みなさんは日本史や世界史といった歴史の教科の勉強をどのようにしたらよいのか頭を悩ませたことはありませんか?
極論、歴史は物事の事実を時系列で暗記しなくてはならない教科なのは間違いないです。
しかし、そうはいっても時間は有限だし、教科書や資料集に書いてあることのすべてを覚えるのは至難の業です。暗記が苦手という方もたくさんいるでしょう。
それでは、歴史の科目はどのような勉強法が効果的なのでしょうか?
こちらの記事では、歴史の勉強に役立つおススメな勉強法をご紹介します。
あいまいな歴史の勉強法
みなさんは歴史の勉強をどのようにしていましたか?
ひたすら教科書の内容をノートに書いたり、出来事のあった年号を語呂合わせで覚えたり、各人さまざまなやり方で勉強をしていたと思います。
たしかに歴史は極論を言うと、教科書や資料集に載っている情報を暗記しなければならない教科なのですが、教科書や資料を見たまま覚えることは至難の業だし、時間もかかるためあまりおススメできる方法ではありません。
それでは、私がおススメする歴史の勉強法をご紹介していきます。
まずは自己分析
人にはそれぞれ得意なこと、不得意なことがあります。
それは勉強にも当てはまりますが、自分がなぜその教科が得意または苦手なのか、なぜ計算するのは得意だけど文章を書くのは苦手なのかなど自分の得意、不得意の理由について考えたことはありますか?
とにもかくにも自分に合った勉強法を見つけるためには以上のことを踏まえた自己分析を行う必要があります。
自分の得意なこと、不得意なことを考えてみましょう。
その結果
- 暗記が得意
- 数字に強い
- 図形や絵の記憶力は良い
- 集中力はある
- 集中力が続かない
- 文章がなかなか覚えられない
- 人名がなかなか覚えられない
など自分の得意なこと、不得意なことが明確に現れます。
そして勉強法に、得意なことを応用したり、苦手なことを補える方法を取り入れるべきです。
教科書や問題集にある情報から読み取ろう
次は覚えなければいけない情報や覚える必要のない情報を判断します。
そのためにも復習する前に過去問や問題集を解いて、自分の理解度を把握することが重要です。
回答を〇付けする際は、最低でも3段階に分けましょう。
例とするなら回答に自信があって正解したものは「〇」、全然わからないものは「×」、なんとなくで正解したものは「△」、といった具合です。
こうすることによって、理解度と勉強するときの優先順位が決まってきます。
そして次に注目してほしいのが、問題集で出題されている問題や教科書に載っている文章です。
みなさんは歴史の教科書に掲載されている情報がどのように選択されているかご存知でしょうか?
一つの事件やひとりの偉人について書こうと思えば、いくらでも書くことができます。
また、戦国武将や新選組などが好きで自主的に本を読んだり、記事を読んでいる方なら自分の好きな時代の出来事や人物のことがあまりにも簡潔に書かれていて味気なさを感じることもあるでしょう。
つまり、歴史の教科書に書かれている情報はその時代の重要な出来事、建築物、政策、それに関連する人物をピックアップして簡潔にまとめているのです。
これを言いかえれば、教科書や問題集に書かれている情報をさらにまとめることもできるし、それを元にして詳細な情報を引き出すことができます。
白地図にちょっとひと手間
白地図とは川や道路などを表す線や県名などが無記入になっている地図のことです。
小中学校で学習した地理の授業で、地方の区分などを塗りつぶして覚えるための地図です。
歴史は地理の要素も含まれているため、覚えるべき建物のある場所や出来事があった場所などに印や色の塗りつぶしを行い、建物名や年号、出来事を書き込んでイメージしやすい資料を作るのです。
そしてできれば、資料集などから画像を縮小コピーして簡易的な出来事マップを作りましょう。
この方法は暗記が苦手な人や文章を書くのが苦手な人にぜひ実践してほしい方法です。
文字を書く手間を省けるし、文字列としてではなくより視覚に訴える形として覚えることができます。
定番ですが・・単語カードを利用する
英単語を覚えるために利用したであろう単語カードはとても有効な学習ツールです。
それは歴史の教科でも応用できます。
たとえば表側に人物名を裏側にその人物が行ったことや政策を書いたり、建築物を書いたりして覚えるべき情報を特定します。
この時も、少ないスペースに書き込まなければならないため、要約しながら必要な情報を抽出する力が鍛えられます。
人が瞬間的に記憶できる情報は数字でいうとせいぜい7桁~10桁程度と言われており、目にする機会が少なくなるほど忘れやすいと言われています。
その反対に、日常的に話したり、書いたり、見たりしているものは無意識レベルで記憶できてしまいます。
後者の状況になるべく近づけた状況を意識して作ることで、覚えるべき文字列は知らず知らずのうちに脳にインプットされます。
単語カードは持ち運びしやすく、どこでもペラペラとめくりながら学習できるので、文字を反復して覚えるのに便利な学習ツールだと言えます。
マインドマップを描く
マインドマップとはトニー・ブザン氏が提唱した思考・発想法のひとつです。
頭の中にある情報を整理するために、概念の核となるキーワードやイメージを中央に据えて、そのワードに関連する情報をどんどん書き出し、放射状に線でつなげていきます。
想像と連想を繰り返すことで、思考や発想展開します。
言葉で表してもあまりピンとこないと思うので、下図をご覧ください。
こちらの図は日露戦争を起点とした関連情報を簡単にまとめたマインドマップです。
このように線や矢印で関連性のある情報をつないだり、枝分かれしたキーワードにさらに関連する情報をどんどん書き出します。
このようにひとつの事件や人物を起点として、関連する情報をつなげていけば、誰がどんなことをしたのか。
その場所で何が起こり、誰がそれに関わったのかなどを整理することができます。
また、お気づきの方もいるかと思いますが、上図で使用している図形はある法則に従っています。
長方形は人名、楕円形は事件や行ったこと、平行四辺形は国名や場所を表しています。
もちろん、図形を使い分ける必要はないのですが、直観的にその文字列が何を表しているのかが把握しやすいです。
歴史はストーリー形式で記憶すべし
私個人の考えですが、歴史はストーリー形式で記憶したほうが、頭の中に留めやすいと感じています。
また、文字としてのストーリーよりも想像力を豊かにしてより映像化したストーリーをイメージすると、勉強の苦痛が和らぎます。
時代小説や歴史を題材にした漫画、NHK大河ドラマなどは、その時代の状況、事件の原因や出来事の流れを楽しみながら学習するのに役立ちます。
それでは、例として「墾田永年私財法」について、私がどのようにストーリー化して覚えたのかを記述してみましょう。
ところが、租(労役で税を納める)を民に強いると食費や道具、派遣する武官や文官の選抜と俸禄を国が負担せざるを得ない。『新規に開墾した土地は永久にあなたのものにしていいですよ』というお触れを出して、農民たちの耕作意欲を向上させるとともに国庫の節約、農作物の生産率UPにつながった。
『開墾した田を永久に私財化してよい』という法律なので、墾田永年私財法という。
このように、ストーリー化して記憶すると穴埋め問題など予想しにくい問題が出ても、映像化した記憶の中から必要な情報を瞬時にピックアップできるようになります。
まとめ
いかがでしょう?
本記事で記載したおススメ勉強法は、私が日本史や世界史のテスト勉強や歴史検定に向けての勉強をしていた際にたどりついた方法です。
もちろん、おススメした勉強法が100%あなたに適しているとも言えません。
しかし、歴史が苦手で勉強法を模索している方やワンランクアップすることを望んでいる方には紹介した勉強法をぜひ実践していただきたいです。
また、単語カードの利用やマインドマップは歴史以外の教科の勉強にも有効だし、社会に出て仕事を覚えるときや問題解決をするときにも使える手段です。
私のノウハウがあなたの勉強のお役に立てれば大変うれしいです。
勉強はつらいですが、あなたの将来のためにも頑張ってください。
歴史なんて、数学などの論理的な理系学問が理解できない輩の逃げ道。
自らの存在価値を必死に証明しようとするだけの単なるマスターベーション。