どれを取る?どれを渡す?悩ましさ満点おススメのドラフトボードゲーム10選







こんにちは。ボードゲーム愛好歴20年のシグルンです。

今回ご紹介するのは『おススメのドラフトボードゲーム10選 2000年~2017年版』です。

 

ドラフトボードゲームはとても面白いゲームなのですが、ボードゲーム初心者の最初のゲームにはおススメできません。

ルールは難しくないですが、プレイ感が独特なので面白さが分からないうちにゲームが終わってしまいがちだからです。

 

初心者の方は他のボードゲームを何度か経験してから是非遊んでみて下さい。

システムがどういう戦略に繋がるのかが分かるととても面白いジャンルです。

 

ドラフトというジャンル

もとはTCG(トレーディングカードゲーム)『マジック・ザ:ギャザリング』で使用されていたルールで、”手札のカードから1枚を自分用にストックし、残りの手札を隣の人に渡す”というシステムです。

場合によっては場に公開されたタイルやダイスを手番順に獲得するということもあります。

自分が使用したい効果が書かれたカードを取るか、他者にメリットとなる効果をカットするために取るかが悩ましく、またカード情報が公開されてますので、他のプレイヤーがおよそどの効果のカードを取っているかを予測し戦略を立てていくのも醍醐味のゲームです。

 

代表作は、得た資材から建物を立て、文明や都市を成長させる『世界の七不思議(2010年)』で、2011年ドイツゲーム大賞・ドイツ年間ゲーム大賞エキスパート賞、アラカルトゲーム大賞の3冠を受賞しています。

 

操り人形

2000年ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート。

2000年ドイツゲーム大賞6位。

 

8種類ある職種と、それに基づく能力を駆使してお金を集め、他者を妨害しつつ建物を建てて、その貢献度を競うゲームです。

毎ラウンドの開始時に、色々な職業が描かれた8枚のカードを、スタートプレイヤーから1枚ずつ引いて回していきます。

場の流れや状況から自分の前の手番プレイヤーがどの職業を選んだか、何をしようとしているのかを予測し、自分はどう行動するか、思惑と読み合いが絡み合い、手軽なルールながらしっかりゲームした感が味わえる名作です。

2017年にリメイクされました。

 

発売年:2000年
プレイ人数:2~8人
プレイ時間:20~60分

 

妖精奇譚

ファンタジーな物語の一部(登場人物など)が描かれているカードを集めていって役を作って高い得点を目指すゲームです。

基本同一のカードや同じ種族、もしくは握手アイコンによる組み合わせを集めていきます。

ただ一部のカードを伏せて得点から外してしまうカードや、逆にオープンにするカードなどもあり、カードにある基本点数なども相まって悩ましいドラフトゲームが楽しめます。

10年以上前の国産ゲームですがいまだに販売されている隠れた秀作ゲームです。

 

発売年:2004年
プレイ人数:2~5人
プレイ時間:30分
【セットコレクション】

 

ノートルダム

14世紀のパリ、ノートルダム大聖堂を作るために街の発展に心血を注ぐゲームです。

ドラフトしたカードでアクションを行い、お金を得たり寺院を建てたり学校に入ったりして勝利点や人口を増やしていきますが、この時代黒死病が流行っていたのでネズミ対策が肝となります。

ボードが変わった形をしていて、ノートルダム大聖堂を中心として放射状に街並みが広がるようになっているのも魅力の一つです。

発売年:2007年
プレイ人数:2~5人
プレイ時間:45~75分
【陣取り/エリアマジョリティ】

 

時の潮流

手札を場に出したり残りの手札を交換していき、自分の場に王国を作り上げていくゲームです。

ルールは簡単ながらカード選びにはかなり頭を使うゲームで、スートを揃えたり効果を考えながらコンボを作り上げ得点を稼ぐ2人用ゲームで、セットコレクションも含みます。

カードのアートワークが美麗です。

 

発売年:2015年
プレイ人数:2人
プレイ時間:15~20分
【セットコレクション】

 

十二季節の魔法使い

プレイヤーは魔法使いとなり、12の季節(3年間)を競い合います。

ドラフトで選んだカード9枚を、1年で使う3枚に分けてミニデッキを作ります。

年を追うごとに強力な魔法(6枚、9枚)と増えてコンボを作る楽しみや爽快感が生まれるゲームです。

ダイスによる要素も絡み合うのでルールが複雑ですが、その分面白さも満載のゲームです。

 

発売年:2012年
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:60分
【デッキ構築】【ダイスゲーム】

 

フィールド・オブ・グリーン

「Among the Stars」という2012年に発売された宇宙テーマのゲームを脱サラ農場経営に変えてリメイクされたゲームです。

6枚のカードをドラフトし、施設を設置し維持費を捻出し、作物を収穫して売ります。

カードの種類から配置や運用をじっくり考えるのが楽しいリプレイ性の高いゲームです。

皆広い農場を作るので、プレイ時は広い場所が必要です。

 

発売年:2016年
プレイ人数:2~6人
プレイ時間:45分
【拡大再生産】

 

イニシュ

プレイヤーは古代ケルトの入植者となり覇権争いをするゲームです。

ドラフトを行ったカードを使ってコマを増やしたり、移動させたりして砦や聖域を作っていきます。

通常のドラフトは後半になるほど選択肢が狭まり、逆に他プレイヤーがどんな思惑で何のカードをなんとなく分かるのですが、『イニシュ』のドラフトは、選択肢の幅は最初のプレイヤーと変わらないず、獲得出来るカードが増えるのが変わっていて良いドラフトだな と思います。

攻撃的なゲームならではかもしれませんが。

タイルは独特の形でコマなども細かく出来ておりコンポーネントも面白さも満足できるゲームです。

 

発売年:2016年
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:60~90分
【タイルプレイスメント】
【陣取り/エリアマジョリティ】

 

リワールド

惑星エウリュビア開拓に向かって設備を整えます。

ステーションに展開されているモジュールの中から必要なモジュールを輸送船に積み込んで、惑星に着いたらハッチ側からモジュールを降ろして展開させて勝利点を得るゲームです。

モジュールを逆順で使用するため積み込み順の見極め、配置時のポイントとなるモジュール入手時に使用するドッキングNo合わせなど面白要素と考え処の多いゲームです。

 

発売年:2017年
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:50~90分
【パズル・アブストラクト】
【陣取り/エリアマジョリティ】

『リワールド』黄金コンビ2017年新作!2章構成で宇宙開拓ボードゲーム

2018年1月29日

 

バニーキングダム

TCGの先駆『Magic:the Gathering』の生みの親リチャード・ガーフィールド博士の新作で、ウサギ王国の領土拡大を図る陣取りゲームです。

”手札から2枚カードを選んで場に出し、残りの手札を隣プレイヤーに渡す”という『Magic:the Gathering』でお馴染みのカードドラフト形式で進め、獲得したカードを使用してコマや建物を配置したり得点を得たりします。

コマがちゃんとウサギの形で可愛らしく、カード選択が常に悩ましいゲームです。

 

発売年:2017年
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:40~60分
【陣取り/エリアマジョリティ】

 

ヴァレリアの村

プレイヤーはヴァレリア王国の下級有力者となり、小さな自治領を次の首都にするため発展させます。

城カードを中心に、場に並べられた建物カードを取っていき、建材として使用したり、建造したりします。

建築済みの建物群が雇用条件を満たせば冒険者を雇えます。

冒険者や建物が持つ相乗効果を使用して建築や雇用の速度を上げて勝利点を得ていく、コンパクトで悩ましさたっぷりのゲームです。

 

発売年:2017年
プレイ人数:1~5人
プレイ時間:30~60分

 

まとめ

 

いかがでしたか?

ドラフトというゲームは慣れていないとピンと来ない遊び方かもしれません。

自分の手元にカードが来た際に、既に無いカードから自分の前の手番のプレイヤーがどんな戦略を使おうとしているのか、まだ残っているカードから自分の後の手番のプレイヤーがどのカードの組み合わせて攻めてくるかを考える楽しみがある独特のゲームです。

慣れてくると情報が見え隠れするバランスとジレンマが病みつきになりますよ。

是非遊んでみて下さい。










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