ジャパニーズホラーとは違って、ジメジメした怖さではなく派手な演出や音で恐怖を煽る洋画ホラー。
金髪の綺麗な女優さんが幽霊役をしていたりして、見た目にも妖しく悲し気で日本とは違った怖さがあります。
これからの季節、家でひんやりとホラー映画でもどうでしょうか?
今回は特に怖かった洋画ホラーを5つご紹介していきます。
悪魔のいけにえ(テキサスチェーンソー ビギニング)
『悪魔のいけにえ』は1974年、『テキサスチェーンソー ビギニング』は2006年に公開されました。
『悪魔のいけにえ』のリメイク版である『テキサスチェーンソー』ですが『ビギニング』の方がより『悪魔のいけにえ』に寄せた内容になっています。
猟奇的でグロテスクなシーンのあるR-15指定の作品で、スプラッタ要素が含まれています。
男女4人が出会う家族が異常者ばかりで、奇妙な雰囲気と行動に不安感を煽られます。
この異常者一家の中でも一番ヤバいのがトーマスという名の青年で、医師から『自傷性変性顔面異常症』という診断を受けています。
そのせいかレザーマスクを着用していて、それがとにかく怖いんです。
表情が見えませんからね。食肉処理工場が登場するんですが、嫌な予感しかしませんよね。
幽霊などが出るホラーではなく、はらはらドキドキするスリル満点のホラーです。
幽霊の類が苦手な方にもオススメできる一本になっています。
オーメン
1976年に公開になった3部作の映画です。
新約聖書ヨハネの黙示録で『獣の数字』と呼ばれている『666』の痣を持つ悪魔の子『ダミアン』のまわりで起こる物語を描いています。
死産で我が子を失った夫婦が孤児院から引き取ったのが『ダミアン』でした。
しばらくは何事も無く過ごしますが、乳母が奇妙な自殺をして以来ダミアンの周辺ではいろいろな事件が起こるようになります。
異変を感じて調査を始めますが、悪魔の子の強い力を前に成す術も無く事態は悪化していきます。
ダミアンはまだ子供ですが、笑うなと言われていた場面での不気味な笑顔が評価され、そのまま採用になって話題になりました。
子供は可愛いですが、あの不気味さは子役の演技力を見せつけられたように感じます。
グロテスクな要素はさほどありませんが、不気味さで言えば素晴らしい作品です。
『666』が不吉な数字であるというのはこの『オーメン』から来ています。
シックスセンス
1999年に公開になり、アカデミー賞で『作品賞』『監督賞』『脚本賞』『助演男優賞』『助演女優賞』にノミネートされて話題になりました。
しばらくの間、シックスセンスは凄いという話で持ち切りでした。
死んだ人間が見えるという少年と、その少年のサポートをする小児精神科医の話です。
死んだ人間が頻繁に出てくるんですが、事故死など死因によって見た目がグロテスクな部分は大いにあります。
しかし、そこは目を細めて頑張ってみた欲しいくらいストーリーが素晴らしいものになっています。
主演であるブルース・ウィリスの『この映画には、ある秘密があります。まだ映画を見ていない人には決して話さないで下さい』という前置きがあり、公式からのネタバレ禁止が発信されています。
納得のクライマックスが待っているので、まだ見たことが無いという方はぜひ観てみてください。
羊たちの沈黙
羊たちの沈黙は1991年に公開になりました。
第64回アカデミー賞では主要5部門『作品賞』『監督賞』『主演男優賞』『主演女優賞』『脚色賞』を受賞しています。
連続殺人事件を追うFBI訓練生の女性と、その女性に助言を与える猟奇殺人犯であり元精神科医である男性の話です。
猟奇殺人犯にFBIが助言を求めるという時点で凄い話だなという感じがしますね。
この元精神科医の男性が有名な『ハンニバル博士』です。
少し古い作品ですが、一部の人の間で未だに人気があります。
タイトル『羊たちの沈黙』とはどういう意味なのか…それは本編で出てくるFBIの彼女が『伯父が羊を屠殺している』のを目撃し、トラウマになっているという内容から来ています。
屠殺(とさつ)というのは家畜を食肉として加工するために殺すことを指すことが多いので無意味な虐殺ではありませんが、今まで飼育していた羊が殺されるのを見ればトラウマになってもおかしくありません。
最終的にはトラウマを克服し『羊たちの悲鳴が消えて静かになる』という意味で付けられたタイトルなのだそうです。
奥が深いですね。
SAW
2004年に公開された映画で、今回ご紹介する中では一番新しい作品です。
ホラーであり、サイコスリラーというジャンルにも分類されるスプラッタ的要素が強いように思います。
包み隠さずに痛々しくグロテスクな表現が映し出され、本当に作りものなのか疑いたくなるほどにリアルです。
気分が悪くなってしまう人もいますので、見る際はご注意ください。
グロテスクなシーンだけ目を瞑ってでも、ストーリーが素晴らしいのでいろんな人にオススメしています。
1~6とファイナルがある大作で、出来れば1からファイナルまで見て欲しいです。
最後に全てが繋がって、『凄い』以外の言葉を失います。
猟奇殺人鬼『ジグソウ』に捕まると、強制的に命を懸けたゲームに参加させられます。
基本は脱出ゲームに似ていて謎を解いたり、仕掛けを作動させることで進行していきます。
その仕掛けによってゲーム参加者は自分の体を犠牲にして自ら死んでいきます。
この映画の面白い所は『ただ殺すのが目的ではない』というところです。
ゲーム参加者には何かしらの問題があり、それを更生させるための試練なのです。
生きて脱出する方法が残されていて、それに気付いて制限時間内に実行することが出来るかというスリル感がたまりません。
毎回クライマックスにどんでん返しがあって、予想し得ない展開に驚かされること間違いなしです。
まとめ
少し古めの洋画ホラー作品をご紹介しました。
夜の暇潰しにしては刺激の強い作品ばかりですが、この5つにハズレはありません。
暗い部屋で一人で観るも良し、恋人と二人でくっついて観るも良し。
背筋の震える映画を観て、夏の思い出に加えてみてはいかがでしょうか?
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