以前とは随分違ってきて、日本もアメリカのように犬をペットショップで買わずに、保護センターやシェルターから保護する動きが活発になってきて、とても嬉しく思います。
そして現在はどんどん犬をレスキューする団体も増えてきています。
今回はあなたとあなたのご家族が、犬を保護しようと思った時にシェルターに行って戸惑わないで済むように、やっておきたい事を色々とお伝えしていきたいと思います。
保護する前にやっておきたい事
犬を保護することに家族みんなが賛同しているか確認
犬を保護するという事は、そのワンちゃんが家族の一員になるという事です。
家族の誰かが、「その犬ママの犬だから、私は面倒みる暇ないわよ。」なんて事がないように、家族で充分話し合いみんながワンちゃんのお世話をすると納得している事が大事です。
例えばワンちゃんが病気になった時に、家にいるメンバーが病院に連れて行ったりケアをする事になるわけですから、みんなが賛同してワンちゃんを保護するようにしましょう。
犬が保護されているシェルターをリサーチする
あなたが行くつもりのシェルターをいくつか絞って、そこのウェブサイトをリサーチしましょう。
ほとんどのウェブサイトにどんなワンちゃんたちが保護されているか写真が掲載されているので、どの子があなたの目をひくのかチェックしておきましょう。
シェルターに行った方には理解できると思いますが、まずシェルターに入るとたくさんのワンちゃんたちが一気に見えてしまって、自分が焦ってしまう場合があります。
そのためどこから見ていけば良いかわからなくなり、集中できなくなる時もあるのです。
なのでザッとウエブサイトでどんなワンちゃんがいるのかチェックしておけば、ある程度気になるワンちゃんを絞って探す事が出来ます。
驚く事にシェルターから保護したくても、そのシェルターのルールに合わないなどの理由で、保護できない場合があります。
そのシェルターによって揃える書類や顔写真などがありますので、それも良くチェックする事です。
日本のシェルターで里親になるための規則は現状かなり厳しいです。
アメリカは「犬がどれくらい留守番しなければならないのか?」「塀で囲った庭があるか?」などが聞かれますが、比較的簡単な書類審査でオーケーです。
遠くの州からたまたま旅行に来ていて、シェルターで見つけたワンちゃんを保護するようになる事もあるので、自宅への訪問はほとんどありません。
日本での規則はシェルターで保護した犬を他に売りさばいたりする事がないように、厳しくしているのはわかりますが、厳しすぎるのはかえって優しい気持ちの持ち主の人たちを遠ざけている事になるような気がします。
今後改善されれば良いなと思います。
シェルターでする事や心構え
犬種にこだわらない
いよいよシェルターで保護したいワンちゃんを探す段階になるわけですが、最初からブリード(犬種)にこだわらないようにしましょう。
時々、「雑種って犬の価値がないわ!」という考えのある人を良く耳にしますが、犬は飾りでもブランドでもありません。
雑種でもシニア犬でも全てのワンちゃんは、同等だと意識してオープンマインドで、どの子が自分に合っているのかじっくり時間をかけて探す事です。
今飼っているワンちゃんを連れて来て良いか、シェルターに聞いてみる
今度保護する子が2匹目の場合は、最初のワンちゃんとの相性が重要になってきます。
あなたが今飼っているワンちゃんを連れて来て良いか、シェルターに聞いてみましょう。
そして気になる子が見つかったら、今飼っている子と逢わせてみましょう。
気になる子が見つかったら?
気のなる子が見つかったら、シェルターのスタッフにその子がどうやって見つかったのか、どのような過去があるのかなどを詳しく説明してもらいましょう。
その子が育ってきた過去によって、どのような事に怖がるのか、どんなトラウマがあるのか知っておく必要があるからです。
子犬を保護するのはよく考えてから!
シェルターで子犬を見つけたら、その可愛さのあまりにすぐ子犬に決めてしまいがちですが、
子犬は成犬よりもトイレトレーニングに時間がかかったり、お散歩や遊びの時間も必要になってきます。
仕事が忙しくてワンちゃんを留守番させる時間が長くなる場合は、子犬より落ち着いたシニア犬の方を保護するのがおすすめです。
子犬を保護したものの、なかなかお散歩も行けないとか世話ができないという状態の家だと、かえって子犬がストレスをためてしまい、可愛そうな思いをさせてしまいます。
シェルターでお散歩に連れて行く
ほとんどのシェルターには、ワンちゃんをお散歩させるエリアが設置してあります。
気になる子が見つかったら、まずその子を少しお散歩に連れて行ってみましょう。
リードでどんな風にあなたと歩くのか、散歩中におしっこするのか、あなたを引っ張って歩くのか横に並んで歩くのか、散歩に行きたがらないのか、たかが散歩でもワンちゃんの性格が色々と見えてくるはずです。
まとめ
今回は犬を保護すると決めた時に、やっておきたい事や心構えなどをお話ししてきました。
残念ながらシェルターから犬を保護したい優しい方がたくさんいるのに、なかなかその人たちにワンちゃんが行き届かず、結局殺傷処分になっている実態です。
もう少し里親になるための規則を簡単にして、数多くの人がワンちゃんを保護できるように、改善して欲しいものです。
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