テニスのサーブには回転の質によって分別すると下記3種類のサーブがあります。
- フラットサーブ
- スライスサーブ
- スピンサーブ
初心者のうちはフラットサーブしか打てないと思いますが、ある程度回転をかける感覚を身につけることができるようになると、この3種類のサーブを打ち分けられるようになります。
それぞれのサーブには使うべきタイミングや使い方があります。
少し上級者向けの内容になりますが、サーブの打ち分けについて考えていきましょう。
今回はフラットサーブとスライスサーブについてご紹介します。
スピンサーブについては明らかに上級者向けなので、別記事で取り上げたいと思います。
スピンサーブについてはこちらの記事を参照して下さい
フラットサーブ
フラットサーブは回転量の少ないサーブです。
とはいえ、完全に無回転というわけではなく、少しスピンがかかっているのが理想的なフラットサーブです。
ちなみにですが、完全な無回転のサーブというのは、身長2mぐらいの人でないと入らないと言われています。
それに加えてかなりのコントロールが必要なので現実的ではないですね。
フラットサーブの特徴
フラットサーブの一番の特徴はスピードが速く、パワーもあることです。
最も攻撃的なサーブであり、エースも取りやすいです。
特に、体の大きい選手の打つフラットサーブは体重も乗ってくるので、とんでもなく重いサーブになります。
ただ、デメリットとしてはフラットサーブは直線的なサーブなので、何よりも入りづらいです。
しっかりジャンプをして打点を高くしても、やはり限度はあります。
他の球種のサーブに比べて極端に入りづらいのでセカンドサーブには向いてないです。
あとは、ボールの着弾点が予想されやすいのもデメリットです。
回転量が少ないので、バウンドも一定になることが多く、相手が慣れてしまえばリターンの精度が上がってきてしまいます。
できることなら他のサーブと組み合わせて行くのが良いです。
フラットサーブで狙うべきコース
フラットサーブは単純にパワーがあるので、割とどこのコースに打っても効果を発揮してくれます。
ただ、一番効果があるのは、センター(コートの真ん中)になります。
フラットサーブのスピードを活かして、エースかチャンスボールを狙っていきます。
他のサーブと組み合わせることで、緩急が生まれるので相手の反応を悪くすることができます。余裕があれば、いざという時の必殺技として取っておきたいサーブです。
フラットサーブを使うべきタイミング
フラットサーブが得意な人はファーストサーブのメインにしても良いと思います。
特にサーブにパワーのある人は、フラットサーブでドンドン押していきたいです。
ただ、確率として5割入らないのであれば、回転系のサーブを混ぜることをオススメします。
その方が緩急も生まれますし、安定感も上がるはずです。
セカンドサーブの調子が悪い時にもあまり使わないようにしましょう。
『フラットサーブは確率が低い』という前提を頭の片隅において、打ち分けていきましょう。
スライスサーブ
スライスサーブはファースト、セカンドの両方で使える万能のサーブです。
安定感も非常に高く、打ち込まれづらいサーブなので絶対に打てるようになっておきましょう。
スライスサーブはサーブの中では、最も重要な球種です。
スライスサーブの特徴
スライスサーブの一番の特徴は横方向に曲がることです。
そのため、
- サーブが入りやすい
- リターンでヒットしづらい
こういったメリットがあります。
安定感と性能の両方でちょうど良いバランスが取れているので、左利きの選手なんかは特にスライスサーブを多用します。
左利きのサーバーならスライスサーブは右側に曲がるので非常に取りづらいです。
ただ、威力はフラットサーブに比べてだいぶ落ちることになりますので、パワーがそれなりにある人でないと、エースを取るのは難しいかもしれません。
スライスサーブで狙うべきコース
スライスサーブはやはり曲がる特徴を活かして、相手から逃げる方向に打ちたいです。
要は右利きなら左、左利きなら右を狙います。
コースさえ良ければエースを取れる可能性もあるので、ぜひコントロールも含めてマスターしておきたいサーブです。
スライスサーブを使うべき場面
スライスサーブは正に万能のサーブです。
回転量を増やすことで安定感を出すことができますし、逆に回転量を減らしてスピード重視のサーブも打てます。
セカンドサーブ、ファーストサーブのどちらでも打てるので、少し安定感が欲しいときはフラットではなくスライスサーブをチョイスしましょう。
特に、初心者のうちはスライスサーブの取得を意識していきましょう。
回転系のサーブの基礎なので本当に重要です。
まとめ
一番最初に習得するのは、フラットサーブですが将来性があるのはスライスサーブになります。
180km/h近くのフラットサーブを打つよりも、それなりに曲がるスライスサーブをコースに打ち分けるほうが100倍簡単です。
まずは、スライスサーブの感覚を磨くことを念頭において、サーブ練習していきましょう。
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