火星で無人探査機「キュリオシティー」が発見したUFO?







5年前、火星に降り立ったNASAの無人探査機「キュリオシティー」。

今春、地球に送信された画像に映っていた、光沢をはなつ奇妙な人工物の正体とは?

エイリアンの乗り物か?

それとも探索機を運んだ母船の残骸か?

ネット上で沸騰する真贋論を紹介しよう。

 

キュリオシティーとは

火星無人探査機「キュリオシティー(Curiosity)」をご存じだろうか?

 

2012年の夏、火星に降り立った米国航空宇宙局(NASA)の「キュリオシティー」とは、火星探査ミッションで運用中の宇宙船「マーズ・サイエンス・ラボラトリー」(Mars Science Laboratory、略称: MSL)に搭載されたローバー(探査車)のニックネームだ。

 

キュリオシティーは2011年11月26日にアトラス Vに搭載されて、ケープカナベラル空軍基地から打ち上げられ、翌年8月6日に火星のゲールクレーター中の、高さ3マイル、直径96マイルの山のふもとに無事着陸した。

 

この探索機の長さは3メートル、総重量は900キロで、不器用な科学者が大急ぎでこしらえたみたいな、いかにもメカメカしい奇怪な姿をしている。

真っ暗な夜道でこんなのにでくわしたら、思わず失禁しかねない代物だ。

総重量のうち80キロが科学機器の重さ。

走行速度は、最大時速90メートルほどだが、火星上のさまざまな状況を懸案すると、平均速度は時速30メートルがいいとこらしい。

それでもがんばって、75センチメートルまでの段差なら乗り越えられるという。

 

その電力源は、プルトニウム238の崩壊熱を利用する原子力電池。

また、マストの先端にメガピクセル単位の画素数を持つ2台のカメラが設置され、毎秒最大10フレームのカラー画像を720p(1280 ×720)のハイビジョン画質で撮影できる。

キュリオシティの仕事は、火星の表面の土や岩石を採取して、それを分析すること。

それから、広い範囲を探索して、火星に生命が存在するかどうかを調査することにあるのだが、これまでにキュリオシティーが地球に届けてくれた「赤い惑星」の迫真の映像は、わたしたちが思い描いていた火星のイメージをすっかり塗り替えてしまうほど鮮烈なものだった。

 

火星でUFO発見される

 

今年3月、そのキュリオシティーが、やってくれた!

「キュリオシティー」が撮影した砂漠の惑星上の一枚の鮮明な画像が現在、インターネット上に激しい議論を巻き起こしているのだ!!

問題のブツを見てみよう。

この高精細画像がとらえたのは、火星の岩石砂漠みたいなところの光景だ。

地表には風が刻んだ波紋、いや風紋がはっきりと映っている。

 

だが、その真ん中に、なにやら周囲とはまったく異質な物体が映りこんでいる。

この画像をネットにアップした人物は、物体がなめらかな金属におおわれていて、光を放っているように見えると書いている。

物体が「絵に描いたような宇宙船」に見えるのは否定しようがない事実だ。

もし宇宙船でなくても『スターウォーズ』のルーク・スカイウォーカーが操るアレ、そう、Land Speederを思い浮かべてしまう読者も少なくあるまい。

 

盛り上がるUFOファン

 

これを自然物として済ますには、かなりムリがある。

どう見ても、明らかに、人工物。

なのに、なぜかNASAはまだ、この不可解な発見についてノー・コメントを通している。

 

しかしながら、すでに2015年、NASAは火星で流水を発見したと発表済みだ。

そこには地球とは異質な生命体が存在する可能性があるのだ。

 

一部のUFO大好き人間たちは、これぞ紛れもないエイリアンの宇宙船!!と大はしゃぎ。

知性を持ったエイリアンの存在を証明する明白な証拠だと、興奮の日々を送っている様子だ。

 

NASAは宇宙人を発見しておきながら、それを隠蔽していると非難する陰謀論者はこれまでも大勢いた。

かれらはローバーが撮影した月や火星の画像を鵜の目鷹の目でためつすがめつ見入っては、やれ宇宙人の秘密基地だの、古代都市のなれのはてだの、巨大な顔だの、化石だの、生物だの大真面目で主張し、せっせとそれをアップしてきた。

が、たいていの場合、かれらの欲目の産物で、実際は、奇妙な形の岩のかたまりに過ぎなかった。

 

さてここで、WebフォーラムRedditに画像を投稿したユーザーたちのことばをのぞいてみよう。

Prosaic Originさん:「うーん、NASA?の火星探査機のミッションで捕まったUFOかな、これって? 本物かなぁ?」。

これに応えてMikeymike34さん:「スゲェよ、スゲェよ! まじでスゲェよ!」。

 

そしてEdisonVonneZulaさんは、こんな風。
「太陽系外にあるエイリアンの住む惑星の上で、本物の宇宙船が光ってるみたいに見えるよね」

 

実は、探査機自身のデブリ?

 

が、しかし…である。

なんとも楽しげなかれらUFO探索者たちのはてるところを知らないチャットのエデンの園に、あらぬことか、ふと忍び寄る影、ひとつ…。

 

探査計画にくわしいユーザーたちが、「もしかして、それ、ローバーの着陸船の破片じゃネ?」と、とんでもない禁断の仮説を語りはじめたのだ。

 

そんな一人、OnceReturnedさん:「どうやらその日、ローバーは自分を運んできた着陸船のそばにいて、そのデブリ(残骸)を撮影してたらしいんだ」

 

彼はつづけて、こうも言う:「これ、確かに人工的なものだよね。だったら、少なくともぼくの見立てでは、この物体が着陸船の残骸ってことで一件落着しないかな…。ローバーが自分を運んできた着陸船の残骸を、自分で撮影したってのが、いちばんあり得そうな合理的な説明になるんじゃネ?君たちはどう思う?」

 

火星の教訓

 

ルーク・スカイウォーカーのLand Speederみたいなものが、実はキュリオシティーの母船のかけらかもしれないと…。

なるほど、これには一本とられた。

 

うーん、それだと、謎はたちまち氷解する。

NASAが黙っているのもうなづける。

でも、なんだかさみしい…んですけど。

 

それでも、今回の画像をはじめて眼にした瞬間、あなたの胸をきっと、トキメいたはずだ。

そしてこのことは、ある未来の事実を予言している。

つまり、本物のエイリアンの乗り物の写真は、いままでのボケボケしたものとは違って、必ず、こんな風にクリアに見えるはずなのだ、と。

そうでなければならないし、是非、そうあって欲しいと、筆者は願っている。










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