレイヤーは目覚めようとしている邪神”旧支配者”の復活を阻むために”旧き印”…エルダーサインを集めます。
プレイヤーは自分のコマをカードに置いてダイスを振って異変を解決していくか、エントランスシートに置いて書かれたアクションを使用することでゲームを進めていき、エルダーサインを旧支配者の周囲に必要数分配置するか、破滅チップを取り除けば勝利になります。
ダイス目に翻弄されるものの『エルドリッチホラー』よりは手軽で遊びやすいゲームです。
発売年:2011年
プレイ人数:1~8人
プレイ時間:90分
【ダイスゲーム】
D-DAYダイス


D-ディは作成開始日時を表す軍事用語で、1944年6月6日 連合国軍が決行した「オペレーション・オーバーロード」が一番有名でしょう。
そんな第二次世界大戦のノルマンディー上陸作戦を舞台にした協力ゲームで、1人でも脱落すれば連合国軍(プレイヤー側)の敗北となります。
ダイスを振って、出目から特化兵や資源などを得て、自分の部隊を移動させ、枢機軍からの攻撃の被害を報告するのが一連の流れです。
オマハ海岸、ユタ海岸、ゴールド海岸、ジュノー海岸、ソード海岸…等の8本のシナリオがあり、シナリオによってマス目の数と難易度が変わっていきます。
シンプルに出来たダイスゲームと、小隊が直面している問題と選択せざるを得ない決断を迫られるドラマがよく統合された良ゲームです。
発売年:2012年
プレイ人数:1~4人
プレイ時間:45分
【ダイスゲーム】
TIMEストーリーズ


2016年フランス年間ゲーム大賞エキスパートノミネート。
プレイヤーは〈T.I.M.E機関〉というタイムパトロールに属するエージェントとなり、時空を超えて待ち受ける謎や試練を乗り越えていくシナリオ形式のボードゲームです。
様々な行動をプレイヤー同士話して決めて情報を集め、整理し、自分の時代と何度か行き来して事件を解決していきます。
シナリオは一度遊ぶとネタが分かってしまうため一度遊びきりのゲームですが、多くの追加シナリオが展開されている人気作です。
発売年:2015年
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:90~240分
大いなる狂気の書


プレイヤーは魔法学校の生徒たちとなり、うっかり封印を解いてしまった魔導書のモンスターを協力しながら1ページずつ封印していきます。
選んだキャラクターの得意な属性を組み合わせて呪文を覚えて発動したり、強力な元素を獲得したりしながらモンスターを倒していきます。
難易度が高めの協力ゲームで、自分の出来る事と他プレイヤーの出来ない事を見極めて互いに補う必要があります。
ターントラックも短めで如何に効率よくデッキを強化できるかも勝利に大きく関わります。
その分最後のモンスターを撃破出来た時の達成感は強いやりがいのあるゲームです。
発売年:2015年
プレイ人数:2~5人
プレイ時間:60~90分
【デッキ構築】
ふたつの街の物語


建物タイルを並べ左右のプレイヤーと協力をしながら1人で二つの4×4の街を作っていきます。
建物タイルを各手札で2枚ずつドラフトしていき、担当する左右2つの街に隣のプレイヤーと相談しながら割り振って配置していきます。
同じ種類のタイルを繋げたり、市松配置にすると得点が高いのですが、担当した左右2つの街のうち、価値が低い方が自分の得点となるので、バランス良く配置していく必要があります。
左右の街を作るので「さっき引いた工場タイル、向うの街じゃなくてこっちに配置してよ」といった協力を得るための交渉が生まれる協力のような勝敗があるような独特のプレイ感のゲームです。
発売年:2015年
プレイ人数:1~7人
プレイ時間:20分
【ドラフト】
【タイルプレイスメント】
コードネーム


2016年ドイツ年間ゲーム大賞受賞。
プレイヤーはスパイとなって2つの陣営に分かれ、味方のコードネームを当てていくゲームです。
場に5×5でコードネームカードを並べ、1人がコードネームを連想するようなヒントを言い、もう1人がコードネームカードを場から1枚選びます。
絶対に引いてはいけない暗殺者カードも紛れ込んでいるので、上手く伝わっているのか此方の意図をくみ取ってくれるか等、思惑と駆け引きが熱いコミュニケーションゲームです。
発売年:2015年
プレイ人数:2~8人
プレイ時間:15分
パンデミック:ライジングタイド


世界に新種の感染症が蔓延するのを防ぐために協力し合う人気『パンデミック』システムを利用した派生ゲームです。
1953年にオランダで起きた大水害をベースにしたゲームで、ライジングタイド(高潮)から祖国を守るためにプレイヤーはポンプ技師や治水工学者となり、洪水を防ぐために堤防や風車を築き、人々を救うために奔走します。
目的カードを使用することで、ゲームの目的を変更して変化のあるゲームが楽しめるようになっています。
発売年:2017年
プレイ人数:2~5人
プレイ時間:45分
マジックメイズ


2017年ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート。
装備品を盗まれた剣士、戦士、魔術師、弓使いが、ショッピングモールで装備品を盗み出すことを目的とするリアルタイム脱出ゲームです。
それぞれの冒険者コマはプレイヤー同士が共有となっていて、自分が担当する移動方向等の限られたアクションを”無言”で行っていきます。
意思疎通が出来ない協力ゲームの為「●●さん、この魔術師コマを左に動かしてよ~」という心の叫びを目で訴えるもどかしさが楽しいゲームです。
発売年:2017年
プレイ人数:1~8人
プレイ時間:3~15分
まとめ
いかがでしたか?
協力し合って一つのことを成し遂げるのはとても達成感があり、団結力が上がってくるのが感じ取れて皆が楽しめるゲームです。
他者を出し抜いたり蹴落としたりするゲームは気が引ける…という方はこんなボードゲームから始めてみると良いでしょう。
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