一般に事業を起こそうとした場合、設立資金、ランニングコスト、いろいろと考えることが多いですよね。
個人で教育事業を起こそうと考えた場合は家庭教師、あるいは塾のフランチャイズというのもあります。
フランチャイズの場合は、ライセンス契約を交わします。
しかも、失敗したときの補填は契約外の自己負担というのが一般的です。
大体500万円ぐらいの資金提供が必要な場合が多いです。結構、ギャンブルですよね。
家庭教師センターは、無料で作れます
しかし、私は現在「家庭教師グリンプス」という家庭教師センターを運営していますが、設立資金ゼロ、ランニングコストゼロでやっています。
どこともフランチャイズ契約を結んでいません。これから説明する方法でやれば、無料で、しかも1時間ぐらいで自分の家庭教師センターを設立できます。
家庭教師センター設立手順
従来の家庭教師センターは、いかに知名度を上げるかが難しいところでした。そして事務所の設置費用も必要でした。
しかし、ネット環境の普及で、現実の世界に事務所を置く必要がなくなりました。
現実の事務所の代わりとなるのがネット上のホームページです。
ホームページの作り方が判らないという人もいると思います。私も最初はHTML言語を使用してホームページを作りましたが、手作り感いっぱいのそれでは、ビジネスの世界では通用しないことに1秒で気づきました。
いろいろと方法を模索している中でホームページを無料で提供してくれるサイトの存在に気づきました。私が利用しているのは、“JIMDO”というところのページです。
ホームページを作成してすぐは、ヤフーの検索エンジンには検索されません。しかし、知り合いにお願いしてホームページを開いてもらっている内、ほぼ1か月ぐらいで、検索エンジンに引っかかるようになりました。
初めてのお客様は、ページを挙げてから6か月ぐらい経ってからでした。
この段階では、法人登録をしていませんので、お客様とは、個人契約になります。
後は、契約書を作成して契約を交わせばおしまいです。契約書のフォーマットは「雇用契約」か「請負契約」と検索エンジンに打ち込めばいろいろと出てきますので、好きな文書を利用してください。
本来なら代筆ということで行政書士に任せる場面ですが、ネットで無料契約書のフォーマットが手に入りますので、ここでの作業も無料です。
因みに、法人化しないデメリットは、連結決算で青色申告する方法が使えないということぐらいです。事業規模が大きくなれば、その段階で法人化を考えても遅くはないです。
実務は緊張しますが、3件ぐらいこなせば、手順に慣れて、問題点があれば修正する知恵が付きます。どうですか、この程度の作業なら1時間かからない人もいるのではないですか。
実際、儲かる家庭教師センターにするには、どうすればいいのでしょう
まずは、特性を決めることです。得意な分野を定めてアピールするということです。
利益を出している家庭教師センターは2種類です。
まずは、医学部受験指導のセンターです。
もう一つは、不登校や勉強嫌いの子を対象としたセンターです。
この二つは、市場規模、単価がかなり異なります。
前者は、全国で2000人位しかいない市場です。単価は高いですが、この分野のライバルは、医学部予備校、大手予備校、現役医学部生徒などレベルが高いです。ここで勝ち抜くためには、合格実績と他社にはない競争力が必要です。
つまり、自分のセンターでしか提供できないサービスを開発する必要があります。一度失敗したら、業界に噂が広がりますから、致命傷になります。
後者は10万人位の市場規模です。しかし、単価は安いです。
医学部家庭教師の単価平均が時給1万円と言われている中で、こちらは1200円程度です。
したがって、後者のビジネスモデルでは、大学生のアルバイトの存在が絶対必要になってきます。
つまり、大学生をコンスタントにリクルートし、一定の講師レベルを維持しつつ、家庭と講師双方の満足が得られるようなシステムを構築する必要があります。
講師とお客の両方を大量に捌く必要があります。
昔からあるビジネスモデル
ある特定の地域に根差して、地元の中学生を対象にした高校受験対策塾という手があります。
このモデルが成功するコツは、2つの情報を掴むことです。
その地区の中学校の定期テストの傾向と、その地域の生徒が進学する公立高の入試情報です。
概して、公立校の入試では、中学の内申点が合否を左右します。したがって、合格実績を出すには、中学において内申点を取らせる必要があります。内申点は、定期テストの点数がもっとも大きな判断要素です。
このモデルのメリットは、一度情報の入手ルートを確立してしまえば、後は定期的なメンテナンスで足ります。
デメリットは、地域の信頼を得るまでは、経常利益がマイナスになる点です。
さらに、一度問題が起きたり、大手塾が進出してきた場合は、難しい経営判断を求められます。
中学生は思春期ですから、特に男女の問題が起きると敏感な保護者が過剰に反応して、経営母体が揺らぐこともあり得るわけです。
いかがでしょうか、今の時代、個人で家庭教師センターを立ち上げるのはものすごく簡単になってきています。
興味がある方にこの記事が参考になれば幸いです。
(Author:グリンプス)
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