クロールと言えば、水泳の基本中の基本の泳ぎです。
その他の泳法も含めて、泳ぐための体力をつけるものとしては、手っ取り早く、重要なものであると言えます。
クロールが泳げるようになるのは、そう難しいことではないのですが、速く泳ぐとなると話は別です。
浮力という不安定なものだけに体を預けて水の中をかき進んでいくわけですが、クロールは、左右非対称な動きをしなければならないのです。
横を向いて呼吸をしなければならないところが難しくしている理由であると考えられています。
ここでは、県大会には出場できるけど、上位にいくにはレベルが足りない。もっと速くなりたいという人に向けてクロールの短距離を速く泳ぐコツについて説明していきたいと思います。
クロール短距離をより速く泳ぐ為に!まずはイメージを作ろう
どんなスポーツでも大事なことですが、特に水泳は、フォームの重要度がほかのスポーツに比べ特段に高いので、しっかりフォームのイメージを作ることが大切です。
その時々で、流行している泳ぎ方のフォームというものがあります。最近は、コンピューターシュミレーションが発達してきたので、かなり科学的根拠の濃いフォームの理論が確立されています。これを真似しない手はないというものです。
ただし、上位にいけばいくほど、顕著なのですが、ある選手に確立されたフォームが、その選手の身体的特徴に大きく依存している場合があるので、しっかり裏付けをとってから真似をすることをお勧めします。
(例えば、イアンソープ選手のフォームがいい例です。あの身長と、手の長さをもってしなければ実現しえない無理のある泳ぎ方であることは、少し調べればわかることです。)
また、距離によっても泳ぎにかなり違いがありますので、自分の泳ぐ距離、体格などを考慮して、どういった風な選手の泳ぎを真似するのかを考えましょう。
当然ですが、クロールで短距離が早く泳ぎたいのであれば、自分の体格にあった選手の、クロール短距離のフォームを真似するという必要があります。
クロールを速く泳ぐ為には!水を確実につかむ
では、早速クロール短距離を速く泳ぐためのコツを見ていきましょう。
クロール短距離は、泳ぐ距離が短い分、泳いでいる時間も短いです。それはつまり、ひとかきがタイムに寄与する割合が、とても高いことを意味しています。
また、水泳は、陸上などの競技とは根本的に進む原理が違います。わかりやすく言えば、車と飛行機の進む原理ぐらい違います。というのも、陸上は、地面と足の摩擦力によって推進力を得ていますが、水泳は水を後ろに押す、反作用で進んでいるのです。
このことからわかるように、水をたくさん勢いよく押せばたくさん進みますし、逆であればあまり進まないことになります。
以上二つのことを考えると、水を確実に後ろに押すことの重要性が分かったと思います。
具体的な練習方法を見ていきましょう。
①Fist swimトレーニング
Fistとは「こぶし」を意味します。手を広げてではなくて、手をグーにして泳ぐのです。手のひらが最も水をかける部分ですから、それをあえて制限し、腕の部分で水を捕らえる感覚を付けるのが目的です。
この練習で注意しなければならないのは、手を開いた時と同じように泳ぐことです。
手のひらに水が引っかかる感覚が全くなくなるため、違和感しかありませんが、そこをぐっとおさえ、いつも通りのフォームで泳げるようにしてみてください。
また、呼吸の時に体が沈んでしまうという人もいるかもしれません。その人は、呼吸のときに、手で水を抑えてしまっているため、フォームを改善したほうが良いしるしです。
②Finger nailトレーニング
指先を水面につけたまま、体の線に沿ってリリースの動作を行う方法です。
この動きをすると、肩の可動域の問題で、自然とハイエルボーの状態で泳ぐことができるようになります。
ハイエルボーになることで、腕をまっすぐに入水させることができ、水中で無駄な動きをせずに、キャッチに移ることができます。
③スピントレーニング
最後にスピンの練習です。
上の二つで、水を無駄なくかくことができるようになったらこの練習は効果を発揮します。
方法は簡単です。浮き上がってきて、10mぐらいを死ぬほど速く水をかきます。ただそれだけです。
イメージとして最もわかりやすいのが、起こっているときの「ティガレックス」です。あのイメージでやると、回転数が速くなります。
上で見たように、推進力を得るのには二つの軸があって、たくさんかくことと、速くかくことでした。今回はその、「速く」という部分に注目してみました。
クロール単距離、浮き上がりの重要性について
短距離ではいかにして速くトップスピードに持ってこれるかが勝負です。
加速している部分を短くし、中間泳の部分を多くすることで体力の減りも防ぐことができます。
具体定な練習を見ていきましょう。
①アンダーウォーターキック
読んで字のごとく、ノーボードの水中キックです。
飛び込んでから浮き上がりまでは水の中にいるので、最も実践的な練習ともいえます。大きく強くよりも、細かく強くけるほうがおすすめです。
しかし、この練習で注意してほしいのは、丁寧な壁キックからの練習だけではだめだということです。
飛び込みのあとの姿勢は、それほど整っていないことが多いので、それを見越して次のような練習を取り入れるとよいです。
②コロコロキック
ノーボードでサーフェスキックを行います。
普通に下向きでスタートします。3回けったら回転して右を向きます。その状態で3回けったら上向き、3回けったら左向き。。。のように、3回ごとに向きを切り替えていってキックをしてみてください。
姿勢を整えるとてもいい練習になります。
最後に
いかがでしたか?
とっかかりやすい部分だけをとりあえず説明したわけですので、もちろんこれだけやれば速くなるというものではありません。
むしろこれができていないと速くなる道は無い、ぐらいの気持ちで受け取っていただければと思います。
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