こんにちは。ボードゲーム愛好歴20年のシグルンです。
今回ご紹介するのは港町の実業家となって名声を得ていくボードゲーム『ハーバー』です。
手軽なワーカープレイスメントとして、初心者の方にもおすすめできるゲームとなっています。
2015年に発売され、2017年に日本語版が発売されました。
ゲームの世界観
プレイヤーはガルズボトム港の野心的な事業家です。
働き手を使って商品を獲得し、市場相場を操りつつお金を得て、それを元手に新な施設を入手し事業を拡大していきます。
舞台はファンタジー要素を取り入れた港で、各プレイヤーは個々の得意分野を持つキャラクターを上手く使って生産拡大を目指します。
キャラクターは人っぽいものがおおよそを占めるのですが、スケルトンやウェアウルフ、半魚人みたいな容姿のキャラクターまであり、コミカルな感じが窺えます。
ゲームの概要・ジャンル
『ハーバー』はライトなワーカープレイスメントと相場コントロールがミックスされたボードゲームです。
ワーカーを各施設に派遣し仕事をさせて商品を得て、商品が高く売れる時期を狙って売ります。
ワーカーは増えませんし、維持に給金や食料が不要な分、市場の”今この商品はいくらで売れるか”を注視するようなシステムです。
勿論商品を効率よく集めるために良い施設を集めていく必要もあります。
ゲームの準備と遊び方
港にある施設を利用して「商品」を「集め」て「売り」、そのお金で自分持ちの価値の高い施設を増やすことが目的です。
手番にする事は
- ワーカーの配置
- 配置先の施設カードのアクションの実施
とシンプルになっています。
ゲームの準備
1.市場ボードをテーブル中央に置く。
2.施設カードをよく切り、山札として市場ボードの横に置く。
3.山札からプレイヤー人数+3枚をめくり、市場ボードのそばに表向きに置く。
4.プレイヤーボードの「埠頭労働者」面か「キャラクター」面で遊ぶかを決め、プレイヤー全員でボード面を統一する。
5.各色の商品マーカーから1つずつ取り、市場ボードの集荷場の各マスにランダムに配置。
6.各プレイヤーは各色の商品マーカーを1つずつ受け取り、4個のマーカーの中から3個を選び、プレイヤーボードの倉庫マスに配置。
ゲームの進め方
1.自分のコマを空いている施設(他のプレイヤーのコマが置かれていない施設カード)に配置。
自分のプレイヤーボードに描かれた施設、自分が購入した施設、テーブル中央にある施設、他プレイヤーが持つ施設が使用出来ます。
ただ他プレイヤーが持つ施設を利用する場合は、使用料を払う必要があります。
2.可能な限り施設カードに設定されているアクションを実行。
施設カードの効果は主に以下があります。(その他は多種になります)
- 商品の獲得
- ある商品を別の商品に交換する
- 市場ボードにある商品マーカーの入替え
- 商品の出荷と施設購入
- その他
3.いずれかのプレイヤーが4枚目の施設カードを購入したら、そのプレイヤーを覗いた他のプレイヤーがもう一回ずつ手番を行ったのちゲーム終了となる。
各プレイヤーは自分の施設カードの左上に描かれた勝利点を合計します。
勝利点が最大のプレイヤーが勝利します。
市場の動き~(商品の出荷と施設購入)
市場ボードは
2+ 3+ 4+ 5+
⇒□⇒□⇒□⇒□
$2←$3←$4←$5
と書かれています。
以下、もしマーカーを置く□マス部分に⇒「石材」⇒「木材」⇒「家畜」⇒「魚」と置いた場合として説明していきます。
・石材(一番左に置いた)は最低出荷数は2個ということになり、1個では売れません。そして売価は$2です。
石材を出荷する場合、所持している全ての石材を売り払う事になり、例え3個以上の商品を持っていても$2でしか売れません。
・木材(左から2番目に置いた)は最低出荷数は3個ということになり、2個では売れません。売価は$3となります。
木材を出荷する場合、所持している全ての木材を売り払う事になり、例え4個以上の商品を持っていても$3でしか売れません。
以下同様に、最低出荷数4個($4)、最低出荷数5個($5)、という事になります。
”必要最低数”をどれだけ上回る商品を出荷したとしても、貰えるお金は固定になります。
1.いずれかのプレイヤーが「家畜」(例では左から3番目)を出荷するとします。
「家畜」の商品マーカーを一段下のマスに下ろし、そのマスに描かれた金額(この場合$4)を受け取ります。
左側にあった商品マーカーの「木材」と「石材」は一つずつ右のマスへ動かし価値が上がります。
2.商品を売ったお金で施設を購入します。
このお金は次のターンに持ち越せません。
手番終了時に所持金がゼロになるため使いきりのお金になります。
3.下段に移動させた「家畜」マーカーは下のマスへと流れていき、矢印に従い「2+」の一番左の商品マーカーを置く□マスに移動します。(売りが出たらその商品は一番左のマスへいくことになる)
売りが出たので価値が下落した という感じになります。
まとめ
相場が変動するため商品はあまり貯め込まずに出荷するか、高騰するのを待つかを見極めることになります。
他プレイヤーに先に出荷されてしまい、商品をせっせと集めたのに出荷させることが出来ない…なんてジレンマも発生します。
プレイヤーボードがたくさんあり、その分固有能力も豊富なため長く遊べます。
手軽ながらも程よい戦略とやり応えを体感できるおススメのボードゲームです。
プレイ人数:1~4人
プレイ時間:30~40分
状況:発売中
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