部下をもって仕事をする以上、部下に言うことを聞いてもらい、動いてもらわなければなりません。
そのためには、部下から人望を集める必要があります。
しかし実際には、部下から冷ややかな目で見られ、見くびられたりして、言うことを十分に聞いてもらえない人もいるでしょう。
それでは深い信頼関係も構築できず、仕事にも支障をきたします。
そうならないために、部下から失望されて求心力を得られずに悩んでいる人に対して、「この上司ならついていきたい!」と思わせるための3つのポイントをご紹介します。
部下への接し方と自分の仕事への取り組み方を見直すことで可能になるので、ぜひ実践してみてください。
1.部下に対して公平に接し、冷静に対応する
部下から人望を集めることが出来ない人の特徴として、日頃から特定の部下をえこひいきしたり、感情的になって罵倒したりしているケースがあります。
そこで、まずはすべての部下に対し公平に接することを心がけましょう。
年齢やキャリアに関係なく、意欲的に仕事に取り組み、自身の目標を達成したら、きちんと褒めるべきです。
一方で、部下がやる気を失いだらだら仕事をしたり、不正や問題行為をしたりしたら、部下の立場に関係なく、フェアに注意や指導をしなければなりません。
また、自分がプライベートの事情で苛立っていたり、部下の言動に不満を抱いたりしても、感情に流されて八つ当たりや罵倒をしてはなりません。
あくまでも、冷静沈着な態度を維持し、事実関係に基づいて客観的かつ論理的に、指示や指導、説得などをすべきです。
部下の人望を集めるためにも、普段から感情のコントロールを意識して生活することが大切です。
2.トラブルから逃げず、部下の仕事に最終的な責任を持つ
部下が問題を起こしたときに、部下に対処を丸投げしたり、どこかに雲隠れしたりしていては、部下から人望を集めることなど到底不可能です。
そうならないためにも、部下の仕事に対しては、上司として最終的な全責任を負う覚悟を持ち、それを実践してみせましょう。
部下はその姿勢をしっかり見ていることを忘れてはなりません。
例えば、部下が顧客に対して不適切な言動をして、顧客を怒らせ、取引解消の危機にまで発展しかねないとします。
その場合、部下の話をよく聞いて、まずは冷静沈着に事実関係を把握します。
そのうえで、顧客に対して自分が責任者として出ていき、誠意をもって謝罪します。
また社内でも、上層部や関係部署、グループ会社に対し、管理監督の不行き届きを謝罪します。
さらに、問題の原因を分析し、それをふまえた再発防止策を立て、部下に対してしっかり実行させ、その様子を自分も把握し続けましょう。
これを逃げずに行えば、部下も信頼してくれ、人望を集めることが出来るでしょう。
3.常に向上心を持ち、自己研鑽を怠らない
現状維持に満足し、ミスなく惰性で仕事をこなしているだけでは、「こんな上司のもとでは自分も成長できないな」「こんな上司ならすぐに追い抜ける」などと侮られ、部下の人望を集めることなど無理でしょう。
そうなりたくないなら、常に向上心を持ち続け、日々自己研鑽を怠らない姿勢を持たなければなりません。
例えば、法務部の課長なら、常に最新の法改正情報や判例などを勉強し、インプットし続けます。
また、法律関係の資格の取得などにも励み、社外にも通用する専門家にまでなれるよう努力しましょう。
そうして、部下から何を聞かれても、すぐにしっかり答えられるようにすべきです。
さらに、管理職としてのマネジメントスキルの向上にも努める必要があります。
部下への適切な指示や評価の方法、悩み相談の乗り方、労働時間や体調の管理の仕方など、部下が働きやすくなるように努めるべきです。
このように、専門分野の知識と管理のスキルの双方について、日々向上に励む姿勢を持つことが大切です。
その様子を部下の前で自然に見せられれば、部下からの人望も集めることが可能になります。
部下への接し方や仕事への取り組み方次第で、部下の態度は変わる
部下に対しては、年齢やキャリア、立場に関係なく、公平に接することが大切です。
また、何か苛立つことがあっても、それを表に出さず、冷静沈着に対応しなければなりません。
さらに、部下がトラブルを起こしても、逃げずにすべて受け止め、最終的な全責任を負う必要もあります。
社内外の関係者に対して謝罪や善後策の実施など、しっかり対処することが大切です。
そうした部下への接し方だけでなく、自分の仕事への取り組み方も、部下から人望を集めるうえでは重要です。
自身の専門分野の知識、管理職としてのマネジメントスキルの向上に努めましょう。
えこひいきし感情に流され、面倒なことから逃げて、惰性で過ごす上司に対し、部下は尊敬などしません。
フェアに冷静に対応し、責任感と向上心を強く持つことが、部下の人望を集めることにつながります。
そうすれば、部下とのコミュニケーションも円滑になり、仕事もスムーズに進むでしょう。
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