オーバーロード作戦に参加せよ!秀作ダイスゲーム『D-DAYダイス』







こんにちは。ボードゲーム愛好歴20年のシグルンです。

今回ご紹介するのは戦争をテーマにした協力型ダイスゲームの『D-DAYダイス』です。

 

『D-DAYダイス』ゲームの世界観

 

D-Dayとは戦略上重要な攻撃もしくは作戦開始日時を表す軍事用語です。

歴史上最も有名なD-Dayは第二次世界大戦で連合国軍が、ナチス占領下のヨーロッパに侵攻するためにノルマンディーに上陸した1944年6月6日になります。

このゲームは第二次世界大戦の連合軍侵攻を表現した協力ゲームです。

 

ゲームの概要・ジャンル

プレイヤーは連合軍兵士となり、部隊を組織して機関銃陣地の制圧を試みます。

各プレイヤーは最初、わずかな兵しか部隊下に収めていません。

しかしゲーム中に、プレイヤーは物資を集め、海岸を戦区から戦区へと前進し、次第にしっかり組織した舞台を編成・指揮できるようになります。

 

ゲームの準備と遊び方

 

複数ある戦場地図(シナリオ)は順番に遊ぶことになっており、次第に難易度が上がっていきます。

まずはノルマンディーに上陸作戦に先立ち行った上陸演習作戦の「タイガー演習」から行います。

 

内容物と使い方

  • 戦場地図…ゲームボード。《タイガー演習》、《オマハ海岸》、《ユタ海岸》、《ゴールド海岸》、《ジュノー海岸》、《ソード海岸》、《ポワント・デュ・オック》、《メルヴィル陣地》の8種。
  • 部隊マーカー…マップのどの辺に、何ターンいるかを表すダイス。6面に階級章や矢印が描かれたコマのようなもの。
  • リソースカード…各部隊(プレイヤー)用のステータスカード。個人ボードのようなもの。
  • 専門技術者…「衛生兵」や「斥候」など。戦場地図によって使用される兵士が限定される。
  • 特殊技術者…「工兵」や「伝令」など。戦場地図によって使用される兵士が限定される。
  • 通常装備…「伝書鳩」や「手榴弾」など。ゲームを有利に進めるための備品。
  • 特殊装備…「作戦地図」や「工具箱」など。戦場地図によって使用される備品が限定される。
  • 車輛装備…「ハーフトラック」や「装甲車」など。ゲームを有利に進めるための車輛。
  • 勲章カード…装備のように恩恵をもたらすカード。フェイズ1の最終結果の後に使用し捨て札にする。
  • トークンシート…シナリオによって特定の状況がアクティブ/非アクティブになるので、それを示すために使用するトークン類。

 

リソースカード

 

ゲームの準備

  1. プレイヤーは任意で色を決め、対応する「専門技術者」のデッキと「部隊マーカー」「リソースカード」を受け取る。
  2. 「戦場地図」を選択し、初期配置場所に「部隊マーカー」を配置する。
  3. 「部隊マーカー」を階級章(シェブロン)1の面を上にしておく。
  4. 「戦場地図」で使用可能な各種「装備」と「専門技術者」を確認し、使用しないカードは箱に戻し、使用する「専門技術者」カードは手札に、「各種装備」カードは”予備”として「戦場地図」の近くに表向きにしてそれぞれまとめて置く。
  5. 「勲章カード」はその隣に山にして裏向きに置く。

 

戦場地図

 

ゲームの進め方

各プレイヤー同時に手順を進めていきます。

 

1.ダイルロール

各プレイヤーは6個の特殊ダイスを振ります。

1投目はそのうち2個の出目を固定とし、残り4個のダイスから好きな数のダイスを選んで2投目を行います。

振り直した4個のダイスから好きな数のダイスを選んで3投目を行います。

  • 髑髏(ドクロ)…他のダイスの目を1つ打ち消します。髑髏同士は打ち消し合えません。
  • 星印…「専門技術者」を配属します。
  • 兵1…部隊を展開します。
  • 兵2…部隊を展開します。
  • 勲章…戦区を進めるポイントを獲得します。
  • 工具…装備ポイントを獲得します。(補給物資などの個数に換算されます)

6個のダイスの出目がそれぞれ異なる出目で揃えた場合、勲章カードを1枚獲得出来ます。

特殊ダイス

 

2.補給

髑髏以外の特殊ダイスの目はリソースとして累積されるので、「リソースカード」に出目を加算します。

「部隊マーカー」を階級章(シェブロン)の面を1つ多い面に変更します。

 

3.カードの使用

  • 「専門技術者」の配属…カードに描かれたコスト分、「リソースカード」の星印の値を消費して自分の前の場に表向きに置きます。
    1ターンにプレイヤー1人につき、1人の「専門技術者」を配属できます。
  • 「各種装備」の獲得…カードに描かれたコスト分、「リソースカード」の工具の値を消費して自分の前の場に表向きに置きます。
    この「各種装備」は「部隊(プレイヤー全員)」の所有物となります。
    1度だけ使用可能で、使用すると裏向きにして”予備”の隣に置きます。
    1ターンにプレイヤー1人につき、1つの「各種装備」を獲得出来ますが、使用出来る枚数には制限がありません。
  • 「交換」…2つ以上の部隊が同じ戦区マスに入る場合、リソースカードに記された4種の保有数、「各種装備」、「車輛装備」を融通し合えます。
  • 「勲章カード」の獲得…「リソースカード」の勲章の値を6消費して、勲章カードを1枚引くことが出来ます。

 

4.移動および新たな戦区の損害を充たす

「リソースカード」の勲章の値を、戦区マスに記された分のコストを消費して前進します。

基本は部隊マーカーの階級章(シェブロン)が1(一等兵)~3(三等軍曹)までは同じ戦区マスに留まれます。

■部隊マーカーの階級章(シェブロン)が3(三等軍曹)から4(↑)になった場合は移動しなければなりません。

■戦区マスに”待機不可”のマークがある場合は次のターンの移動フェイズで移動しなければなりません。

■次の戦区マスに進入する上で一部の「専門技術者」が必要とされている場合は、その「専門技術者」を配属していなければなりません。

部隊が移動しなければならない時に移動出来ない場合、部隊は全滅(プレイヤー側の敗北)となります。

 

5.戦闘

戦区マスに記された”DEF”分の兵士を「リソースカード」から減らします。

部隊に兵士が1人もいなくなってしまった場合、部隊は全滅(プレイヤー側の敗北)となります。

 

ゲームの終了

全てのプレイヤーが敵の陣地に突入し、全部隊の兵士がそれぞれ1人以上残っていれば勝利です。

部隊が1つでもこれに失敗した場合プレイヤー側の敗北となります。

 

まとめ

 

手軽なダイスゲームのようですが、ゲームの難易度は高めです。

プレイヤー1人でも脱落すると連合軍は敗北し、枢機軍(ゲーム側)の勝利となってしまいます。

 

皆でどう動くか話し合い、兵やポイントを分け合い共に生き残るために協力し合うのがポイントです。

第二次世界大戦をテーマにしているとなるとあまり女性は興味がそそられないかもしれませんが、ダースゲームとしてはバランスが良く秀作に入るゲームですので機会があれば遊んでいただきたいおススメのボードゲームです。

 

プレイ人数:1~4人
プレイ時間:45分
状況:絶版










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