『山ガール』『森ガール』と来て、最近巷では『御朱印ガール』というのが話題になりニュースで取り上げられました。
そもそも『御朱印』とは一体何なのか、調べていくと御朱印帳に書いてもらえる和歌があるということがわかりました。
そのことについても詳しくご紹介したいと思います。
御朱印(ごしゅいん)と御詠歌(ごえいか)の違い
どちらも神社仏閣参拝の後、御朱印帳に書いてもらうものです。
基本的には『御朱印』『納経所』と書かれている場所で書いてもらいます。
神社仏閣ごとに異なりますが、大体の場所が300円で対応してくださいます。
御朱印
神社仏閣ごとにデザインが異なり、『印』と付いてはいますが朱印(ハンコ)を押してもらうだけのものではありません。
神社の職員の人が墨を付けた筆で神社名や祀っている神様の名前、安置している仏様の名前などと一緒に参拝した日付けを書いてもらえて、そこへ神社名や紋などのハンコを押してくれます。
書いてもらっている最中は、邪魔をしないように静かにしていましょう。
また、納経所近くでの談笑も迷惑になるので離れたところへ移動するようにするのがいいでしょう。
御朱印は海外でも美術品としての価値があり、デザイン性の高い御朱印も多いです。
お寺と神社でどのような違いがあるなど特にはありませんが、お寺で書いてもらったものには梵字があったり、筆で力強く書かれたものが多いように思います。
最近は御朱印の本も販売されています。
神社仏閣名・住所・御朱印のデザインなどが地域ごとにまとめられていて、貰いに行く時とても参考になります。
興味のある方は本だけでも一度見ていただきたいものです。
目の前でかっこいい文字を書いているのを見るというのも、現代では珍しいことになってきているのかもしれません。
御詠歌
御詠歌はお寺でのみ書いてもらうことができ、神社で貰うことはできません。
そもそも御詠歌というものが存在しないのが理由だそうです。
御詠歌というのは簡単に言うと学校にある『校歌』のようなものだそうです。
お寺の特徴、仏教の教えを和歌にして書いてくれるのが『御詠歌』です。
基本的にお寺の納経所には御朱印の案内しか書いていないものです。
御朱印と一緒に御詠歌もいただきたい時は『御詠歌もお願いします』と伝える必要があります。
金額に関しては二つのものを書いていただくので600円の場合と、300円で両方書いてくださる場合があります。
書いていただくときに必ず確認しましょう。
御朱印はどうやってもらうの?
御朱印は神社仏閣どちらも『納経所(のうきょうじょ)』というところでいただきます。
なぜ『納経所』かというと御朱印というのは昔、写経したものを神社やお寺に持って行って納める時にもらう受付印だったからと言われています。
ですので、寺務所でもなく御朱印所のような名前の場所があるわけでもなく、『納経所』で御朱印がいただけるかを尋ねてください。
まれに御朱印自体をいただけないところもあるので、気を付けましょう。
また、御朱印をもらうには必ず専用の『御朱印帳』が必要になります。
御朱印がもらえる神社やお寺の納経所には大体御朱印帳も売っていますので、御朱印をもらう時には必ずノートやメモ帳ではなく御朱印帳を渡しましょう。
御朱印帳以外だと大体断られますし、非常に失礼ですのでお気を付けください。
御朱印帳はいろんなデザインがあって、サイズも大きいものと小さいものがあります。
各神社仏閣オリジナルの御朱印帳があるところも多いので、好みの御朱印帳を探してついでに御朱印帳入れも購入することをお勧めします。
本のような背表紙で繋がった形状ではなく、アコーディオンのようにばらばらと伸びてしまう形状なので、御朱印帳入れがあれば折れたり破れたりもしないので安心です。
最近ではオリジナルの御朱印帳入れを手作りしている人もいるようです。
記念スタンプではない
御朱印を集める本来の目的は、四国八十八ヶ所などを巡礼して朱印をもらうことで力をもらい、願いが叶ったうえ地獄に落とされることがなくなるという効果が信じられているからです。
写経を納めるとなると大変な話ですが、きちんと参拝してから御朱印をもらうようにしましょう。
ニュースに取り上げられブームになっているからと、スタンプラリーや記念スタンプのような感覚で御朱印をもらうのは非常に失礼で、何の効果も無いものになってしまいます。
本来の目的を忘れず、きちんとした作法と手順で御朱印をもらうようにしましょう。
まとめ
御朱印に関しては聞いたことがあっても、御詠歌を知らなかった方は多いのではないでしょうか。
御詠歌は全てのお寺で貰えるわけではないので、事前に確認することが必要です。
納経所の職員の方はいろんなことを教えてくださいます。
御詠歌の意味や散らし書きなど書き方の技法を教えてくれたりします。
混みあっている時に長話をすると迷惑になってしまいますが、知らない情報をたくさん手に入れるチャンスです。
中には御朱印をもらった時に少しお話するのも御朱印集めの醍醐味だという方も多いので、おすすめです。
御朱印をもらうのは『参拝の後』に『納経所』で、必ず『御朱印帳』が必要です。
御朱印と御詠歌の両方が欲しい場合は「御詠歌もお願いできますか」と確認をとりましょう。
訪れる神社仏閣でお願い事をして、もらった御朱印で御朱印帳がいっぱいになったとしたら…たしかに願いが叶いそうな気はしますね。
一冊全部埋まったものは神棚やお仏壇に置いている方もいらっしゃるそうで、亡くなった後も天国へ行けそうな気がしますね。
御朱印の転売などをする方がいるようですが『参拝の証』ですので自分で訪れてもらうのが基本です。
やっぱり神仏に関わることなので失礼の無いように、罰当たりなことをしないように心掛けたいものですね。
(Athor:仁科はる)
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