商品開発などの仕事をしていると、新商品につながるアイデアを生み出す必要に駆られます。
そうした仕事でなくても、業務の効率化につながる改善策のアイデアを求められることもあります。
しかし、なかなかアイデアを思いつかなくて困っている人が多いでしょう。「自分にはセンスがないから」と諦めて、才能の問題で片付けてしまう人もいます。
そこで、アイデアを思いつかなくて困っている人に向けて、この記事では、センスの問題だと決めつけず効率的にアイデアを生み出すための4つの方法をご紹介しましょう。
環境や意識を少し変えるだけで、アイデアを生み出すことができる可能性が高まりますので、ぜひ試してみて下さい。
1.あえて雑然とした煩わしい状況に身を置く

仕事に集中して取り組むうえでは、身の回りを整理整頓し、静かな環境で仕事に臨むのが望ましいと言えます。
しかし、綺麗に整って落ち着いた環境では、いつも通りの決まりきった発想しか出て来にくくなります。
そこで、アイデアを生み出す方法として、あえて雑然とした煩わしい状況に身を置いてみましょう。
例えば、アイデアを生み出す必要が出てきたら、あえて机の上を散らかして、いろんな資料に囲まれてみるのもよいでしょう。
また、騒々しい街中に出たり、話し声が聞こえる喫茶店に入ったりなど、煩わしい環境に身を置いて、あえて集中しにくい状況にいることも一つの方法です。
こうすれば頭の中も混沌とし、そこから今まで思いつかなかった発想が出て来て、アイデアを生み出すことにつながるでしょう。
2.普段から新しさや変化の中に身を置く

日々仕事をしているとルーティンワークが増えて来ますし、そうなれば効率的ではあります。
しかし、同じことの繰り返しで同じ発想しか出て来なくなる危険性が高まります。
それを避けてアイデアを生み出すためにも、普段から出来るだけ新しさや変化の中に身を置く努力をしましょう。
例えば、日用品で新商品が発売されたら、買わないまでも店に見に行くなどしてみましょう。
また、通勤の時間帯やルートを変えてみたり、外回りをする時に乗る電車の路線を変更してみたりする方法もあります。
それにより、見る景色を意図的に変えていくのです。
このようにして、常に自分に刺激を与えることが、アイデアを生み出す方法としては効果があります。
3.思い込みを捨てて、ゼロベースで考える

長年仕事をしていると、業界の慣習や前例などが正しいと思い込み、それによる方法にとらわれがちになります。
しかしそれでは、思考停止状態になり、新たなアイデアを生み出すことはできません。
そうした思い込みを捨て去って、ゼロベースで物事を考えることが大切です。
そのためには、一歩引いて全体を俯瞰して、何がどうなっているかを幅広く把握する必要があります。
そうすれば、例えばニーズがあるのに手を出していなかった分野に気づいたり、無駄に重複作業をしていて高コストになっていたり、といったことがわかる可能性があります。
そのように思い込みを捨てて考えれば、そのように問題を解消する方法を見つけられ、新たなアイデアを生み出すことにつながるでしょう。
4.既存のもの同士を組み合わせてみる

普段複数の仕事を担当していても、それぞれの仕事は別個にやっているでしょう。
またプライベートでも、家事をしたり人と会ったりする時に、その都度頭を切り替えていることが多いでしょう。
しかし、それでは発想や方法がそれぞれの枠内にとどまってしまい、相乗効果を発揮しません。
アイデアを生み出すためには、そうした既存のものを組み合わせてみることが大切です。
例えば、趣味である音楽のライブに行き、面白いグッズを見つけたとします。
一方で、仕事での取引先が商品の売れ行きに悩んでいたとします。
そこで、このグッズの発想を取引先の商品に取り入れたらどうなるか、などと組み合わせて考えるのです。
これは一例ですが、このように既にある何かと何かを結び付ける方法は、アイデアを生み出すのに有効です。
仕事に集中して取り組む時とは、あえて違ったことをしてみる

仕事に集中して取り組む時は整理された静かな環境が望ましいですが、アイデアを生み出すには雑然とした煩わしい環境の方が効率的で効果があります。
また、普段から新しさや変化の中に身を置いて、自分に刺激を与えることも、アイデア創出の方法として有効です。
さらに、慣習や前例などの思い込みにとらわれず、物事をゼロベースで考えると、見落としや無駄などを発見できたりして、そこからアイデアが生まれることがあります。
また、既存のもの同士を上手く組み合わせることで、意外なものが出来上がる可能性も生じます。
このように、自分を取り巻く環境を意図的に変えたり、自分の思考方法を変化させたりして、仕事に集中して取り組む時とはあえて異なることをしてみましょう。
そうすれば、自分の中に予期せぬ変化が起こり、創造的なアイデアを生み出すことができる可能性が高まります。
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