今回は、ワンちゃんの可愛いおしりについてのお話しです。
ぷりぷりしてお散歩の時も後ろから見ていて、思わずにっこりしてしまいますが、時々愛犬がおしりを床や草にこすりつける行為をする事があります。
これは「おしり歩き」とも呼ばれる行為です。
初めて見た時は面白いな〜と思ってましたが、実は笑ってられない事もあるのです。
愛犬が何故おしり歩きをするのか、その原因と対策をご紹介していきます。
何故犬がおしりを床にこすりつけるのか?

うんちが肛門の周りの毛についている
あなたの愛犬がおしりを草や床にこすりつけた前に、下痢や便秘をしていなかったでしょうか?
その時のうんちが肛門付近の毛にくっついていて痒がっている時に、それをお掃除しようとして床にこすりつけていることがあります。
寄生虫がある
ノミが媒介で寄生虫に感染してしまう他、お散歩中に他のワンちゃんがしたうんちから、感染する事もあります。
寄生虫がうんちと一緒に出てきて、ムズムズする事もありおしりをこすりつけたがるのです。
おしり歩きを頻繁にするワンちゃんだったら、うんちをチェックして白い小さな虫がいないか、確かめてみましょう。
アレルギー
これもノミからのアレルギーで、尻尾の付け根とおしりの辺りが赤くなって、痒そうに見えます。
このアレルギーの症状でワンちゃんがチクチク感じたりして、おしり歩きをします。
おしりを怪我した

ワンちゃんが遊んでいたり、多頭飼いで他のワンちゃんとじゃれあっている時に、ちょっとした怪我をする事があります。
特に興奮して遊んでいる時は尻尾が立っていて、おしりが丸出しなので時におしりの周りに切り傷などを負う事があるのです。
時々ワンちゃんが後ろを振り向くとか、おしりを舐めたりおしり歩きをする場合は、傷がないか調べてみましょう。
下痢を繰り返した後
人間と同じようにワンちゃんも、下痢を繰り返すと肛門が痛くなります。
時には軽い出血をする事もあるので、注意が必要です。
肛門や腸のガン
ガンが原因でデキモノが腸や肛門にできていて、おしり歩きをするワンちゃんも少なからず見られます。
おしり歩きと同時に食欲不振、皮膚が乾燥してきた、体重が急激に減った、下痢を繰り返すなどの症状がある場合は、すぐに病院で検査をうけましょう。
肛門嚢(こうもんのう)が満タン
肛門嚢とは、ワンちゃんがオオカミの時代から肛門の内側に持っている袋を言います。
肛門のすぐ内側に袋が2つ左右対称にあって、そこにとても臭いのキツイ分泌液をためています。
自分のテリトリーを示すために、うんちをする時に一緒に出てくるのですが、野生だったオオカミからペットになったワンちゃんには、この肛門嚢にたまった液体を出す力が弱ってきているのです。
そしてこの肛門嚢がたまりやすいワンちゃんは、肥満のワンちゃんに多いのが特徴です。
なのでその液体が満タンにたまった時に、おしり歩きをして拭き取っているのですね。
犬のおしり歩きへの対策

ノミやダニの薬を欠かさない
アレルギーも寄生虫も、ノミを駆除してしまえばほとんど抑えられるものです。
毎月のノミとダニの薬は、忘れずに与えるようにしましょう。
もしもう愛犬が寄生虫に感染してしまったら、駆除薬もあるので病院で診察を受けてください。
腸内環境を良くする
便秘や下痢を防げば、下痢のために肛門が痛くなったり肛門が痒くなる事もないので、おしり歩きがほとんど無くなります。
いつも与えているドッグフードは、ワンちゃんの年齢にあった高品質のものなのかもう一度確認しましょう。
無駄な添加物が入ったドッグフードだと、腸を痛め下痢や便秘を繰り返す事になるので、原料がナチュラルなものに変えましょう。
ドッグフードの質を良いものに変えるだけで、ワンちゃんのガン予防にも繋がるのです。
それから味のついていないプレーンのヨーグルトを、小さじ1杯ほど毎日与えて、腸内環境を健康に保つ方法もあります。
ですがヨーグルトを与えだしてから、下痢をするようだったらあげるのを中止してください。
肛門嚢へ分泌液をためない

校門嚢に分泌液がたまりやすいのは、肥満のワンちゃんに多いのでおやつを与えすぎたりせず、お散歩や運動を毎日させてあげるようにしましょう。
うちのビーグル犬が肥満だった頃、やはり分泌液が頻繁にたまっておしり歩きをしていました。
でもダイエットをして理想体重になってからは、全くおしり歩きをしなくなりましたよ。
校門腺絞り
校門腺絞りとは、ワンちゃんの肛門の周りを飼い主の2本の指で掴むようにして、上下に動かしたまった液体を押し出しお掃除してあげる方法です。
ですがやり方を良く知らないと、かえってワンちゃんの肛門を傷つける事もあります。
それにこの液体があちこちに飛び散って、ものすごい臭いがするので、家庭でやるのは難しいのが事実です。
グルーミングの時や、病院で愛犬の検診の時に一緒に肛門腺絞りを頼んでプロにやってもらう方が安全です。
下痢の後はベイビーワイプなどで拭きあげる

ワンちゃんが下痢した後は、ベイビーワイプなどで綺麗に拭き取ってあげましょう。
毛が固まってしまった場合は、用心してハサミでトリミングします。
そしてそのあと、ぬるま湯を含ませたタオルで拭き取りましょう。
まとめ
ワンちゃんのおしり歩きって、面白い!と思っていたのに結構怖い病気が原因の時があるのですね。
飼い主が愛犬のために毎日与えるドッグフードの質を良いものにし、毎月のノミとダニの薬を欠かさず与え、適度な運動をさせてダイエットに心がけるだけでも、このおしり歩きの回数が随分減らされるのです。
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