戦争映画の魅力は、戦争の悲惨さを描くストーリーやシリアスで感動的な人間ドラマ、そして何といっても「迫力のある戦闘シーン」ですよね。
特に新しめの映画は、特殊効果やCGを駆使した映像で、まるで本物の戦場のようなリアリティを見せてくれます。
今回は、そんな「思わず背筋が凍る、凄まじい戦闘シーンのある戦争映画」を厳選して紹介します。
プライベート・ライアン
1998年に公開された戦争映画「プライベート・ライアン」は、映画史に残る名作として知られています。
スティーブン・スピルバーグの監督で「ライアン一等兵ひとりを救出するために、8人の兵士が命を危険にさらす」という奇妙な任務を描いたこの作品は、そのあまりにも凄まじい戦闘シーンで、戦争映画の常識を覆しました。
特に冒頭のノルマンディー上陸作戦のシーンは有名で、多くの兵士が一方的に撃たれて死んでいく理不尽で容赦ない戦場を、手持ちカメラを利用した臨場感のある映像で描いています。
血肉が飛び散り、内臓の飛び出した兵士が泣き叫びながら死んでいく地獄のような戦場描写は、当時実際にノルマンディー上陸に参加した元軍人が「これに匂いがあれば本物の戦場と同じ」と評価したと言われています。
ブラックホーク・ダウン
2001年公開の「ブラックホーク・ダウン」は、ソマリア内戦に介入したアメリカ軍の実際の作戦「モガディシュの戦闘」を映像化した作品です。
戦闘の流れはほぼ史実通りになっていて、作中で死んでいく登場人物たちの名前も、実際にこの作戦で戦死した兵士の名前がそのまま使われています。
アフリカの市街地を舞台に米軍特殊部隊が敵の民兵たちとくり広げる戦闘は「一般市民の中に敵が紛れて、いつどこから撃たれるか分からない」という厳しいものです。
映画の半分以上が戦闘シーンになっていて、息をつく暇もないほどの緊張感が続く戦いは、まるで自分まで戦場の中に投げ込まれたかのような気分になります。
ハクソー・リッジ
「ハクソー・リッジ」は、太平洋戦争の沖縄戦を舞台に、衛生兵として戦闘に参加した実在の兵士デズモンド・T・ドスの活躍を描く戦争映画です。
デズモンドは宗教上の関係で「他者を傷つけない」という誓いを固く守っていて、訓練でも決して銃を握らず、周囲の偏見を乗り越え、「衛生兵」として戦場に赴いて多くの兵士を救出、名誉勲章を受章しました。
作中で描かれる戦闘シーンはものすごい迫力で、デズモンドたちの部隊と、津波のように現れる敵兵との泥沼の戦いは、戦場の残酷さをリアルに物語っています。
映画のテーマが沖縄戦ということで、米兵と日本兵の血みどろの戦闘が容赦なく描かれるのもポイントです。
日本人として、無心では見られない作品となっています。
ローン・サバイバー
2013年公開の「ローン・サバイバー」は、2005年に実際に行われた米軍の作戦「レッド・ウィング作戦」を映画化した作品です。
アメリカ軍の特殊部隊ネイビー・シールズの兵士4人がアフガニスタンの奥地に密かに潜入して、タリバンの幹部を暗殺しようとしたこの作戦。
結果は暗殺決行の前にタリバンに見つかり、100人以上の部隊の猛攻を受けて3人が戦死、さらに救援に向かったヘリも撃墜されて、合計19人が戦死するという大惨事に終わりました。
最大の見どころは、何といっても「主人公の兵士4人と100人以上のタリバンの戦い」です。
倒しても倒しても敵が現れ、数の力に押されて主人公たちが一人また一人と倒れていく展開は、思わず手に汗握って息を止めてしまうような緊迫感です。
このストーリーが「実話」だということも映画に重みを加えていて、、数十分にも及ぶ戦闘シーンから、戦場の容赦ない過酷さを教えられる傑作です。
フューリー
第二次世界大戦を舞台に、アメリカ軍のとある戦車「フューリー号」とその搭乗員たちの戦いを描いた「フューリー」。
戦争映画の中でも珍しい、「戦車」にスポットを当てた作品です。
主演はブラッド・ピットで、他にも「トランスフォーマー」シリーズのシャイア・ラブーフや「ウォーキング・デッド」シリーズのジョン・バーンサルといった実力派キャストが出演しています。
アメリカ軍とドイツ軍の戦車が激突する野戦のシーンが一番の見どころで、特に世界で唯一現存するドイツのタイガー戦車を使った戦闘シーンは、尋常じゃない臨場感があります。
また、終盤で描かれる「戦車1輌VSドイツ軍300人」の戦闘にも注目です。
それまで固い絆で結ばれてきたヒューリー号の乗組員たちが次々に倒れていく展開は、思わず泣きそうになります。
戦争に巻き込まれた人々の悲惨な運命を描く、切ないストーリーも見どころとなっていて、ヒューマンドラマとしても見ごたえのある作品に仕上がっています。
まとめ
以上、今回は「戦闘シーン」にスポットを当てて、「思わず背筋が凍る、凄まじい戦闘シーンのある戦争映画」を厳選して紹介しました。
戦争映画の激しい戦闘シーンは、アクション映画として見ごたえがあるだけでなく、戦争の残酷さをこれ以上ないほどリアルに観客に教えてくれます。
そんな名作戦争映画の数々を、是非一度手に取ってみてください。
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