格安SIMを差してスマートフォンを利用する場合、パケット通信料は安いメリットはあるものの基本プランには無料通話分が含まれていないことが多く、音声通話発信をした場合には別途通話料がかかってしまいます。
そのため、仕事の関係などで音声通話発信を多くする人の場合、格安SIMに乗り換えをすることで多額の通話料がかかってしまうことが懸念されます。
しかしいくつかの主要なMVNOでは基本プランに無料通話分が含まれたプランを取り扱っているため、通話料が気になる人でも安心して利用できます。
先に結論からいうと。
- ワイモバイル
- UQmobile
格安SIMで無料通話を利用したいという方はこちらの上記2社の格安SIMがオススメです。
格安スマホならUQモバイル
この記事では、無料通話ができる格安SIMはどのような方に向いているのか、また無料通話付の格安SIMプランの魅力についてしっかりと解説していきます。
格安SIMの通話料は高い!
格安SIMの最大のデメリットの一つとも言えるのが通話料金の高さです。
スマートフォンが登場したての頃、大手携帯キャリアでも通話料の高さが問題視され、その後通話定額プランが登場した経緯があるわけですが、格安SIMでもかつて大手携帯キャリアが抱えたのと同様に通話料が高いという問題があります。
近年では無料通話アプリが充実していることもあり、親しい人との通話であれば無料通話アプリで通話料無料で通話ができます。
しかし、ビジネスパートナーとのやり取りで音声通話を使うケースは非常に多いと考えられますし、親しい間柄であっても特に年配者の方にはLINEなどが使えない人も少なからずいます。
このように音声通話機能が必須な人にとっては30秒毎におよそ20円の通話料がかかる格安SIMは乗り換えをすることによって逆にトータルの利用料が上がってしまうことが懸念されるため、乗り換えたくても乗り換えられないジレンマがあるのです。
格安SIMの通話料が半額になるアプリの落とし穴
通話料の高さを解消するために格安SIMを扱っている主要なMVNOが揃って取扱を始めたのが独自の通話アプリの配信です。
専用の通話アプリを介して発信をすると通話料がおよそ30秒毎に10円と通常の半額になり、さらに別途オプションに加入することで、アプリを介して定額料金で音声通話が無制限に可能となるのです。
代表的な通話アプリとしてはOCNモバイルONEの「OCNでんわ」やIIJmioの「みおふぉんダイアル」などが有名です。
しかし、実はこの通話料が半額になるアプリには以下の3つの落とし穴があるのです。
- 発信手順が面倒
- 強制終了などの不具合、安定性に欠ける
- 番号通知設定などの不具合
説明していきますと、
①専用のアプリを必ず介して発信しなければならないので電話発信の手順がやや面倒です。ぱっと取り出して直観的に発信できる通常の通話機能と比べると面倒と感じる方は多いでしょう。
②端末とアプリの相性が悪い場合にはダイヤルが正常に表示されなかったり、強制終了が頻発するなどして安定性に欠ける面があります。
③発信先の携帯電話や固定電話に対して番号通知をしているのにもかかわらずこちらの電話番号がきちんと表示されず非通知扱いでの発信となってしまうこともあります。
つまり、通常の音声通話発信に比べてやや使いにくい上に安定感に欠けるのでビジネスシーンなどでは利用しにくいですし、急いでいる時などにはイライラが増加してしまうリスクがあるのです。
IP電話アプリの落とし穴
通話料が半額になるアプリ以外ではIP電話アプリを利用した節約方法も人気です。
IP電話アプリは「050plus」や「LaLa Call」のように新しく050の電話番号を獲得し、その番号を使って通話をするタイプと「Viber」のように090や080の番号を利用しつつインターネット回線を利用して通話ができるものとがありますが、いずれのサービスにも共通した注意点が2つあります。
それは、
- 会話にノイズが入ったり、遅延がある
- 正常に作動しないことがある
ということです。
①IP電話アプリはインターネット回線を利用して音声の遣り取りをするので通信環境によってはノイズが酷かったり、会話に遅延が発生することがあります。
②また、相手からの着信を正常に受けることができなかったり、無料通話アプリと同様に番号通知をしているのに非通知扱いで相手方に発信されてしまうこともあります。
IP電話アプリは安価に通話ができる便利なサービスでありますが、こちらも通話の品質や安定性という面では不安があるサービスであり、ビジネスでは使いにくサービスと捉えられます。
無料通話分があるおすすめの格安SIM
上記のことから、安心かつ安定して音声通話の発着信を行うためにはデフォルトの通話機能を使うのが最も良いと考えられます。
基本プランには無料通話分が含まれていないことが多い格安SIMですが、実はいくつかの格安SIMでは基本プランに無料通話分が含まれています。
具体的にはソフトバンクのサブブランドであるワイモバイルとauのサブブランドであるUQmobileです。
これらの格安SIMには基本プランに無料通話分が含まれたプランの取り扱いがあります。
両者のプランの特徴などについて解説していきます。
ワイモバイルで無料通話
まずワイモバイルですが、同社が展開しているスマートフォン向けのプランはS・M・Lと3パターンあり、いずれのプランにも1回あたり10分以内の通話がかけ放題になる無料通話分が付帯しています。
さらに別途オプションに加入すれば時間制限無しの完全定額で通話をできるようにすることもできるので、特に通話が多い人におすすめです。
UQmobileで無料通話
一方でUQモバイル
は「ぴったりプラン」もしくは「おしゃべりプラン」を契約すると無料通話分が付帯します。
ぴったりプランはプランの契約内容に応じて最大30分から180分の無料通話分ができる内容となっており、おしゃべりプランは1回あたり5分以内の通話がかけ放題という内容になっています。
ワイモバイルと比較するとやや通話発信をする機会が少ない人にはこちらがおすすめです。
いかがでしたでしょうか。
格安SIMは基本料金が非常に安いという特徴があり安価に利用できるのですが、通話料金が高く設定されていることが多く、通話を頻繁にする方にとっては不利になることもあります。
そこで、通話機能を頻繁に使う方は今回ご紹介したワイモバイルとUQmobileの無料で通話ができるプランがオススメです。
専用アプリで通話ができるという格安SIMも多くありますが、実用性を考えると通常の通話機能が定額で利用できる上記会社のかけ放題プランの方が良いでしょう。
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