血液検査で赤血球、ヘモグロビンが低かった!どんな病気が考えられる?白血病の可能性もあるってホント?







赤血球またはヘモグロビンの数値が低くなり、体の中が酸素不足になることを医学的に「貧血」といいます。

ヘモグロビンというのは赤血球の中にある酸素を運ぶ役割を持ったタンパク質です。

貧血になると体がだるくなったり、息切れの症状が現れます。

 

急激に貧血が進むと早い段階で症状が現れますが、徐々に貧血が進行した患者さんでは、体が酸欠の状態に慣れながら病気が進行するので、病院に来た時には非常に重篤な状態になっている方もいます。

 

貧血というと、座ったり寝たりしている状態から立ち上がった時に目の前が真っ暗になったり、めまいがする状態を思い浮かべますね。

しかし、この状態は「脳貧血」という、血圧が低下することによって起こる症状で、医学的な「貧血」とは起こるメカニズムが異なります。

 

今回はそんな脳貧血以外の貧血、血液検査で赤血球やヘモグロビンが低かった方へ向けて、貧血に関する情報を紹介していきます。

 

貧血の時に白血病になっている可能性があるってホント?

貧血になったら鉄分をとれば大丈夫だと思っていませんか?

確かに、貧血の原因の多くは、鉄分不足です。

しかし、貧血の中には他の原因が隠れているものもあり、その原因の中には白血病も含まれます。

 

白血病は血液のがんです。

白血病の中には、「骨髄」という血液をつくるスペースをがん細胞が占領してしまい、正常な細胞が血液をつくれなくなってしまうものがあります。

その結果、貧血となってしまうのです。

ですから、貧血を放置するということは、がんを放置してしまっているという可能性があるのです。

貧血=白血病とすぐに結びつけられるものではありませんが、ただの貧血だと思って甘く見ることなく白血病の可能性も視野に入れて、しかるべき再検査を受けるようにしましょう。

 

貧血は3パターンに分けられる

ところで、健康診断の結果を見ると、「赤血球」「ヘモグロビン」の項目と一緒に「ヘマトクリット(Ht)」という項目があることに気がつきませんか?

このヘマトクリットは、「血液全体に占める赤血球の容積の割合」を表しています。

 

なぜこの項目が健診の項目に含まれているかというと、この項目を使って計算をすることで、貧血を3段階に分類することが出来るからです。

この分類によって貧血の原因を予想をすることが出来るので、健診項目に含まれています。

まずは計算方法をご紹介します。

 

MCV=(ヘマトクリット×10) / 赤血球数

 

これで得られる数字によって、以下のように貧血を分類します。

  • ・MCVが101以上…大球性貧血
  • ・MCVが80~100…正球性貧血
  • ・MCVが79以下…小球性貧血

 

この計算でわかるMCVというのは、赤血球一個当たりの大きさのことです。

各医療機関での設定にもよりますが、大体MCVは80~100が基準範囲となります。

101以上になると赤血球のサイズが大きい、79以下になると赤血球のサイズが小さいということになります。

 

大球性貧血で考えられる病気

大球性貧血の場合に隠れていることが多いのは、「巨赤芽球性貧血(悪性貧血)」という病気です。

巨赤芽球性貧血(悪性貧血)はビタミンB12や、ビタミンB群の一種である葉酸が不足することによって引き起こされる貧血です。

鉄分以外の栄養が足りなくても貧血になるとは意外ですよね。

葉酸とビタミンB12は体の中で協力してDNAを合成する働きがあります。

ですから、これらの栄養が足りなくなると、DNAの合成が十分に行われなくなり、その結果貧血を引き起こすことになるのです。

 

正球性貧血で考えられる病気

正球性貧血で多いのは、「溶血性貧血」「再生不良性貧血」です。

また、白血病の場合に起こる貧血で多いパターンもこの貧血になります。

 

溶血性貧血というのは、赤血球が寿命よりも早く破壊されることによって起こる貧血です。

赤血球の破壊のスピードが早いと、体の中でも頑張って赤血球を量産するのですが、その量産が破壊に追い付かず、結果として貧血となってしまいます。

 

再生不良性貧血は、赤血球を作る素となる細胞が少なくなってしまい、その結果赤血球を量産できなくなって起こる病気です。

再生不良性貧血では、赤血球だけでなく白血球や血小板の数も少なくなってしまいます。

 

小球性性貧血で考えられる病気

小球性貧血で多いのは、「鉄欠乏性貧血」です。

これは一番有名な貧血のタイプで、いわゆる鉄分不足による貧血です。

鉄分はヘモグロビンを構成する成分の一つで、これが足りなくなるとヘモグロビンを作ることが出来なくなり、結果として貧血を招くことになります。

 

まとめ

それぞれの貧血の原因として多い病気の名前を挙げましたが、貧血の原因になる病気は他にも様々あります。

ただの貧血だからと自己判断せず、病院で診察してもらいましょうね。

血液検査で赤血球とヘモグロビンが低い!まとめ

①赤血球やヘモグロビンが減少することを「貧血」といい、だるさや息切れといった症状が現れる。

②貧血の原因の中には白血病もあり、貧血を放置するということはがんを放置することにつながる場合もある。

③貧血は赤血球の大きさによって「大球性貧血」「正球性貧血」「小球性貧血」に分けられる。

④赤血球の大きさは健診結果を計算することで求めることが出来る。

⑤大球性貧血の原因は「巨赤芽球性貧血」が多い。

⑥正球性貧血の原因は「溶血性貧血」や「再生不良性貧血」が多い。

⑦小球性貧血の原因は「鉄欠乏性貧血」が多い。










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