部下の仕事には最終的な責任をもつ!逃げない上司になるための3つの方法







上司も人間である以上、面倒なことからはどうしても逃げたくなるものです。

特に、自分がしたことではなく、部下のような他人のしたことの尻ぬぐいなど、したくないでしょう。

 

しかし、それで逃げてばかりいると、「あの人は肝心な時にいつも雲隠れする」「手柄は横取りして、問題への対処は丸投げする」などと言って、部下から信用を失い人望も得られません。

 

実際にそうなって困っている人に対して、部下の仕事に対して逃げずに責任を持つ上司にたるための3つの方法をご紹介しましょう。

部下に対する意識と態度を改めることで、信用と人望を得られるので、ぜひ実践してみてください。

 

1.部下への管理責任を持つことが上司の大きな仕事だと自覚する

 

上司になったら、まずは大きく意識改革をしなければなりません。それは、「作業」から「管理」へと重視する点を変えることです。

 

部下は目標達成に向けて具体的な「作業」をします。

しかし、上司は部下より一段高い位置にいて、部下のその作業の様子や結果について「管理」をしなければならないのです。

 

そして、上司はその「管理」について責任を負うのです。部下がきちんと仕事をしているか、労働時間や体調の面で問題はないか、目標を達成できそうかなど、様々な面で管理して責任を持つ必要があります。

 

その一環として、部下がトラブルを抱えたときも、解決に向けた具体的な作業をするのは部下ですが、それを管理するのは上司です。

そして、解決にまで至るように責任を持つのです。

 

このように、上司の仕事のポイントは部下の作業の管理であり、それについて責任を持つことが重要だと自覚しましょう。

それが念頭にあれば、部下が問題を起こしても、上司としての責任を果たそうという意識が働くはずです。

 

2.そもそも自分の権限の範囲がどこまでかを把握しておく

以上のように、部下の作業を管理してそれに責任を持つことが大事だ、とわかったとします。

ただ、上司自身が自分の権限の範囲をわかっていないと、越権行為をしかねなくなり、トラブルが起きても責任を持つことができなくなります。

 

そこで、自分の権限の範囲をしっかり把握しておきましょう。

例えば、自分が営業1課の課長で、新規開拓のテリトリーがA地区までだとします。

 

ところが、誤ってB地区まで部下に新規開拓させ、その結果顧客とトラブルが生じたとします。

そして、そのトラブル解決に向けて部下に指示し、それを管理して責任を持つつもりだったとします。

 

しかし、そもそもB地区での新規開拓が権限外なので、そこで起きたトラブル解決も権限外になり、それについて管理の責任を持つことは困難になります。

これでは、いくら責任を持つ意欲はあっても不可能になってしまいます。

 

こうした無意味で無駄な事態を避けるためにも、自分の権限の範囲がどこまでか、それにより部下にどこまで作業をさせられてその管理に責任を持つことができるか、しっかり把握しておくべきです。

 

3.責任を持つ姿勢を、部下に対して積極的に見せる

以上のように責任を持つ姿勢は、部下へ積極的に見せるほうが、人望を得られるだけでなく、その成長も促せます。

もちろん、口先だけや恩着せがましさは駄目ですが、そうならない程度で自然にそうするとよいでしょう。

 

例えば、部下が新たな商品のアイデアを持っていて、その実用化に向けて開発を進めようとしているとします。

その際、失敗する確率も高く、それにより予算や時間、労力の面で無駄に終わる恐れもあります。

 

そこで、「いいからやってみなさい。責任は私が取るから」などと言って、声をかけて後押しします。

そうすれば、部下も安心して意欲的に開発に取り組めて、それを通じて知識やスキルも向上していくでしょう。

 

もちろん前述のように、自分の権限の範囲を把握しておき、その範囲内であることは頭に入れておきます。

そのうえで、「ここまでなら部下に挑戦させても、自分が責任を持つことは可能だ」と判断して、部下に伝えましょう。

 

そのように、どっしりと構えて背中を押し、セーフティネットとして部下を守る姿勢を見せましょう。

そうすれば部下も「この人は信用できるし、この期待に応えたい」と思うはずです。

 

責任を持つことを役割だと自覚し、それを実践して人望を獲得する

上司になったら、具体的な「作業」をするのでなく、それを「管理」するのが仕事だと、意識改革を図りましょう。

そして、その管理に対し責任を持つことが大きな役割であると、自覚することが大切です。

 

管理責任をしっかり果たすためにも、自分が責任を持つことが可能な権限の範囲を、しっかり把握しておかなければなりません。

権限外の仕事を誤って部下にさせてしまうと、責任を持ちたくても持てなくなります。

 

それに注意したうえで、後は部下に対して「責任は私が取るから、思い切ってやれ」などと言って、責任を持つ姿勢を積極的に示しましょう

 

このように、責任を持つことが役割だと自覚し、権限を把握したうえで、その範囲内で責任を持つ姿勢を部下に示します。

それをトラブル発生の場面も含めて徹底的に実行すれば、問題が起きても最後まで逃げずに対処してくれると、部下は思ってくれます。

そうして部下から信頼され、人望も獲得できるでしょう。










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