犬のマウンティングとは、ワンちゃんの男の子が女の子に覆いかぶさって腰振りをする行為で、まるで性行為をしているような動きをいいます。
ですが実はこのマウンティング、もっと他にも意味があるのです。
あなたのワンちゃん、あなたの足などにマウンティングしませんか?
犬のマウンティングはメスもするの?
結論から言うと「します!」
もちろん発情期のワンちゃんのオスが、メスに対してマウンティングをするのはごく普通の行為です。
自分のワンちゃんがマウンティング行為をしても慌てる事はありません。
それが動物の本能なのですから。
でもどうして女の子までマウンティングするのでしょうか?
マウンティングの意味
私が上位よ!
これはうちのルビー(ダックス6歳女の子)が、エイプリル(ビーグル9歳女の子)にマウンティングしているところです。
見えにくいですが、エイプリルは2人のお気に入りのおもちゃを口にくわえています。
なのでルビーは自分が小さくて若くて小さいにも関わらず、「私のおもちゃよ!貸してよ!」と訴えているのです。
ビーグル犬のエイプリルはとにかく優しく仏様のような性格、そしてルビーは世話焼きだけども気の強い性格です。
ワンちゃんは生まれつきにして意地悪だったり、攻撃的な子は1人もいません。
ですが持って生まれた性格はあります。私がルビーを養子にする前にシェルターの人から、
「ルビーは一緒に産まれたお兄ちゃんを押しのけて、おもちゃを取ろうとする気の強さがあるわよ!」
と言われていました(笑)
うちのルビーのように性格の強いワンちゃんは、上下関係を示すように女の子でもマウンティングをするのです。
反対にエイプリルは一度もマウンティングをした事がありません。
同じ女の子でも、ワンちゃんの性格によって全然違うのです。
クセになっている
最初にまだ子犬の時からマウンティングをし出し、それがクセになっているワンちゃんもいます。
人間の貧乏ゆすりや、髪をしょっちゅう触ったりするクセと同じです。
意味もなくやってしまうので、自分でも気づいていないというケースが多いとも言えます。
欲求不満
もちろん男の子が女の子にマウンティングをする時は、性的欲求があってやっているのですが、普段でも運動不足や愛情を受けていなくて寂しい時にも、マウンティング行為をする事があります。
このマウンティングをする事によって、欲求不満のストレスを解消しているのです。
めっちゃ興奮してる!
私がドッグシッターをしていて、男の子でも女の子でも一緒に遊んであげていて、すごく楽しい時に自分の感情を抑えきれずにマウンティングする子もいます。
これは楽しくて興奮しちゃった!という時に、嬉しくてマウンティングをしているという事になります。
マウンティングをやめさせるには?
マウンティングをやめさせるにはどうしたら良いでしょうか?
マウンティングをできるだけやめさせる方法についてご紹介します。
去勢、避妊手術をする
マウンティングをやめさせるのに一番効果があるのは、避妊手術です。
避妊手術をさせると、男の子も性格が大人しくなり無駄吠えも防げますし、マウンティングの回数も徐々に減ってきます。
ですがうちのルビーは女の子で、避妊手術を受けています。
うちのルビーがマウンティングをすることから、避妊手術を受けても完全にマウンティングが止まるというわけではないようです。
マウンティングをしはじめたら無視する
飼い主にマウンティングする場合は、ワンちゃんが「私の方がボスよ!」と言っているケースが多いのも事実。
うちのルビーは私たちにはしませんし、エイプリルにも遊んでいる時にお気に入りのおもちゃを口に含んだ時にだけ、マウンティングをする程度です。
この程度なら神経質になる必要もないですし、無理して止めなくても大丈夫です。
でも飼い主の足などにされるのが嫌だわ!と思うのなら、ワンちゃんがマウンティングをし始めたなという時にサッと立ち上がって、そこから移動しましょう。
その時にワンちゃんの目を見たり、触ったりしてはいけません。
マウンティングをしている時に飼い主から触られると、ナデナデされたと思い「良い事してるんだ!」と勘違いし止めるのが難しくなっていくからです。
マウンティングをやめさせたければサッと立ち上がって移動し、しばらくワンちゃんを無視しましょう。
ワンちゃんは飼い主に無視されるのが、一番嫌いです。
この方法で「飼い主にマウンティングをすると、無視される」という観念を植え付けるのです。
ですがこれにも根気がいります。
数日くらいでは治らないはずなので、粘り強くコツコツとやってみてください。
ワンちゃんがマウンティングする時の注意点
マウンティングがどうしても長引く場合は、ワンちゃんが膀胱炎で下腹部が痛いと言っているケースだったり、何かのアレルギーで局部が痒かったり、神経系の病気だったりする事もあります。
あまりにマウンティングするようだったら、局部を調べてみて赤くなってないか、触ったら痛がらないかを確認して医師に相談してみましょう。
まとめ
今回はワンちゃんのマウンティングについてお話ししてきました。
どんなに可愛いワンちゃんでも、しょっちゅう飼い主の足にマウンティングされるのは困りますよね。
ワンちゃんが飼い主にマウンティングする時は、ワンちゃんの方が上位だと思っている証拠です。
嫌だと思ったら、普段から「おすわり」「お手」などのしつけをして、あなたがリーダーである事を示してあげましょう。
ですが何をやってもマウンティングをやめない場合は、もしかするとシリアスな病気かもしれないので、病院に連れて行って医師に相談してくださいね。
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