この記事を読んでいるみなさんは、英語を勉強している方がほとんどだと思いますが、どのような気持ちで今、英語の勉強をしていますでしょうか?
「試験があるから勉強している」「良い成績をとって、良い学校へ進学するため」といった理由でしょうか。
はたまた、「英語が出来るようになって、将来の仕事に活かしていきたい」といった夢を持っていますでしょうか。
私は高校時代、英語は大の苦手科目でした。高校1年の時は、進級追試を二回経験しています。毎学期終了時に補修を毎回受けました。
しかし現在では英語を武器にした仕事をしています。
これからご紹介することは、私がこれまで英語の勉強において行ってきたことです。
大半がスピーキングですが、海外駐在(ミャンマー、カタール)を行い、実際に各国の役所などでの契約書面に目を通し、英語で交渉なども行っています。
実践に極めて近い「活きる英語」の上達方法です。
英語の文法を勉強していて、なかなかうまくいかない人は、英語との接し方を変えてみると上手くいくようになるかもしれません。
英語を上達させるには日々英語と触れ合うこと
先に英語が上達する方法の結論を簡潔に申しますと、
「日常の負担にならない程度に英語に接する時間を確保する」ことです。
「勉強」というとプレッシャーになる人もいますので、少しでも英語に触れて、少しでも喋れるようになって、それを自信にしていけば、英語の勉強に入りやすいと思います。
その為にまずはきっかけをつくることが重要です。
単に問題集を買って解く、TOEICの試験に向けて勉強するのでは、そのテストが目標になってしまいます。
実際、ペーパーテストが出来ても会話が出来ない人が多いのが現状です。
現在は、SNSを通じて情報をいくらでも拾える世界です。
都内で、外国人らによるイベントが開催されていたり、外国人のサッカーチームがあったり、文化系のイベントサークルもあります。
海外では、各国に日本人会が存在し、日本人会内に様々な部活が存在します。駐在員などは、そうしたコミュニティで日本人と交流を行なっています。
逆に日本でも各国からやってきた駐在員らが構成したコミュニティがありますし、国籍にとらわれないコミュニティも存在します。
そうしたコミュニティ(運動系、文化系)に入ることが、日本にいるときにできる国際交流です。
日本語を学ぶ外国人が多いですが、日本語で会話するコミュニティではなく、英語で会話を行うコミュニティに入ることが重要です。
またはSNSを通じて外国人の友達をつくって、チャットをしてコミュニケーションをとることもオススメします。
例えば、会話では即座にボキャブラリーが浮かばない場合もありますが、チャットの場合文字のため、わからない単語は検索できますし、文章を打ち返すのにも時間をつかえます。
会話が苦手な方は、チャットから外国人との会話を行うのがいいでしょう。
この場合、自分が日本にいて、外国人とのコミュニティに関わりがなくともできます。
英会話では特に相手の目をみて意思表示をすることが重要
そんな私が英語を勉強するきっかけとなったのは、大学2年の時にアメリカ・オハイオ大学へ1ヶ月ほどの英語プログラムで行ったことです。
その1ヶ月で、見違えるほど英語が上達したわけではないのですが、今でも当時の先輩の言葉を覚えています。
私がオハイオ大学に到着した日の夜です。
金曜ということもあり、大学の寮にて飲み会(パーティー)がありました。日本からは他の大学の学生も夏の英語プログラムに参加していましたので、彼ら彼女らと向かいました。
会話が本当についていけなかった印象があります。
それでもなんとかして喋れるようになりたいという気持ちがありました。
そんな時、一人の日本人の男性(少し酔い気味)が、外国人らとノリノリで会話をしているのです。外国人も彼のいう言葉に笑っています。
その後、私はその方に
「英語ってどうやったらうまくなりますか?」
と質問しました。すると、意外な言葉が帰ってきました。
「最初はわからなくて当たり前さ。ぶっちゃけ、俺もあいつらが何言ってるかわからない。だけど、相手の目をみて 目をそらさないで” ちゃんと聞いてるよ”と相手に意思表示させること。相手の言ったことに相槌打ったり、拾えた単語は相手に言い返してみな。」
この言い返すという意味は、こういう内容です。
相手:I went to the supermarket , bought some food and snack.
自分:oh really ? Did you go to the supermarket?
私はこうした簡単なところから英語での会話をはじめていきました。
見本となる人物の英語を真似する
私は、その後 アメリカに旅行へ行った際に一人の大学教授(日系アメリカ人)と出会いました。
その方のスピーチはyoutubeでもみることが出来ます。生まれが日本ですから、日本人でもここまでの英語が喋れるのかという自信になります。
私はその方の英語のスピーチの際に用いる英語の発音を真似します。
またはその方の言う英語を一語一句コピーして喋ることもあります。
例えば、 「Pleas hold on to write down your question for later」
(何か質問あったら、書き出しておいて後で聞いてください)
こういう会議や、講義等で用いそうな文章は拾って、完全にコピーします。
そして、ネイティブの方が喋るこの一語一句暗記することで、喋らないといけない内容(覚えないといけない内容)の量が減ります。
単にコピーするだけでなく、これを何度も自身が納得いくまで反復練習します。
すると、この文章だけでも妙に発音が良くなっていきます。
私は、限られた文章だけでも完全にコピーして、それ反復練習していざ、会話のタイミングで使う時があれば、そこで使います。
こうしてネイティブの発音を暗記した英語を使うことで自分自身の自信につながっていきます。自信が出てくると、今度はもっと勉強したくなっていきます。
言葉のフィジカルをつける
喋りに自信がついてきた私が、次に外国人のサッカーチームに加入しました。
これは駐在の醍醐味かもしれませんでしたが、日本でもこうした外国人のコミュニティがありますのではいっていくといいでしょう。
そこでは「本場の英語」はもちろん、母国語が英語でない人たちもやってきます。
そこでの会話は英語ですが、ネイティブとは違ったニュアンスなどがあり、柔軟に対応するスキルが求められます。
駐在時のサッカーチームでは、英語でコミュニケーションをとりました。メンバー編成から試合中の指示まですべて英語ですが、そこで面白さに気づきます。
例えば、
- Man on (メノーン):後ろから相手がきているぞ(日本では”しょっているぞ”とも言います)
- Shape (シェイプ):ポジションを狭く取ろう
- Stay (ステイ):そのポジションでいいよ
- Go on (ゴー オン):走れ
- I got it(アイガーレ):(空中戦など)任せろ
または”自分の名前 Jump !!”といってジャンプする人もいます。
日本人チームでは日本人通し、阿吽の呼吸がありますが、外国人チームだとその呼吸はありません。
その為、声を出している数が比較的多いです。
また、試合前後の会話でも、ネイティブが使う言葉は、新鮮な教材です。
例えば、試合前にこういう場面がありました。
A : How’s Mike ?
B : He’s MIA.
このMIAとは、略語で、Missing in Action です。
つまり、「連絡がない」という意味で伝わります。
これらが私の行ってきた英語のトレーニング方法です。
「1日〜時間 勉強」というやり方と違い、日常生活の負担にならない程度に英語の環境を置くことで、長く勉強していけると思います。
一方、一夜漬けなど試験前に急に覚えた単語などは、比較的忘れてしまいがちです。
おわりに
まだ私が高校生だった頃、「英語の試験があるから」といったことで仕方なく勉強していましたが、今になって「もう少し英語を勉強しておけばよかった」と感じます。
先日高校の同窓会があり、そこで海外駐在を経験した友人、出張で海外へ行く友人らとも会いましたが、やはり彼らも同じように「もう少し勉強しておけばよかった〜」といった発言をします。
しかしその発言はけっして悲観的な意味ではなく、「今、必死に勉強しているけど、もう少し高校の頃の基礎があればよかったよ」といった前向きにもとれる発言の数々です。
英語の基礎はとても大切ですので、基礎はしっかり学びつつ、外国人とのコミュニケーションをまずはTwitterなどのSNSでとってみてはいかがでしょうか。
コメントを残す